解体するよ♪
少し急いで書いたので、文章がおかしいかもしれませんがご容赦ください。
エイズルバトラコス・・・うん。名前が長いから、適当に省略しよう。となると・・・エイコスか?いや、なんか違うなぁ・・・・もう、見た目からとって鉄カエルでいいや。
さて、俺の真下・・・草原のような場所にいる鉄カエルは、たまたま通りがかった鹿のような生物に顔を向けた。なんだ?じーっと見続けて、何をするつもりだ?
鉄カエルは、その大きな口を顎が外れているんじゃないかってくらい大きく開けた。
そして、その口の中に入っていた長いしたを伸ばした・・・かなり早い。あれ、そのまま相手にしたら、確実にパクリといかれるよな。
さて、鉄カエルの大きい舌は、鹿のような生物に、一瞬で新聞紙をまとめる紐のように絡みついた。鹿のような生物はもがくが・・・抜け出す前に鉄カエルの口の中へと吸い込まれて行った。
・・・・アイツ強すぎじゃないか?
さて、そんな鉄カエル。
見た目のキモさも若干霞む位の特徴がある。
それはその大きな体だ。
・・・・一軒建てくらいの大きさで草原をびょんびょんと跳ねて移動している。
アイツ1匹でフライパンが幾つ作ることが出来るんだろうな。
あいつを狩るために近づくのは、嫌悪感が凄いので・・・じゃなくて、危険が多いから、遠くから倒そう。
«影収納»から、お手頃な長さの槍を取り出しまして・・・・あぁ、この槍は何となく趣味で買ったものだよ。
コレを下に投擲すれば、楽に倒せるだろう・・・槍だけで倒せるかな?
まぁ、モノは試しだ・・・Let's go!!
俺は、槍を持って振りかぶる。
どんなにノーコンでも真下に投げるだけなら、任意の場所に当てられるだろう。
確か、カエルの急所って、目と目の間だったけ?
そこを狙って・・・空中にいるから、少し踏ん張れないが・・・仕方ない!
おもいきり真下の鉄カエル向かって放った槍は、無風だったこともあり、風の影響など全く受けることなく、直線的に進み・・・鉄カエルの頭を思い切り穿った。
・・・穿ったって言うか、潰したっていうか。
槍が当たった瞬間にカエルの体が水風船のように・・・放送コードが入るようなミンチになっていた。
あんな大きい身体に1本の槍が刺さっただけであんな大惨事になるものなのか?
『そりゃあステータスが化け物なんだから、全力でやったら、そうなるだろう。
若干«狂乱化»が入っていたのもあるな。それが発動すると・・・普段少ししか使うことが出来ないステータスをフルに使えるから・・・あんまり使うなよ?ちなみに教えとくと、着弾する直前あの槍燃えたぞ。』
ふむふむ、俺のステータスは高いが、普段は抑えてある・・・・槍が燃えた?
ヘルプ機能さんに言われて、カエルの頭を見ると・・・・本当に微妙にだが肉が焦げていた。
最近確認してなかったが、今の俺のステータスって、どれくらいなんです?ヘルプ機能さん。
『あー・・・・・視界にステータス出してもいいが、めんどくさいので口頭で、とってもわかりやすく比較してやろう。
勇者の中で1番強いお前の弟がク○リンだとしたら、お前は魔人○ウだよ。まぁ、ステータスだけを見た場合だが。』
えっ、俺そんなにステータス高いの?
まぁ、いいや。ステータスというものがどういうものかあんまり理解してないし。
さて、下でとんでもないことになっている鉄カエルの近くに着地する。
・・・・うへぇ、色んなところに飛んでる。
鉄カエルを影で飲み込んで«影収納»の入れる。
これ次出す時どうしよう・・・まぁ、その時はその時だね。
何匹か鉄カエルを見つけたから、狩ろう。
1匹で十分ぽいが、少ないより余るくらいがイイよね。
今度は、影で槍を形作り、毎回全力だと疲れるから軽く投げる。
しかし、俺の投げた槍は、見当違いの方向へと飛んでいってしまった。
ノーコンなのを忘れてた・・・危ないから、槍は影に戻しておこう。
よし、槍は影から射出しよう。その方が確実だろうから。1本じゃ足りないよな・・・10本くらいにしておくか。
射出する力は、なかなか強かったらしく・・・・次々と、グロテスクなら物体が草原に出来続ける。鮮やかな緑の草原だったものが、今では、地獄を表すならこんな感じだろうなーというまでに真っ赤になった。いや、赤というより赤黒くなったのかな?
辺りに«水魔法»を使って草に付いた血を洗う。
赤黒くかったのが赤になったので、問題は無いな。
そう言えば、かえるの肉って、鶏肉みたいな味がするって昔お世話になった塾の先生が言ってたな。
でもコイツらはなぁ、食いたくねぇなぁ。見た目のグロさもあるが、こいつら肉を食ってたしな。
肉食の動物は基本的に不味いんだよ。いや、臭いというべきか。まぁ、素材として利用したあとは・・・肥料にでもなってもらおう。
さて、どうしようかな。
庭でグロテスクな物体を広げるわけにはいかないから、ここで『高機動車』を作ってしまおうかな?うーん・・・思い立ったが吉日だな!やってしまおう。
早速、«影収納»にしまった鉄カエルを・・・あんまり近くで見たくないなぁ。何とかならないかい?ヘルプ機能さん?
『・・・・«影収納»に入っていれば、«日曜大工EX»の円の中に入れなくても作れるようにしました。』
ほんとうにヘルプ機能さん、リスペクトっす。
あざます!!
さて、«日曜大工EX»を発動して、いつもの半球が出たので、若干ドキドキしながら項目の一番下、『高機動車』と書かれた欄を押す。
なんだかソシャゲのガチャをしているみたいだな。
押すと同時に半球は光り出す・・・やっぱり眩しいなぁ。サングラスとか買おうかな?
だんだんと、光っている円の中の影が車の形になり始める。
光が止むと中から、ワイルドさ溢れる作りの漆黒の車が出てきた。なんか塗装が黒光りしてる。
高機動車であるため、中はとても広かった。
後部座席は、テレビのドラマとかで見るリムジンみたいな感じで向かい合わせに椅子があった。
三方シートって言うんだったけな、この造り。
やっぱり、カッコイイなぁ。
1つ文句があるとするなら、シートの部分が鉄が剥き出しだったため、座り心地が大変・・・大変悪かった。このままだと、段差とかで車がはねたら大変なことになる。シートをちゃんと作るか・・・牛革かな?使うとしたら。
牛革・・・・・あっ、牛ならアイツがいるじゃん。
以前狩るのやめたやつが。あの魔物の大きさだと、革皮を使ってもお釣りが来る。
どこだったけな、アイツがいるの。
まず名前を忘れてしまった。
名前は・・・えーっと・・・、ヘルプ機能さーん!
『お前が言っている魔物の名前は、ペリアタウルス。『獣人国グラニース』近くの森に生息してる巨漢の牛だな。
まぁ、いい判断だと思うぜ。アイツなら牛革が沢山採れるし、丁度いいんじゃねえの?』
よし、ヘルプ機能さんのお墨付きだから、早速、狩りに行こう。
今回も、空中に影を出して、そこによじ登るようにして中に入り«影転移»する。
影の中に入り、転移が完了すると、真っ黒の、ほんの少しけもの臭い壁にぶつかった。若干小さな毛が入っていて触り心地はいい。
・・・現実逃避をしてしまったが、この壁が、ペリアタウルスです。
結構殴って感触を確かめてしまったから、気づかれて・・・・あれ?気づいてない?黙々と口を動かして、木を食べている。
結構強めの力で殴ったのに、気づかれてない?
丁度いいや。こんなやつをまともに相手してたら疲れるだけだからな。
俺の足元の影から、地面に対して垂直に影の刃を出して、首を飛ばす。
ペリアタウルスの首は鈍い音を立てて地面に落下して、残った体は力なく倒れた。
かなりホコリが立っている・・・俺、結構こういうのダ・・・ハ・・ハ・・・クシュンッ!!
・・・よし、これで車のシートの完成だな。
よし、元の平原に戻って、高機動車を完成させ・・・って、不味いな、いつの間にか、結構遅くなっちゃった。
『あるじ様、今どこにいるのじゃ?』
ちょうど連絡しようと思っていたココからの念話が来る。
返信しようとした時、頭に大声が響く。
『マスター、早く戻ってきてよ!お昼ご飯が冷めちゃうでしょ!・・・アイナっちがこわいんだよ!』
この声はシャティか。アイナが怒るのも当然だな。急いで帰らなきゃ。
急いで元の平原に戻って、«影収納»で『高機動車』を回収して、再び«影転移»を発動する。
ちょっとその前に、お土産を持っていこう。
ペリアタウルスをもう1匹捕獲した。
お土産用です。
«影転移»の転移先は庭に繋げた。
少し汚れてるから、いきなり家の中に入るとアイナに怒られる。火に油を注ぐ真似だけはやめておこう。
風呂場に行って、体を洗ってからご飯にしようか・・・いや、でも、もう昼ごはんは出来てるらしいから外のテラスのところで食べよう。
「ごしゅじんさま♪おかえりなさい。」
転移したと同時に背後から、そう聞こえてくる。
どうして、転移先の細かい場所がわかったのだろう・・・しかも、その声はものすごく棒読みだ。
怖くて後ろをふり・・・気がついたら彼女は、真正面にいた。
口元は微笑んではいるがその目は笑っていない。
「・・・・・あぁ、ただいま、アイナ。」
「はい、おかえりなさい、私が今なんで怒ってるか分かりますか?」
ずずいっと、一気に距離を縮めてきた。
「俺がお昼ご飯に遅れたからです・・・本当にすいません!」
俺は全力で頭を下げた。
「よく分かってるじゃないですか、ご主人様・・・では、遅れたら私が怒るって分かっていながらどうして遅刻したんですか?
私はお腹空いてますから、少しイライラしているんですよ。何か言い訳はありますか?」
下げた俺の頭をアイナは優しく撫でてくる。
彼女の手はいつもポカポカと暖かいが、何故かこの瞬間だけとても冷たく感じた。
・・・・何を言ってるかわからねーと思うが俺も何が起こってるのか分からない。
俺は、頭をあげられなかった。
そ、そうだ!こんな時にさっきとってきた土産だ。それを言い訳にしよう!
「じ・・・実は、食材が少なくなってると思ってお肉を狩りに行っていて、それで遅れたんだ。」
「お肉ですか、なるほど、仕方ないですね。」
底冷えするような・・・・ものすごく寒かった彼女の声はほんの少しだけ暖かくなった。
これなら、と思い、俺は«影収納»から、ペリアタウルスを出した。
やっぱり、大きいな。
「えーっと、コレを狩ってきました。
・・・・解体をお願いしてもい「解体し終わりましたので、お説教の続きです。」・・・はい?」
彼女はいつの間にか右手に持ってた小さな解体用の小太刀で、俺が«影収納»からペリアタウルスを出して、瞬き1回分くらいの時間で解体し終わった。
きちんと肉と内蔵と皮を分けていた。
・・・・早すぎだろ!
「あと、食材なら十分にありますよ。
シャティちゃんたちが買い出しに行ったのを忘れていたんですか?
さてそれを踏まえて・・・・ご主人様、次はあなたの番ですよ。」
多分、話を聞くという意味の次なんだろうが・・・血のついた小太刀を向けながら言わないで下さい。
何故か、「あなたの番です」と言った瞬間に彼女の持っていた小太刀が鈍く光った。
・・・・本当に怖いです。
「本当に申し訳ございませんでした!」
再び俺は全力で頭を下げた。
アイナの逆鱗に触れてはいけない。




