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悪逆無道の異世界冒険記  作者: ボルトコボルト
138/192

138 ラナ幽閉を受け入れる

マヒロシ王国は第二王子キオーガが即位する事になった。


第一王女のミータは幽閉。

第三王子のレクは王弟として、変わらず。


1ヶ月後に集結する国軍で悪魔討伐をする事になった。


第二王女ラナとレクの騎士ジモが戻れば、詳しい報告があると思うが、悪魔は魅了のスキルがありそうなので、不用意に数で圧倒しないように注意はしておいた。


魅了の耐性があるメンバーを選抜して、ダンジョンを攻略すれば、大丈夫だろう。


因みに今回の政変?はサトウ国にも連絡済みだ。暗部の草がマヒロシ王国にも潜入していたので、連絡しているとブラックジャガー獣人のノワが自信を持って、答えたから問題は無いだろう。


従って、俺達は次の都市に行く事とした。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


レクの騎士達と一緒にラナが王都に戻って来た。


「王都でタクミ様と会っても、関わらない様にして下さいよ。」


騎士隊副隊長のジモがラナに注意する。


「はぁ、分かりました。でも今回の件はお父様に報告しますからね!」


(お父様なら、タクミを処罰してくださるわ。)なんて甘い期待をしながら、王城に戻ったラナ。


しかし、事態は急変していた事をここで知る事となった。


王の執務室に駆け込むラナ。


執務室のドアをノックせずに開けて入った。


「お父様!報告があります!」


執務室の椅子に座って居たのは第二王子キオーガだ。


「え? なんでキオーガ兄さんがここにいるの?」


「ラナ、父上と兄は死んだぞ。俺が即位する事なった。葬儀は明日だ。」


「な、何があったの?」


「それから、ラナは葬儀の後で別荘に住んで貰う。」


「どう言う事?」


「平たく言うと幽閉だよ。お前は邪魔だ。悪魔討伐の件でタクミ様に失礼な態度を取っていたらしいじゃ無いか。」


「はぁ? 王族が平民に失礼な態度を取って、幽閉されるなんて聞いた事も無いんですけど!」


「タクミ様がただの平民だと思っていたのか、馬鹿だなぁ。もっと情報収集に力を入れれば良かったのに、今更遅いがな。」


「タクミは何者なのよ!」


「恐らくサトウ国の国王に近い身分だな。もしかしたら国王より上かも知れない。他国の王に失礼な態度を取ったら、王族であっても処罰の対象だからな。」


「はぁ、サトウ国の国王は元勇者教の教主レンでしょ、それより上の身分なんて、教団でも国でもあり得ないわ。」


「本当にあり得ないかい? 例えば教主の上とか・・・。」


「馬鹿にしないでよ!勇者教で教主の上って言ったら使徒か勇者か神しかいないじゃ無い。」


「タクミ様と一緒にいたブラックジャガー獣人と、ジャイアントハーフの前の役職を知ってるか?」


「平民の従者の前職なんて知らないわよ。」


「平民に従者が着く事って通常はあり得ないだろう。」


「そう言えばそうかも・・・。」


「ジャイアントハーフの女性は元聖騎士隊隊長のリンだ。王国の最大戦力の一角でもある。ブラックジャガー獣人は諜報部隊の幹部クラスだろう。」


「へ? と言うことは勇者、又は使徒って言う、・・・こ、・・・と?」


自分で言っていて、その可能性に気が付くラナ。


「そ、そうだったの? そんな事は誰からも聞いて無いし、本人もそんな事言ってなかったわ。」


「ラナ、世の中にはな、『お忍び』って言う言葉がある事をしってるかい?」


「そんなの知ってるわよ!・・・え?と言うことは・・・。」


「サトウ国との戦争は中止にして、悪魔討伐に軍を回す。前提条件はサトウ国から戦争を始めない事。タクミ様はその提案を誰にも相談しないで、その場で決定した。つまりトップかそれに近い全権を持った者となるだろう。」


「成る程、私がいると邪魔な訳が分かったわ。タクミから見た私の印象は、最悪だから、・・・国の為に大人しく幽閉される事にするわ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

カクヨム様にて先行掲載中、

続きが気になる方はどうぞ。

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― 新着の感想 ―
[一言] あら?ラナてっきりわめくと思ったら幽閉を受け入れたか これは意外
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