表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪逆無道の異世界冒険記  作者: ボルトコボルト
42/192

042 公爵軍撃破

1万の公爵軍と対峙する我々牧場の5千の兵達。


敵の公爵軍より、馬上のガサ伯爵が大声で降伏を促す。


俺は時を止めた。


アイテムボックスより聖剣を取り出し、格闘の技術「縮地」を発動。


ガサ伯爵に飛び掛かり、聖剣一閃。

首を斬る。


そのまま公爵軍に走りだす。


予め暗部達から聞いていた、公爵軍大将の長男アキラのところへ走る。


行きがてら、士官クラスの騎士達の首を刈っていく。


長男アキラの陣に入ると、アキラの首を斬り、陣ごとマグマの杖で焼き払う。


そして、走ってもとの場所に戻る。


公爵軍は牧場の戦力を舐めていたのか、横に広がり横陣の陣形をとっていたので、それ程時間は掛からなかった。


時を動かす。


息を切らしながら、将軍イサミに告げる。

「はぁ、はぁ、総攻撃をして良いぞ。」

流石に多少息切れした。


「は?はい!」

イサミが前方を確認すると、ガサ伯爵の首が突然落ちて落馬するのが見えた。


公爵軍は伯爵の首が落ちたのを目撃し、驚き動揺が広がる。


「ええええええ!」

「伯爵様が亡くなられた!」

「どうするんだ?」


「突撃!」

イサミの号令で牧場軍は突撃を開始した。


公爵軍後方の大将の陣から、マグマの杖による火の手が上がるのが見えた。


「アキラ様の陣が燃えてるぞおお!」

「大将も死んだのか?」


公爵軍の動揺は更に広がる。


公爵軍中央は士官クラスの騎士達も、死んでいるので、命令が無く混乱を極めた。


大将アキラと副大将ガサ伯爵も既に、いないので攻撃の合図も出来ない。


戸惑う公爵軍。


「おいおい、牧場の奴等が迫って来るぞ、弓の準備をした方が良いんじゃ無いか?」


「隊長から指示が無いぞ。」


「た、隊長が死んでる!」


「えええええ!」


「どうすんだ?」


牧場軍は弓矢と魔法の遠距離攻撃を放ち、公爵軍前衛を殲滅すると、剣を抜き槍を構えて突撃を開始した。


公爵軍中央部は混乱し逃げ惑う。


しかし横陣に広がった左右の公爵軍には、士官クラスの騎士がまだ健在である。


大将の撤退の号令が無い為、戦争は継続。当初の指示通り横陣から鶴翼に移行し、包囲殲滅を目指す。


公爵軍が左右から牧場軍を包み始めた時、その外側から潜んでいた牧場軍の2千づつの遊撃隊が背後から公爵軍を襲撃した。


「それ!進めええええええ!」

遊撃隊の一方の隊長を任せた、オークのオクオの号令が響き渡る。


「突撃だああああ!行けええええ!」

そして、もう一方の隊長である、ジャガー獣人のコーサカも叫ぶ。


流石の公爵軍兵士も後ろから攻撃されると、一溜まりも無い。


「う、後ろから来やがったあああ!」

「ぎゃああああああああ!」


公爵軍は敗走し始める。


指揮官不在により、組織立って撤退が出来ない公爵軍は、殿(しんがり)も無く蜘蛛の子を散らす様に逃げ惑った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ