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悪逆無道の異世界冒険記  作者: ボルトコボルト
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041 公爵軍と戦う

牧場に揃った聖騎士隊、牧場の護衛隊、森の獣人と亜人の勢力も総勢1万となった。


公爵軍と数の上では同数。


しかし、我々の軍はゴブリンやコボルトの亜人が多く、まともに戦うと危ないかも知れない。


公爵より奪った武器や防具装備する者も半数もいない。


前暗部隊長のケント(ジジイ)が俺に報告する。


「1万を越える公爵軍が城壁都市ナキサガを出て、此方に進軍を開始しました。」


「野戦で迎え撃とう。」


「野戦ですか?数は同じですが、敵は全員武装した戦士です。まともにぶつかれば危ないかと・・・。」


将軍に指名した聖騎士隊隊長のイサミが、危険視する。


「そうだね。普通に遣れば先ず負けるだろう。レベルが低い者も多いし、武装も揃っていないし、所詮寄せ集めだ、軍隊としての動きは出来ない。せいぜい号令で攻撃するくらいの命令しか出来ないだろう。」


「だったら?籠城の方が良いと思いますが、何か作戦があるんですか?」


「作戦はあるよ。まず部隊を6千と2千と2千の3つに分けてくれ。」


「は、はい?数を分けるのは下策かと・・・。」


「まあ、普通はそうだね。」


俺はイサミにその後の作戦を話した。


「・・・。」


「どうだい?」


「そんな事が可能なのですか?」


「可能だよ。」


「それなら勝てそうです。」


将軍イサミとジャガー獣人族長のコーサカ、護衛隊隊長のオクオの3人はニヤリと笑う。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


公爵軍は、牧場に進軍をしている。


公爵軍の大将である公爵の長男アキラは、戦争経験が豊富な副大将のガサ伯爵と会話をしている。


「ガサ卿、敵の情報はまだ掴めないのか?」


「アキラ様、斥候が全て戻ってきませんので不明です。」


「不気味だな。」


「はい。暗部が居なくなったのは、大きな損失です。しかし、牧場の奴隷達は増えても千が良いところ。1万の大軍で押し潰せば、楽勝でしょう。あっはっは。」


「それもそうだな。装備も無い亜人の兵など物の数にもなるまい。」


「そうでございます。牧場の財産を先ずぶんどりましょう。あっはっは。」


そこに兵が報告に来た。


「報告します。前方に5千を越える部隊が待ち構えています。」


「ご、5千?」

「見間違いじゃ無いのか?」


「いえ、5千から6千の数が居ると思われます。」


「亜人がそんなに集まる訳無いだろう?」


「どうも、騎士らしい部隊と獣人も大勢混ざってる様です。」


「ふむ。先ずは見える位置まで進軍だ。」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


聖騎士隊隊長イサミが率いる6千の部隊が、公爵軍を待ち構えるところに公爵軍が進んで来た。


「タクミ様、ようやく公爵軍が来ましたな。」


「結構遅い進軍だったな。待ちくたびれるよ。」


「お、誰か前に来ましたな。」


公爵軍より、副大将のガサ伯爵が馬に乗ってやって来た。


「我は、公爵軍の副大将ガサ伯爵であああある!そこに見えるは牧場の奴隷どもで間違い無いかあああああ!馬鹿な真似は辞めて降参するが良い!」


「なんか騒いでるけど、殺しても問題ないよね?」

俺はイサミに聞く。


「白い旗も掲げていないし、殺しても問題は無いでしょうな。」


「良し、それではレベ上げを兼ねた演習を開始するとするか。」

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