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悪逆無道の異世界冒険記  作者: ボルトコボルト
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069 フェンリル

リトットのダンジョンの最深部に到達した。


俺とジャイアントハーフの聖騎士リン、ブラックジャガー獣人のノワ、狐獣人のババの4人。


ゴゴゴゴ・・・。


重厚な鉄の扉を開けた。


そこはホールの様に広い空間。


奥に一段高く王座がある。

そこに座る迷宮のボス。

一段下に10頭の狼のモンスター。


王座に座る壮年の男は、ガッシリとした体格の短髪髭面で不敵に笑う。

「おお、良くここまで来たなぁ。」


「お前がこの迷宮のボスか?」


「そうだ。俺がボスだ。」


ボスを鑑定すると種族はフェンリルで、レベルが高い。


フェンリルって狼のモンスターだよなぁ?

人の形をしてるぞ。

あぁ、人化のスキルがあるから人の形になってるのか。


「フェンリルか?」


「お、良く分かったなぁ。そうだ、俺はフェンリルだ。」


「フェ、フェンリルじゃと!!」

狐獣人のババは驚き震える。


「知ってるのか?」


「知ってるもなにも、有名なSランクのモンスターじゃぞ!フェンリルも知らんとは・・・。」


「そうか。知らんかった。」


「ん!」

フェンリルは黒いブーツを履いていた。

禍々しい模様が入っているブーツだ。


あれは・・・。

ブーツも鑑定してみた。


魔王のブーツ!!

此奴が持っていたのか。

是が非でも手に入れたいな。


「ここまで来た者なんて何百年ぶりだっけなぁ、しかし、このダンジョンを攻略した奴はいない!」


「ふ~ん。じゃあ、俺達が初めてだな。」


「くくっ、俺に勝つつもりか、面白い、者共!食い殺せ!」


10頭の狼のモンスターが襲って来た。


10頭の狼の種族は月狼(ハティ)、地球の灰色狼は体長が100cm~160cm程度あるが、それよりは随分大きく200cmぐらいあり、体色は灰褐色。


俺は時を止めた。


アイテムボックスから聖剣を取り出す。


月狼(ハティ)共の首を1頭づつ斬り落としていく。


1頭、2頭・・・。

・・・9頭、10頭・・・。


ん?


フェンリルがいない!


どこだ?


周りを見え渡すが姿は見えず。


上にいた、フェンリルが走る姿勢で、宙に浮いていた。


首に聖剣は届かない。

どうしよっかなぁ?


足には届きそうだ。ブーツを傷つけ無い様に片足づつ、膝下から斬り落とした。


念の為、アイテムボックスから雷の杖も出して、雷撃も喰らわせてっと。


雷の杖はアイテムボックスにしまい。


フェンリルの後方で聖剣を上段に構えた状態で、時を動かす。


月狼(ハティ)の首に赤い線が入り、首が一斉に落ちる。


ドサドサドサドサッ・・・。


そして、月狼(ハティ)達は倒れた。


ズダダダダダン!!


同時にフェンリルの両足の膝下が斬られる。


「んぐっ・・・。」


フェンリルは驚愕の顔。

雷の杖の雷撃で身体が麻痺している様で、声にならない。


そしてフェンリルも宙より落ちた。


ズドンッ!!


俺は地に落ちたフェンリルの首を斬った。


俺は魔王のブーツをアイテムボックスに収納すると、フェンリルは後ろ足の無い大きな狼の姿に変わっていた。


俺は聖剣もアイテムボックスに収納すると、周りを見渡し、他に敵がいないか確認した。


どうやら敵は居なかった。


そして、フェンリルと月狼(ハティ)達の亡骸を、アイテムボックスに収納した。

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