表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/26

(二)-13


 とりあえず、動けるメンバーを探すことにした。二人に連絡を取ってもらった。

 すぐに動けるメンバーは四人だった。僕とナボコフ、それに「床屋」のユーリと、ヤノ・ムラデリという若者だ。

 ヤノはもともと西部の農村出身で高校を出た後、ホテルのドアマンをしていた。クーデター後、勤めていたホテルが経営悪化に伴い解雇された。政府や経営者の行為に不満を抱き、それが自然と反政府運動に参加させることになった。

 このとき僕は思い出していた。ロイが反政府運動を立ち上げてまだ間もないときに、彼が集まった仲間を前にして語ったセリフを。それは「理不尽と暴力が恐怖でこの国の幸福の花畑を絶望のツンドラへと変えてしまった。僕たちはそれに抗わなければならない」というものだった。

 僕はロイを救出することに決めた。ユーリとヤノは別の場所にいるので、現地集合するよう電話で指示を出した。


(続く)


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ