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影法師の悠々自適な異世界ライフ  作者: マッドちゃんぽん
港町ケルプ編
103/309

TRY AGAIN

100回を突破しました。しかし、ストックの方が、忙しくて、溜まっていません。

私は、頼りになる相談相手のあきら様のアドバイスを心の中で思い出しています・・・と言いますか、それ以外のことが頭に浮かびません。

『夜這いをかければいいじゃん!・・・て話なんだけど、アイナちゃんには多分できないだろうから、添い寝でもしてもらいなよ。りんお兄ちゃんも多分、夜這いなら断るだろうけど・・・・添い寝なら・・・・多分大丈夫なんじゃないかな?

あっ、あと、普通に行っても、例えそれが、添い寝でも絶対断られるけど、ひとつだけ断られない方法があるんだよ。それはね、夜中のりんお兄ちゃんが完全に寝た時に部屋に行って頼んでみなよ、絶対成功すると思うよ。昔からりんお兄ちゃんに頼み事がある時はそうしてたから、間違いないよ。』

そうおっしゃって、あきら様はウィンクをなされました。・・・本当に成功するのでしょうか、あと、夜這いなんて・・・・そ、そういうことはまだ私たちには早いと思いますが・・・添い寝なら!多分だいしょうぶでしょう。だって添い寝ですから!


少し開き直った私は、ご主人様の部屋の扉を小さくノックします。あまり大きな音を立てると、リシアちゃんやシャティちゃん、シェラちゃんに気づかれてしまいますからね。

扉をノックしてから、少し経つと、小さく。本当に、かすれそうな声で『・・・どうぞ。』と聞こえてきました。

・・・・ドキドキします。


私が失礼しますと言い、部屋に入ると・・・・部屋の明かりはついていて、ご主人様がベッドから起き上がっていました。

あっ、起こしてしまいました。どうしましょう?あきら様のアドバイス通りなら失敗するかもしれません。

・・・・・・あれっ?ご主人様のお顔をよく見ると・・・目が開いていませんでした。

「・・アイナこんな・・夜遅く・・にどうした・・ノ?ナニカ・・・あっ・・たぁ?」

ご主人様は、寝ぼけているらしく言葉がゆっくりでカタコトでした。これなら、成功するかもしれません。


私は勇気を出して、声を出します。この時の私の声は、もしかしたら、早口でカミカミだったかもしれません。なぜなら、それすらも分からないほど緊張していたんです。

「あの・・・ご主人様。じ、実は、寝られなくて、それで・・・・・・・ご一緒に寝てもよろしいでしょうか?」

「・・・・・・・・・すぅ。」

あれ?私が最後までいう前に、ご主人様は船を漕ぎ始めました。最後まで聞いてくれたのでしょうか。ご主人様の寝顔は素敵なので、見ていたいのですが・・・・確認してみましょう。

「あ・・・あの?ご主人様?聞いてますか?」


私がかおをのぞきこむように尋ねると、ご主人様は、いままで開いていなかった目をカッと開けました。そして、怒ったような早口で言ってきました。

「あいな、ぼくは眠いんだヨ。添い寝でも何でもしてやるから早くその扉を閉めて、こっちに来い!ほら、早く来い!」

「ふぁ、ふぁい!」

私は尻尾で扉を閉めて、ご主人様の寝ているベッドの近くまで来ました。


「ほら、寝るぞ!」

ご主人様は、自分の布団を少しめくって隙間を開けてくれます。ここに入れと言うことでしょう。

「ひゃい!失礼します!」

私は、熱いお風呂に入るように、ゆっくりと、ご主人様のベッドの中に入りました。

ご主人様が、ベッドの左・・・壁際で寝ているので、私は、外側の右側です。ちなみに、ご主人様のベッドは・・・・と言うか、この屋敷のベッドは、一人用のものなので、2人入るのには少し狭いです。ということで・・・・私は、ご主人様とほとんど隙間がないほど接近して寝ています。

ご、ご主人様のお顔が近い!


「じゃあ、おやすみ。」

ご主人様は、既に、ほとんどなかった意識を手放そうとしています。

「あの・・・ご主人様。腕枕とかしてもらってもよろしいでしょうか?」

不躾なお願いですが、頼んでみましょう、この際なら。

私がそう言うと、ご主人様は、無言で左手を出してきました。私はそれに、頭を乗せて、ご主人様に、おやすみなさいと、言いました。それを聞くと、ご主人様は再度お休みの挨拶を返してくれました。


先程も言いましたが、ご主人様はこちらを向いているので、顔がとても近いです。本当に、あと少し近づいたら、キスをしてしまえほどの近さです。やっぱり、ご主人様は寝ていると。雰囲気が全然違うんですね。

・・・・・私は、ご主人様の顔を見続けて、変な気でも起こしたのか、魔が差してしまいご主人様の右手を自分の体の上に乗せました。まるで、ご主人様に抱きしめられているように。


私がご主人様の手を自分の体に乗せると、ご主人様は、抱き枕を抱くように、ぎゅっとしてくれました。私は、これ幸いと、ご主人様の胸に顔を埋めて、ゴシュジニウムを補充しました。あれ?ご主人酸でしたっけ?どちらでもいいですね。

とにかく、今日はよく寝むれそうです。おやすみなさい、ご主人様。



~唐突な勝頼倫太郎視点~

こういう場合には、やはりこういっておかなきゃな。このセリフはテンプレだよな。

あ・・・ありのまま今起こってることを話すぜ。

「夜寝た時は隣に誰もいなかったのに、それどころかココすら部屋にいなかったのに、朝起きると、俺はアイナを抱きしめて寝ていた!」

な・・・何を言っているかわからねーと、思うが

俺にもわからね。

・・・とまぁ、テンプレのセリフを言ったところで、一旦落ち着くとしよう。


さて、まず、何故アイナが俺のベッドの中にいるかという問題だ、これは・・・わかんないね。分かったら、テンプレセリフを吐いていないよ。

でも、どうしようかなこれ。

・・・・思い出せ俺よ。ラノベ主人公はこういう時、どうやって乗り越えていた。今、俺の頭の中では、とあるラノベの、主人公の担当イラストレーター兼妹ヒロインの女の子のセリフをあきらに言われている想像をしている。「りんお兄ちゃんの変態!ラノベ主人公!」というセリフを。


頭の中が大混乱のままふと、アイナの顔を見たのだが・・・・やっぱり美人だよなぁ。ベタな表現だけど、まつ毛は長いし、肌ももう、言葉にしづらいくらいにキレイだし、髪の毛もサラサラだし、目鼻立ちも整ってるし。

俺がアイナの顔を見始めてから3秒程度経つと、アイナが目を開けた。うん、やっぱり目も、宝石みたいにキラキラしてるなぁ。

俺の死んだ目とは大違いだな。


「ご・・・ご主人様!にゃ、なんで私の部屋に・・・まさか夜這い、夜這いなんですか!?・・・そんな・・・・まだ私たちには少し早いと思うんですけど・・・ご主人様が望むなら。」

アイナは白く綺麗な頬を朱色に染めながらごにょごにょ言っている。少し、パジャマがはだけているので、余計に色っぽく感じる。

俺はアイナに微笑みながらいう。本当に微笑んで見えたかは分からないが。

「アイナ、よく見てごらん。ここは俺の部屋で、俺は、確か俺は、1人で寝たはずだが、朝起きたら君がいたんだよ。君は何か知らないかい?」

「ご主人様の部屋・・・ふぇ?あっ!」


アイナが何かに気づいた・・・いや、思い出したようだ。彼女は目を泳がせて冷や汗をかきはじめた。尻尾はバツが悪そうに、シーツを擦っている。

「じ、実は昨日寝つけなくて、ご主人様の隣なら寝られると思って・・・迷惑でしたか?」

・・・嘘だな。もちろん、寝付けないという部分がだが。多分、他に理由があるんだろうな。

なぜ、そんなことが言えるかだって?俺は昔から嘘を見抜くのが得意なんだ。まぁ、ただの直感なんだがね。


あっ、ちなみに今の俺は、朝起きた直後のようにアイナを抱きしめるようには寝てないよ。左腕は彼女の腕枕にされたままだけど。天井を見ている状態だね。

「で、どうしようか?アイナ?」

「えへへ、どうしましょうか?」

アイナははにかむように可愛らしく笑った。

というか、俺はアイナがどいてくれないと、起き上がれないんだけど。


やがて、アイナもそれに気づいたようで、飛び起きてくれた。ベッドから降りた後。尻尾が偉いことになってるんだけど・・・このことはおいておこう。


「ご、ごヒュ人・・・失礼しました。ご主人様の今日のご予定はなんですか?」

「うーんとりあえず着替えてから考えるよ。」

「そうなんですか。承知しました。」

彼女は、まるでメイドのように優雅にお辞儀をした。と言うか、メイドだったね。

それから5分くらいかな。それくらい経過したが・・・・・・・どうして、彼女は俺の部屋の外に行かないのだろうか。着替えられないのだが。

「あのー、アイナ?」

「どうしたのでしょうか?ご主人様?」

アイナは、嬉しそうにこちらに顔を向けてくる。

「えーっと、俺今から着替えるんだけど・・・。」

「はい、知っていますよ。あっ、もしかして!」

アイナは一瞬目を丸く見開いて、少し複雑そうな顔で喜んだ。

「しよ、承知しました。はーい、ご主人様、バンザイしてください!」

彼女は、俺の上の服の裾を掴んで上に持ち上げようとしてくる。

「いや!そうじゃなくて、恥ずかしいから部屋の外に言って欲しいってことなんだけど!?」

俺は、お腹を出されながら、早口でそういう。

アイナは、俺言葉を聞いて、赤い顔をさらに赤くした。

「勘違いしてました!申し訳ございません!」

そう言って、アイナは、顔を真っ赤にしながら部屋を出ていった。彼女、朝起きてから、顔がずっと真っ赤だな。・・・・それにしても、今のアイナを誰かが見たら結構やばいんじゃないだろうか。真っ赤な顔で、少しはだけたパジャマ。そして、男の部屋から出ていく・・・・あっ、こりゃー不味いなぁ。・・・とりあえず着替えよう。


すぐに分かったが、どうやら、俺の嫌な予感は当たったようだ。

「マスター!アイナッちと何してたの!アイナっち、ずっとうわのそらなんだけど!」

ちょうど俺がズボンを履いたタイミングでシャティがノックもせず、まるでイノシシのように部屋に入ってきた。はぁ、ノックくらいしろよ。 ノックは人類3大発明と、とあるお金持ちの子供たちが通っているエスカレーター式の学校の、高所恐怖症の生徒会長も言ってたぞ。


というか、今の俺、上半身裸なんだけど。

俺がどこかの、会いに行くたびにいつもお風呂に入ってると言ってもいい女の子だったら『きゃ〜シャティさんのえっちー!』と言いながらお湯をかけてるぞ。まぁ、ここは寝室なんでお湯はないけど。


「さあ?何だろうな。わかんないや。アハハ。」

「・・・・マスター。誤魔化すと痛い目にしかあわないよ。今ならウチに同じことをするだけで許してあげるよ。」

シャティは、何故か、鼻息を荒くしながら、近づいてきた。口元は笑ってるのだが、目が笑っていない。ここは、するしかないのかな?

「分かったよ。じゃあ、こっち来て。」

「えっ?」

俺は、シャティを5秒くらいぎゅっと抱きしめた。

「よろひぃ。ゆるひぃてあげます。」

抱きしめるのが終わると、シャティはそういった。お前はどこの、彼女だ?

この後、シャティもアイナと同じような足取りで顔を真っ赤にして部屋を出ていった。


さて、着替えよう・・・・。

「話は聞かせてもらったっス!」

「わっち達にも、お願いします!」

「リンユーも!」「リンリーも!」

と、このように、庭で特訓していたリシアも部屋に来たり、庭で畑を整備していた狐っ娘3人組も来たりと微妙に忙しかった。

もちろん、彼女達のセリフの通り、当然のことながら、全員にハグを強要されました。

しかも、その後も、2週目です!とか言いながらアイナにもう一度ハグを迫られ、俺が上の服を来たのは、着替え始めてから1時間ほど後の事だった。

・・・・・寒いんだが。

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