114 剣聖ルイ再び
俺とジャイアントハーフの聖騎士リンと、ブラックジャガー獣人のノワは、絡んで来て驚き戸惑う第二王女ラナを放置して、門に向かって歩いた。
「ノワ、ラナが言ってたミーズ村って何かあるのか?」
「うーん。特にこれといって・・・、あ!そうそう村民消失の次の標的と思われる村の1つですねー。」
「ほほう、悪魔が狙うかも知れないって事か。」
「うーん。中々良いところをついてるかもですー。森の近くだから、寄ってみますかー。」
「そうだね。」
そんな話をしながら、門の近くに来ると見た事がある女の人がいた。
「タクミ様ぁ!」
手を振っているので、俺も手を振ってみた。
「見た事はあるんだけど誰だっけ?」
と俺がリンを向くと。
「Aランク冒険者の剣聖ルイです。」
「ああ、そんな人いたなぁ。」
駆け寄ってくる剣聖ルイ。
「お久しぶりで御座います。どちらにいかれるのですか?」
こんなに積極的な子だっけ?
「お、おう、久しぶり。ちょっと近くの森に狩りに行こうかと・・・。」
「私も同行させてください。」
「ん?特に依頼とかじゃ無くて、2~3日ダラダラ狩りするだけだよ。」
「問題ありません。報酬の分け前も特に要りませんので、お願いします。」
上目遣いでうるうるした目で訴えるルイに、まあ、良いかなと思う。
リンもノワも俺より背が高いから、下からお願いされるって慣れないよね。
「ま、まあ、良いけど・・・。」
「「良いんですかぁ?」」
声を合わせて驚くリンとノワ。
「有難う御座います。何かあれば私が盾となり、タクミ様を守ります。
俺の手を取ってキラキラした目で見詰めるルイ。
「ちょっと待って、タクミ様の盾は私です。」
ルイの手を掴み、俺とルイの間に割り込むリン。
「まあまあ、リン落ち着け、俺の盾はリンだけだよ。」
「ほらねぇ。」と勝ち誇った顔をするリン。
「はぁ、・・・それではタクミ様の剣となって、敵を薙ぎ払います!」
ちょっと悄げたけど、直ぐ立ち直るルイ。
「えー、あんた弱いじゃん。」
と身も蓋もない事を言い始めるノワ。
「まあまあ、それぐらいにして先に進もう。」
俺達4人は門番に手を振り、挨拶をしてと王都を出た。
テクテク歩く俺達。
「今から森に歩いて行くと夕方になりますけど、夜も狩りをするのでしょうか?」
ルイが聞くので。
「考えて無かったな。森の近くにミーズ村があるんだろ?そこで一泊しようか。」
「良いと思います。」
ノワが先頭で、俺の右側にルイが並んで歩き、左後ろにリンが歩く。
「近くにモンスターは、いませんねー。」
ノワは特に警戒してる様子も無く、のんびりしている。
「ノワ、薬草や毒草など錬金素材があったら、採取して行こう。」
「はーい。」
ノワが時々、道端から木々の間に走って各種素材を拾いながら、ミーズ村に向かった。
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カクヨム様にて10話程度
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