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だから違うと言ってるでしょう  作者: 錫乃


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バーリエ伯グリフィスという人


事前に通達しておいた通りの頃合いに、リンデルト侯爵家の馬車はバーリエ伯爵邸に到着した。

伯爵邸の前には、バーリエ伯爵夫妻と使用人一同がずらっと並んで、止まった馬車から侯爵夫妻が降りてくるのを待っていた。

まず先に、白く輝くプラチナブロンドの若い侯爵が馬車を降り、その手にエスコートされた美しい侯爵夫人が姿を現し、一同から感嘆の声が上がる。

着飾った自分たちの娘が降りてくるのを目にしてもまだ、娘が侯爵家に嫁いだ事実を完全には信じられないバーリエ伯爵夫妻の前に、リンデルト侯爵夫妻が煌びやかな衣装が汚れるのも厭わず揃って片膝を突き(こうべ)を垂れた。


「お初にお目にかかります。バーリエ伯爵グリフィス殿、ならびにナディア伯爵夫人。

この度、貴家令嬢オーロラ嬢と婚姻を結びました、ミハイル・リンデルトと申します。

大事なご令嬢と婚姻するにあたり、ご挨拶が遅れましたこと、平にご容赦いただきたく―――」

「お、お待ちください侯爵閣下!

どうか、どうかお立ちになってください」

「まずは伯爵家のご両親に婚姻の許しをいただきに参らねばならなかったところを、礼を失したのはわたくしの方。順序が逆になってしまい本当に申し訳ない限りですが、あらためて、ご令嬢との婚姻の許しを賜りたく」

「…どうかお顔をお上げください。

リンデルト侯爵閣下のご誠意、このバーリエ伯グリフィス、しかと受け取りましたので」

「ありがとうございます」


立ち上がるミハイルに倣い、オーロラも立ち上がって面を上げる。

そうしてようやく両親に向け破顔した。


「……おめでとう、オーロラ」

「お父様、お母様…ありがとうございます」


感極まったように涙ぐむ令嬢、いや侯爵夫人の姿に、幼き頃からその姿を見守ってきた使用人たちは一様に涙を浮かべて喜びに浸ったのだった。



邸内の談話室でしばらく4人で談笑した後、「男性同士で少し話をするから」と、バーリエ伯とミハイルは二人だけで伯爵の執務室に入っていった。

残されたオーロラは、ミハイルと父が何を話すのかが気にはなったが、彼のことだからうまくやってのけるだろうと思うことにした。

実をいうと、先ほど馬車から降りてすぐに膝を突いて挨拶したのもオーロラは事前に知らされておらず、ミハイルがするのに慌てたそぶりをひた隠しにして咄嗟に合わせたのだ。

格上の侯爵に膝を突かせる形になった父の困惑ぶりは気の毒なほどで、相手の意表を突いて自分のペースに場を引き込む傾向があるミハイルに感嘆するやら腹が立つやら。両親を前に涙ぐんだのは再会の喜びの他に申し訳なさも混じっていたというのが本当のところだ。

だが目下のところ、ミハイルの一連の行動は功を奏し、グリフィスからは婚姻を認めるとの言を得ている。

この先心配なのはどちらかと言うとオーロラ自身の方だ。久しぶりの実家に緊張が緩みすぎうっかり口を滑らせないよう自重しようと、オーロラは密かに小さく拳を握った。


とはいえ、ここ数年忙しくてなかなか帰ってこれずにいたせいで本当に久しぶりに会う母との会話は、やはりとても楽しかった。

時折、出会いのきっかけや夫婦仲のことについて尋ねられるが、事前にミハイルと返答を練っていたので、心の中で手を合わせつつもなんとか切り抜けることができた。


「そうそう、今年もそろそろ裏庭の木も収穫時期が来ているの」

「まあ、そういえばそんな時期ね」

「料理長が生地を準備してくれてるわ。

侯爵様に作って差し上げたらどうかしら?」


母からの提案に、オーロラは嬉しそうに頷いたのだった。



一方、執務室では―――


「ここは王都と違い何もないからさぞかし吃驚なさったでしょう」

「いえ、自然豊かでよい土地柄だと思います。

通り沿いにたくさん果樹が植わっていましたが」

「ええ、果樹、とくにリンゴが我が領地の主要な生産品です」


当たり障りのない会話をしながら、ミハイルは目の前の人物を観察していた。

バーリエ伯グリフィスという人は、外見はオーロラによく似た金色の髪と、フォルツとリントをそのまま壮年にしたような顔立ちに柔和な笑顔を浮かべた人当たりのいい印象の男性貴族だった。

事前調査書に『貴婦人の間では王都の社交界になかなか姿を現さないレアイケメンと噂される』などというふざけた記載があったのだが、実際に目の前で見るとそれも納得という容姿だ。

ただ、双子によく似た翡翠色の切れ長の目でやんわりと微笑んでいるのに、こちらを見透かされているような気分になり、油断がならない感じも受ける。

貴族の、というより、おそらくこれは年長者の圧というやつだな、とミハイルは気を引き締めた。

そしてひとしきり世間話をした後で、さて、とグリフィスが切り出した。


「何故、私どもの娘であったのか、お聞かせ願いますか?」


そう短く尋ねられ、『来たな』とミハイルは身構える。


「私についての社交界での噂をお聞きになったのでしょうか」

「そうですね」


微笑んで短い返答を寄越す間も、グリフィスの双眸はミハイルの表情や仕草を凝視したままだ。

幼少期にオーロラが王都の茶会になど参加していないという動かしようのない事実を知っているバーリエ伯爵夫妻には、噂通りの展開で婚姻に至ったなどと信じてもらえるわけがない。

双子にも話をした路線で説明をするのがいいだろう。


「条件に一番合致する令嬢を探して、オーロラ嬢に会いに行ったのは事実です。

お会いして、私が幼少の折にお会いした令嬢ではないというのは分かりました。

直接会って話をして、彼女の為人(ひととなり)に惹かれた、としか表現のしようがありません」


まだ信じるわけにはいかない、とでもいうグリフィスの視線を真っ向から受け止めながら、ミハイルは逆に質問をした。


「私からも、バーリエ伯爵にお尋ねしたいのですが」

「どうぞ」

「何故、リンデルト家からの資金援助をお断りになったのでしょう?」

「ふむ」


ミハイルの問いに、グリフィスは片手を顎にすっと当てて目線を斜め上にやり、「そうですねぇ」と呟きながら考えていた。

その仕草は、考え事をするときのオーロラによく似ていた。


「侯爵閣下がもし、面識のない外国の貴族から『資金援助してやるから新規事業を始めてはどうか』と提案されたら、それをお受けになりますか?」

「いや、それは…受け取らないな」


グリフィスから新たに質問が飛んできて、ミハイルは反射的に「否」と答えていた。

それに対し、グリフィスはうんうんと人のよさそうな笑みで頷く。


「そうですよね。わかります。

実は、オーロラがまだ幼かった頃、知り合いの商人の紹介で、とある国内の貴族が当家に事業の提案とともに資金援助を申し入れてきたことがありました。

当家からもいくらか出資し、ともに事業を始めないか、と。

商人とは短くない付き合いの間柄で、ただその貴族とはそれまで関わることがなかったので、どうしたものかと家中で議論を交わしていました。

そんな時、その商人と貴族が訪ねてきた席にたまたま茶菓子を届ける手伝いをしていたオーロラが、彼らが帰った後にこう言ったのです。

『あの人たちは、よくない感じがする』と。

なけなしの人脈を頼りに王都の社交界に探りを入れてみたところ、その貴族家は投資話を持ち掛けては資金を集め、その一部を自分の別の事業の資金に流用しているのではという黒い噂があることがわかりました。その商人も、うすうす何かを感じ取りながらも、儲け話に乗って当家を紹介したらしく。

私どもは彼らの提案を断り、その商人ともその後一切の関わりを断ちました。

半年も経たないうちに、(くだん)の貴族家は別の貴族からの訴えにより詐欺罪で王家から爵位と領地を召し上げられました。

その後も、そこまで大ごとではないにしろ、娘には何度も助けられました」

「そんなことが……」

「娘と侯爵閣下の婚姻を聞いた時、とても驚きました。『約束の令嬢』なる方と娘が同一人物でないのは明らかでしたので、何か事情がある婚姻だというのも察しております。

それでも、娘が選んだ方ならばと、婚姻自体は承諾することにしました。

ですが、侯爵家からの資金援助をいただくかについては、また話が別でございます。

王都の社交界に明るくない田舎貴族の当家からすれば、リンデルト侯爵家は雲の上の存在。

諸外国とも取引を抱えておられる侯爵閣下の感覚でならおそらく見知らぬ外国の貴族相手に抱くような印象、と思っていただければと。

そこのご当主と娘が婚姻した、それが事実だというのは貴族院からの通達でも理解できました。

娘が選んだ方だから信じたいとも思います。

ですがこうして直接お会いして侯爵閣下の真意をお聞かせいただくまでは、資金援助のお話をお受けすることは出来かねる、と判断致しました」


柔和な、それでいて隙のない笑顔を浮かべたまま、グリフィスはミハイルとまっすぐ相対している。

その姿は、侯爵夫人の地位にはまったく靡かず自分の提案を断ろうとしたオーロラと、また用意された豪華な晩餐に全く手を付けず侯爵家当主の自分に対し真っ向から不信感をぶつけてきた少年たちと、浮かべた表情こそ違えどその人物から伝わってくる確固たる強い意志は酷似しているように思えた。

会ってミハイルを信頼できない相手と判断した場合には、資金援助の完全拒否はもちろん、貴族院に婚姻無効の申し立てをすることも辞さない、くらいの覚悟はしていたに違いない。

親というのは強いな、とミハイルは思う。そして、ああ確かにこの人は彼女と双子の父上なのだな、とも感じていた。


同時に、オーロラに似た面差しのグリフィスに『信用ならない』と暗に言われていることに、まるで彼女自身から同じ感情を向けられたように思えて、胸が苦しくなるのを感じていた。

グリフィスの言うように、伯爵の立場になって考えてみればすぐわかることだ。

信用できない取引相手からの資金提供の話など、受けられるわけがない。

自分の事情、侯爵家の内輪揉めを一旦収めつつ舞い込む求婚話を抑え込むための契約結婚にばかり頭が行って、バーリエ伯爵家には単純に『資金の援助をすればいいだろう』としか考えていなかった。

浅はかな自分を見透かされた気がして、ミハイルは恥じ入るように拳を握って頭を下げた。


「財に物を言わせ安直に資金提供を持ち掛けるなど、バーリエ伯には大変失礼な提案をしてしまいました。もっと早くにこちらを訪問させていただき、直接お会いしてお話させていただくべきでした。

私の浅慮です、お詫びのしようもございません」

「私どもの経済的状況も踏まえた上でのありがたいご提案であったのに、お断りして心苦しく思います。

こちらの心情をご理解いただき、恐縮にございます」

「いえ、そんな…

ですが、せめて借用されている金銭を返済する、その援助だけはさせていただけませんか?

彼女が、オーロラが憂いなく侯爵家に居られるように。

お願いいたします」


改めてそう提案し、頭を下げながら、ミハイル自身が内心少し驚いていた。自分の口から出た『オーロラが憂いなく侯爵家に居られるように』という言葉が、自分自身のざわめく心にすとんと落ちてきた気がしたのだ。

『いい形になってきている』と彼女が言った二人の関係を、自分自身が思っている以上に気に入っているのだとようやく気がついた。

オーロラの中で、自分はまだ信の置けない相手だろうか。そうではないといいのだがなと、ミハイルは思う。

まだ心はざわついたままだったが、ミハイルは今はまだそれについては深く考えずにおくことにした。


格上の侯爵家当主から重ね重ね丁重に頭を下げられて、バーリエ伯グリフィスは恐縮しつつも、ありがたくその提案を受け入れると答えた。

グリフィスの返答に心底ほっとした様子の年若い侯爵の表情に、彼の誠意を汲み取ったように感じたのだ。


「ありがとうございます、侯爵閣下。

侯爵家に嫁ぐには至らないところばかりの娘ですが、私どもの大切な宝です。

慈しんでいただけたらと存じます」

「大切にすることをお誓い申し上げます」

「ありがとう」


そこでふと、ミハイルは気になっていたもう一つの疑問を口にした。


「あの、もう一つお尋ねしたいのですが」

「なんなりと」

「オーロラは、前にあった婚約話が白紙に戻った後、王都に来て職を得ていた、と言っていました。

整った容姿だったらしい元婚約者と比べ、自分は平凡で学院でも目立たない生徒だったのだとも。

でも、私の知るオーロラは機知に富み、知識も多く、頭のいい女性です。なによりあの容姿だ。

王都時代は雇い先で目立たぬようにわざと地味な化粧と服装をしていたのかもしれないと推察しておりましたが。

美しい彼女なら、縁談などいくらでもあったのではないですか?」

「あぁ~……それはですね…」


ミハイルの問いに、グリフィスはちょっと困ったように眉を下げた。


「実はオーロラは、一度攫われかけたことがあるのですよ」

「は!? いったいどういう……?」

「これもあの子が小さい頃のこと。

そうですね、息子たちが生まれる前、オーロラが5歳の頃です。

オーロラの瞳は、青にも緑にも見えるという珍しい色味で、取り上げてくれた産婆も大変珍しいと驚いていました。

親の欲目ですが、それはそれは愛らしい子で。当時まだ一人娘だったこともあり、いろいろ与え、様々なものを見せにあちこち連れて行っておりました。

そんな時、東の辺境伯領で大きな祭りがあり、親子で出向いたことがありました。

大きな市が立ち、外国からの出店も多く大変な人出で。

そんな中、外国の大商人があの子の容姿を気に入って、養子に欲しいなどと申し出てきまして。

もちろん私どもはとんでもないことだと断ったのですが、市場の人ごみの中、わざと我々をオーロラから引き離して秘密裏に船に乗せようと……」

「なっ…」

「間一髪で見つけて救い出したのですが。

後で調べたら、その大商人は…商品として人も扱っている者だったそうで」

「人…? まさか奴隷商か!?

王国内では奴隷の売買はもちろん、奴隷とするために養子縁組を隠れ蓑にするのもご法度だ!!」

「ええ、その通りです。

私たちは、奴隷商云々よりもまず、白昼堂々、私たちの目の前で娘を奪われかけたというその事実に戦慄しました。

それ以降は、娘を領の外へ連れ歩くのも極力避けるようになりました。

瞳の色が珍しいということなら、それを伏せ、なんなら魔法薬で色を変えさせようともしたのですが、私と妻の色が両方入った自分の瞳はあの子の自慢で……どうしても嫌だと言って、聞き入れませんでした。

だからせめてというわけで、化粧やドレスは控えめで地味に、と。

若い娘には酷なことだったでしょうに、瞳の色を変えるのに比べたらずっとましだとオーロラは言っていました。

本当なら王立学院に入学するのも避けたかったのですが、娘にマナー等を教えてくださっていた家庭教師のご婦人が才能ある子を埋もれさせるなんて勿体無いと仰って。我が家との契約が切れたタイミングでちょうど王都に戻るつもりだったし、自分が王都での身元引受人になり常に目を光らせるからと。当時婚約者だった令息も学院におりましたし、何より本人も望んでいましたから、心配でしたが許可しました。

最初は伊達眼鏡などで瞳の色が分かりにくいようにする工夫もして怖々生活していたようですが、だんだん慣れてくると誰からも注目されないのはなんとも自由で楽だと、逆に徹底して目立たないを心掛けていたようです」

「ああ、それで……」

「婚約が白紙に戻ったとき、再び王都に出て働きながら生きていくと言い出したのもオーロラからでした。傾いた伯爵家の家計の助けになろうというのが一番の理由だったでしょうが、王都での自由な暮らしが楽しかったのもあるかもしれません。

護るためにとしたことが、あの子を縛り付け閉じ込めていたのだなぁと、とても反省しましたよ。

家計が落ち着いたらまた次の縁談を、とオーロラには言ったのですが、本人があまり結婚に前向きでなく。娘の容姿をどこかで聞きつけた他家から縁談話もあったのですが、すべて本人の意志を尊重して断りました」

「なるほど」


あの事前調査書の内容はこれが理由だったかと、ミハイルは納得した。

そしてさらに一つの可能性に気づく。


「ではもしや、白紙撤回された元婚約者は、彼女が本当は美しく優秀な女性だということを知っていたのでは?」

「はは、ええ、その通りです。

隣の領地ですから、親同士の付き合いに合わせ子供たちも幼い頃から顔を合わせておりましたので。

子爵家の長男がオーロラに惚れ込んでどうしてもと、あちらからのたっての願いでの婚約でした。

持参金も無くなるほど困窮したのもあり、こちらから婚約白紙を提案したのですが、当の令息本人にはずいぶん渋られました。持参金などいらないから、オーロラと結婚したいと。

うちとよく似た位置にある領地です、あちらも不作の影響は出ておりましたし、このままでは二家共倒れ。あちらの子息はうちとの縁がなくても縁談話には苦労しなさそうですから、領地民のためにもよりよい縁組を求めておくれと、どうにか説得しました」

「そうでしたか」


やはりそうだったか、と、ミハイルは少し苦い顔をした。

オーロラから聞いた、婚約解消時の珍事。

それほどその子爵家長男がオーロラに執着していたのなら、乗り込んできた新しく縁組したという令嬢の懸念は、実は勘違いではなかったのかもしれない。

もちろんオーロラ本人は相手の令息を何とも思ってなかったようだし、相手が自分に惚れ込んでいたのも気づいていなかったようだが。


「いろいろと、彼女のことも知れてよかったです。

なにより、こう言ってはなんですが、そのいろいろがあったからこそ、私は彼女に巡り合い、こうして婚姻を結ぶことができたので」

「そう言っていただけると…」


笑みを交わしながら、その後もしばし話をしていると、執務室の窓の外から小さく賑やかな声が聞こえてきた。

なんだろうとミハイルがそちらに視線を遣ると、「ああ」と何かに思い至ったようにグリフィスが説明をした。


「あちらの裏庭に、当家自慢のリンゴの木が植わっていて、今年もその収穫の時期が来たのです。

せっかくいい時にオーロラが帰って来てくれたので、久しぶりにアップルパイを作ってもらおうかと妻と話しておりました」


(マイハニー、とは呼ばんのだな)


頷きながらそんなことを思っていたミハイルが、グリフィスの言った言葉の中に気になる部分を見つけた。


「オーロラが、作るのですか??」

「ええ。あの子は料理の方は、まあほどほどなのですが、菓子を作るのは趣味が高じて結構上達いたしまして。

特に、採りたてのリンゴで作ってくれるアップルパイは絶品なのですよ」


収穫の現場を見に行きましょうかというグリフィスの提案に、ミハイルは戸惑いを覚えながらも頷いたのだった。




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