ダメでやんス
思ったより短めになってしまいました。
あと、サブタイトルが本当に種類がなくなってきました。
戦闘モードっぽくなったケオとエレの2人組は、それぞれ右と左から挟み撃ちをするように突撃してきた。2人が早すぎて、目がついていけないらしく、黒と白の何かが左右から突っ込んでくるようにしか見えていない。あっ、2人の攻撃が当たる瞬間になると、ゆっくりに見えてきた。
さて、エレは自分の蒙古斑のあたりかな?とにかくお尻のあたりに生えた恐竜のもののような鱗がある尻尾で俺を吹き飛ばすように当ててこようとしている。彼女の身長は、多分シャティと同じくらいに小柄のはずだが、その体格に合わないくらい大きい尻尾だった。これ、体に当たったら骨折とか鞭打ちになりそうだな。
さて、なんかネコっぽくなったケオは、俺の顔を、彼女の恐竜のような長い爪で引っ掻こうとしてきた。うわぁ、なんか、語彙力が少なく説明出来ないが、かなり切れそうだ。ケオのやつに当たると顔の皮膚がズタズタになるんだろうな。それは嫌だな。
「「勝った!」((なのです!))」
二人は勝利を確信したようにそう叫んだ。ちなみに、多分2人の攻撃が俺に当たるまで2秒もないだろう。あー、もしかしたら、大怪我じゃすまないかも。
しかし、抵抗するにもさすがに子供を殴る訳にはいかないしなー。どうしたもんかな?
とりあえず、俺はケオの爪を防ぐために顔を手でガードするようにおおった。エレのほうは知らん。
先に当たったケオの爪でガードした左腕は、引き裂かれるような痛みと、かき混ぜるような音を立ててズタズタになる。どうやら、彼女の爪は切り裂く程の鋭さはないらしく、そのせいで余計に痛い。そして、痛みのせいで意識が飛びそうになっている俺を目覚めさせる・・・・には
強すぎるエレの尻尾が、俺の右脇腹の肋の中心付近に当たり、人体から出ていいのか、いやダメな、絶対にダメな粉砕するような音が、俺の体に響いた。そして、エレが尻尾を振り切ったため、俺は壁にめり込むように激突した。飛ばされる瞬間体がくの字に曲がった。
痛い・・・・ちょっと脇腹のあたりがとてつもなく熱い。車に轢かれるってこんな感じなのか?
俺は、壁に赤い花を咲かせた後、地面に横たわった。・・・・・・・・本気でこれはキツいなぁ。
あれ?なんか、身体がポカポカしてきた。
「うっ・・・・・ゲホッ・・・。」
俺の口から、赤黒い何かが出た。地面には、赤を超えて、若干黒っぽい水たまりが・・・・ちょっと横になっておこう。
チラリと、杣やんたちの方を見たが、さすがに、これを見た彼らはは顔を引き攣らせていた。
ここまでエレとケオの力が強いとは思ってなかったようだ。俺も、思ってなかったよ。
「やったのです!敵は倒しました!褒めてください、和也!」
「エレも褒めて欲しい〜、敵はもう立てないと思う〜。一応手加減はしたから~。」
2人は、変身から戻り、普通の見た目に戻って、嬉しそうに杣やんに抱きついている。傍から見ると、お父さんに抱きつく娘のようだ。微笑ましいなぁ。まぁ、そのお父さん役の杣やんは顔を青くしてるんだがな。服の腹のあたりにに、エレとケオについている返り血が。
『アハハハハ!』
・・・・・・・・・・
『アハハハハ!』
さっきからずっと頭の中でヘルプ機能さんがめっちゃ笑ってる。てめぇ、不謹慎だろうが、と言うかうるせえ。
『あはは、ゴメン、笑うつもりは・・・・幼女にボコボコにされている高校生・・・アハハハハハ!』
この野郎。ふざけるなよ。あんなのは幼女とは言わねぇ。こっちは大怪我してるんだぞ。
『はぁーーぁ・・・・久しぶりに大笑いしたよ。それより、君はいつまで倒れたふりしてるんだい?とっくに«自動回復»で治ってるんだろう?気づいてないのかい?』
あっ!ホントだ。少し、見せられないよ状態だった腕が傷一つのない状態になってる。ということは、多分嫌な音を立てた肋の方も治ってるかな?
うん、まだフラフラする。
俺は、生まれたての子鹿のようにぷるぷるとしながら起き上がる。うわっ!手が赤くなった。こんなに血流したの?よくいきてるなぁ、俺。
「おい!お前ら、突然何するんだよ!痛いじゃないか!もう少しで、ヤバかったぞ。」
俺がそう怒りながら、大声を出すと、杣やんにくっついて笑顔だったエレとケオの2人はまた目を見開いた。
「「まだ動くのか!」」
また、2人は光に包まれて、変身をした。もう1発はさすがに無理だな。
また、2人が足に力を入れたその時、ようやく2人の保護者が止めてくれた。
「おっ、おい、待て!2人とも。アイツは俺の友人だ!それにエレを作ったのはアイツで。あと、ケオも直してくれたんだゾ!落ち着け!」
それを聞くと、2人は、力を緩めて変身を解いた。
本当に怖かった。アイナが怒った時よりも怖かったです。
2人はその後、渋々ながら謝ってきたので許してあげた。謝ってくれさえすれば、いいんだよ。
さっきまで、横になって、眠たそうにしていたココは再度頭の上に飛び乗ってきた。
「あるじ様、大変だったな・・・・面白かったが。あと、シャティ様たちが、お昼は必要か?と、聞いてきているんだが、どうする?」
「うるさい!止めてくれよ!あっ、あとシャティたちにお昼は要らないと言っといて。あと、お前後でお仕置きだからな。」
「シャティ様たちには連絡しておくので、お仕置きはやめて欲しい。すまないのじゃ。」
「・・・・・分かったよ。連絡ありがとうな。」
ココとの会話が終わり、杣やんたちの方を向くと、すっごい驚いた顔をしていた。俺が、大怪我を負ったさっきよりも、驚いていた。どうやら、ただの猫だと思っていたココが喋ったので、驚いたらしい。
その後、3人から質問攻めにあったが、めんどくさいので放置した。
「・・・まぁ、色々コイツとかについて聞くことがあるだろうが、それはお昼を食べながらにしようよ。とりあえず、«影転移»発動っと。」
俺は、いつものように、影を窓のようにして、『港町ケルプ』に行き先を設定した。
まぁ、その後お昼を食べながら、たくさん杣やんたちと話した。色々と面白い情報とかも沢山あった。よく分からないのも同じくらいあったが。
あっ、ちなみに依頼にあった、魔物・・・・元エレを倒した報奨金は100万ギルだった。なんか、やっぱり怪しいなぁ。依頼主も、書いてなかったし。お金はきちんと4等分にしました。




