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(二)-8

 翌朝、ナボコフが早い時間なら軍部の警戒も緩んでいるはずだ、と情報収集に出て行った。それと、他のメンバーの消息も確かめるということだった。

 「新聞屋」のフィリップから連絡があったのはその日の昼だった。事件の後の記者会見で、「大統領」のゲゲチコリから過去の武勇伝を延々と聞かされて電話に出られなかったという。

 もともとピョートル・ゲゲチコリはこのカヘティ共和国の陸軍中将まで上りつめた人物であった。旧ソ連陸軍にいたが、この国が独立する際に、故郷のこの地の部隊指揮官として駐留していたこともあり、そのままカヘティ共和国陸軍に残った。ソ連時代にはアフガニスタン紛争にも参加し、部隊を指揮して各地の村々を破壊したり自らの手で千人以上の敵兵や民間のアフガニスタン人を殺したりした。部下への態度もかなりきつく、ソ連時代には軍法会議にかけられる寸前まで行ったこともあった。


(続く)

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