プロローグ
「そうだ、京都行こう」
夏休み初日、「歴史部」の活動中に急に京都に行きたくなった俺は、凛にそう提案(拒否権なし)してみた。
「急にどうしたのよ。暑さで頭でもやられた?」
失礼な。コレでも暑さには強いんだが?
「あ、ごめん。元からだったわね」
「部長サマに向かってなんて口きくんだ。そんな子に育てた覚えはありません!!」
「アンタは私の何なのよ…」
部長だが?(天下無双)
「ま、そんなことはどうでもよくって…」
話を戻そう。
「いや、折角の夏休みなんだ。部活動の一環として何処か遠出しないかっていう話だ」
俺たちが所属する歴史部は、名目上は歴史研究をする部活と銘打っているが、その実俺と凛の駄弁り空間となっている。
「でもこの部活、私とアンタの2人しかいないんだけど?」
この部活が真面目に活動していない完全アウェイな部活ということは校内でも広がっており、誰も入部しようとしてこないというわけなのだ。
「そうだな」
「男女2人きりで旅行ってマズイんじゃ?」
「おっ、凛ちゃん照れてんの????カワイイね~」
「はっ倒すわよ」
凛が拳を構え始めたので一旦土下座をしておく…ビビったとかじゃないからね?
「というのは冗談で、そこは心配するな。これは部活動だ、何の問題もない」
「でも学校からの許可がおりないんじゃ…」
「今貰ってきた」
そう言われると思ってさっき顧問に相談して許可証もらってきた。
「アンタこういう時は行動鬼速いわね…」
凛が呆れた様子でこっちを見てくる。こういうのは早めにやっといた方が後々ラクだしな。
「と、言うわけだ納得してもらえたか?」
「一旦許可が取れたのは分かったわ。てことは付き添いで誰か先生がついてくるの?」
「うちの顧問の安藤先生に言ったら、付き添いとか面倒いから2人だけで行っていいって言ってたぞ」
「それでいいの安藤先生…?」
知らん。多分良くない
「分かったわ…それで、いつ行くの?計画とかも建てないとだし」
それを聞いた俺はは満面の笑みを浮かべて言った。
「喜べ、明日から京都で1泊2日だ」
「……は?」
この顔が見たかったんですねぇ(愉悦)
「明日からって、ホテルとか新幹線とかどうするのよ!?」
「心配するな、もう取ってある」
「そもそも私予定あるかもしれないわよ?」
ああ、そこは問題ないぞ。なぜなら…
「親御さんに確認とった」
「ママ!?」
まあ、つまる所グルというわけである。
「聞いてないんだけど!」
「言ってないからな。ま、とりあえず明日の8時に名古屋駅の銀時計前集合で」
「人の話を聞きなさいよ!」
「ああ、必要な持ち物は着替えくらいで良いぞ。プランもこちらで決めてある」
「ひ・と・の・は・な・し・を・き・け!」
「うるさいぞ」
「アンタが…アンタがっ!!」
全く、ワガママなやつだ
「じゃ、俺はもう帰るわ。じゃ、また明日~」
「ふ、ふざけんな~~!!!!」
あぁ、愉悦の音~~(ニッコリ)
…さて、家帰ったら急いで準備するか




