表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪逆無道の異世界冒険記  作者: ボルトコボルト
91/192

091 剣聖ルイ2

どうして、こうなった?


剣聖ルイはいきなり土下座をしていた。


「大変な無礼な事をしてしまいましたあああ!どうかお許しくださいぃいいい!」



ジャイアントハーフの聖騎士リンと、ブラックジャガー獣人のノワは、両手を胸で組み胸を張り、当然の事と頷いている。


リンは展開していた盾を既に収納している。


「ルイ、どうした?」


「ジャイアントハーフの女性が展開していた盾は、紋章から勇者教の聖騎士が持つ物です。」


「そうだよ。良く分かったねぇ。」


「はい。しかも展開収納自由自在の装備は隊長クラス。隊長クラスの聖騎士を従者にして、天罰で守られる存在と言えば・・・。使徒様!」


「ああ、そうとも言わなくも・・・なくはないかなぁ・・・。」


どっちやねん。って言う感じで返事しておいた。


「使徒様を疑うとは・・・、なんと愚かな事をしてしまったと、反省しております。天罰が下って当然。」


「ふむ。此奴らの処分は任せるよ。」


「え?私はソロの冒険者なので、4人を連れて行くのはちょっと・・・。」


「冒険者はギルドの裁定に従うんだろう。冒険者同士で処理してくれ。他の冒険者や商人にお願いするなり、手はあるだろう、頭を使えよ。」


「はぁ、分かりました。神の試練の一つとして、適正に処置致します。」


「それから、俺達の事は一切他言しない様にね。」


「それでは、強盗の説明が・・・。」


「旅人の地竜を強奪しようとしたで良いだろう。」


「はい。」


「リーマバ!お前も他言無用だぞ!」


「は、はいいいいい。」


「嘘をついたら天罰だからね!」


「は、はいいいいい。」


リーマバは何度も頷く。


リーマバは頭から真実の(たが)を外し、箍はアイテムボックスにしまっている。


そして斬った右手には、リンがヒールで治療をしているので、痛みは無くなっている。


手は斬られたままで治して無いよ。


強盗しようとした奴に、エリクサーを使うなんてあり得ない。


「さあ、食事にしましょー。」


ノワが俺とリンに告げると、テーブルに皿を用意し始めた。


俺とリンは折り畳みの椅子に座り、食事にする。


焼いたミノタウロスの肉とサラダとスープ、パンだ。


「美味いなぁ。このタレ絶品だね。」


「ノワ、また腕を上げたね。」

リンも大満足だ。


その様子を見ていたルイは、目を大きく開いてジッと見詰め、涎を流して。


ぐーぎゅるぎゅるうう・・・。


お腹がなる。


「ん?食べたい?」


物欲しそうに期待の眼で、うんうん頷く。


「しょうが無いなぁ。こっちにお出で。」


俺はアイテムボックスから、椅子を一つ出して。


「ノワ、一人前追加ね。」


「承知しましたー。」


「有難う御座います!」

ルイは駆け寄り椅子に座る。


ノワがお替わり用のミノタウロスの肉の皿とスープ、サラダ、パンをルイの前に置いた。


「召し上がれぇー。」


肉に齧り付くルイ。


「美味しいいいいいいい!」


リーマバと3人の冒険者達も、涎を流して、はぁはぁ言いながら見ているが、強盗に出す食事は無いのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ