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きゅう~

9.何となく笑顔、つられてエヘヘ


勇者「」ニコッ

魔王「」ニヤリ


勇者「」ニコリ

魔王「」フッ(嘲笑)


勇者「」にぱっ

魔王「ククククク…!」


勇者「…なんでできないんだ」

魔王「魔王だから」


勇者「諦めたらそこで人生終了ですよ!? 立ち上がれジョー! このせーかいー、おわーるまでー」

魔王「あれだね。割り箸を、口に挟んで笑顔の練習しようかな」


勇者「あー、あれな。俺も旅立つ前は王様にやらされた…。勇者ならまず爽やかな笑顔だと。人たらし。それが勇者の才能だ、と」しみじみ


魔王「偏見だな。そういうのよくないね」

勇者「よくないかな」

魔王「うん。色んな意見があっていいと思うけどさ、そうやって決めつけるのよくないよ」


勇者「孤独な弱虫が勇者になっても…いいかな?」

魔王「ぜんぜんアリだね! むしろなれ! 後進の希望となるのだ!」


勇者「カジノで全財産を失った。そんな俺が、勇者になってもいいのかな?」

魔王「いいねいいね、なれよ! できる!」


勇者「ま…、マジで? そ、そっかなー。じゃあさ、世界を救った俺が、煙突掃除人になっても…?」


魔王「…煙突掃除したいの? 煙突はどうすんの? どっから入手すんの?」

勇者「ヨーロッパから輸入する。掃除したいから、いっぱい薪を燃やそうと思う」


魔王「フーン。なるほどー」

勇者「」ニコッ


魔王「なんだよなんなんだよ! なんですぐ勇者はそーやってニヤニヤすんの! 笑顔ってのはさー。己の強さを見せつけ、絶対的な優位に立ったときに見せるもんだろ!」


勇者「いいんだよ! 咳をしてもスマイル! 血を吐いてもスマイル! 肝臓が悪くてもスマイル! 酒を飲みすぎてもスマイル!」


魔王「…え。その人、健康大丈夫?」

勇者「健康診断は、いつも憂鬱だって。俺のパーティでは病弱キャラで通ってる」


魔王「病弱キャラか」

勇者「うん。ちょっと薄幸の美少女みたいだよね。タバコとお酒とパチンコが好きでさ…」


魔王「」ニヤリ

勇者「魔王。それ感じ悪い」

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