4話
俺は目覚めた。窓から射し込む光によって。
俺はベッドから立ち上がった。そして、目の前にある割れている鏡を覗き込んだ。そこには現実世界と同じ容姿をしている俺が映っていた。
俺は大きな欠伸をした後、朝食を取ることにした。朝食と言っても、竜の肉を焼いただけの物だけど。竜の肉は一つだけでも結構な量があったのでかなり腹が膨れた。
そして、俺は昨晩見つけた、地下への扉を開けることにした。
床にある、少し錆びた鉄扉を開けると、冷たい空気が流れてきた。
俺は薄暗い階段を一歩ずつ、ゆっくりと降ろして行った。
その階段は10段程で終わった。
そして、目の前にある少し大きめの鉄扉を開けて進んだ。中に進むと突然、光を浴びた。
俺は前を向いた。すると、そこにはこのボロ家より大きい部屋が広がっていた。部屋の周りには沢山の本が入っている本棚があった。
そして、意識は部屋の中央の机の上にある古びた壺に向いた。
俺はそれをゆっくりと持ち上げた。触って見ると、かなり丈夫な素材が使われていると分かった。
壺には蓋があった。蓋を外して覗き込んでも壺の中には何も入っていなかった。
俺はそれを触っていると使い方が何故か分かった気がしてきた。
俺は机の上に散らばっていた塊をいくつか入れて蓋をして、何らかの力を入れると壺が少し揺れ始めた。
暫くして、中を見ると何かの塊が鉄へと変わっていた。
ポーン・・・スキル《錬金術Lv1》を獲得しました。
なるほど、これは錬金壺だったのか。でも、何で分かったのだろうか?
・・・・あぁ!分かった。
もしかして、スキルの《才能》のおかげかな?
だとしたら、とても良いスキルだな。きっと、スキルが覚え易くなるスキルなんだな、と考えた。
それよりも。
俺は机の上に放置されている本を徐に手に取った。
そこには錬金術のレシピがズラッと書かれていた。俺はそのレシピを見ていく。
「あった!」
目に入ったのは銃弾のレシピだった。
駄文ですが、理解して貰えるよう頑張ります。