表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/11

1回表:野球人生の始まり

誤字脱字があるかもしれませんが、そこらへんは勘弁して下さい。長編の予定です。

 「さぁ、今や野球界史上最高のピッチャーになった神野!あと一つのアウトで完全試合達成ですっ!振りかぶって投げました!」




 1990年神野信護は宮城県に生まれた。これから8年後神野信護は類い希な野球の才能を見せることになる。



 「父さん、何みてるの?」


 「ああ、野球中継だよ。ん?もしかして信護、野球に興味があるのか?」

信護の父、勇はとても嬉しそうに言った。 「いや、そうじゃないけど……」 「おお、そうか!信護は野球が好きになったか!」

勇は満面の笑みで言葉を続ける。

「よし、じゃあ公園にキャッチボールしに行こう」

 「いや無視かよ。俺は別に好きじゃないって言ったんだけど」

 そう言っている間に勇はボールとグローブを準備していた。

 「って、準備早っ!マジで無視かよ!」

「行くぞー」

 信護は勇に引っぱられ公園に行った。



 「はぁぁ〜」

 半強制的にグローブを付けられ、公園でキャッチボールをしていると、

 「おっ、信護は結構肩が強いなー。それにコントロールもいい」

 「えっ、マジ?」

 信護はまんざらでもないようだ。

 「うん、マジ。これならどこのポジションでも大丈夫だな」

 勇はまだ満面の笑みを浮かべている。

 「あー、こんなに上手いんならバットを持って来れば良かった」


しばらく無言でキャッチボールをしていると、意を決したように信護が口を開いた。

「…ねぇ、野球ってどこに行けば出来るの?」

さっき褒められたからか信護はやる気になったようだった。

「うーん、今の時代はクラブチームとかがあるんじゃないか?」

「ふーん、じゃあクラブチームで野球がしたい!」

「よっしゃ、それなら父さんがすごい良いチームを知ってるから、紹介してやるよ」

勇は今までずっと満面の笑みだったが、信護の返事を聞いて更に笑顔になった。

「よし、明日は日曜だから、一緒に道具を買ってクラブチームに行くか!」

「うん!」

「それじゃあ、帰ろうか。父さん久し振りだから投げ過ぎたから肩が痛い」

勇は苦笑いで肩を押さえ言った。

「えー、もっと投げたい」

「ダメ〜。父さんの肩もだが、信護の肩も壊れるぞ。それに信護はまだ先があるじゃないか。帰るぞ」

勇は道具を持って公園から出て行こうとした

「あっ、父さん待ってよ〜」

信護は急いで道具を片付けて後を追った。



後に神野信護はこう言っている。

『あの日に父が野球中継を見てなかったら、今の僕はなかったでしょうね。』



これが神野信護の野球人生の始まりである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ