人気作品コラボ?
怒られるかな?
某週刊紙の表紙をめくると、ダメ人間な何でも屋が漫画家デビュー!?と書かれていた。
クライマックス突入的なこの時期に、何故ギャグを持って来た?と思った。
確かにあの作品には漫画家を目指す囚人がいた。
しかし、デビューと書かれていたのは主人公だ。
そして、突っ込みを入れたのはチャイナ娘やメガネ君ではなく、何故か主人公と戦場をかけ、最近まで敵対していた人物。
そして、次のページからは、全く違う作品がスタートしていた。
人気の高校バレー作品だ。
こちらも現在試合中であるが、何故か日常回が始まっていた。
机に伏した主人公に声をかけるクラスメイト。
部活の練習で疲れたという主人公。
だが、今日がクラスマッチでバレーだと知ると、眼を輝かせてテンションを上げていた。
そして画面が切り替わり、同じ部活の同級生で、背が高い子の攻撃を主人公が止める。
攻撃をした子は、ボールを取られて舌打ちをしていた。
ボールを止めたことで周囲も盛り上がり、声援がすごい。
ふわりと上がったボールは味方のすぐ上に上がり、主人公は上げてくれと頼む。
味方も何とかボールを上げる。
次のページをめくると、主人公の顔がドアップで映されている。
2ページ全部使って。
そしてまたページをめくると、右端から助走をつけて走り、攻撃を決める直前までのモーションが描かれている。
これも2ページ全部使って。
そのページには周囲の音も何もない。
ただ、すっと心に何かが落ちたような気がした。
だが、次のページをめくるといきなりラフ画になっていた。
想像してくれ。
神秘的な絵の後、いきなりラフ画。
凹んだ。
内容も文字が無かったから分からない。
だが、どうやらそのページが最終であることは分かった。
何故なら、ページの左下に、主人公、本当に漫画家デビュー!?と書かれていたのだ。
なんてこった。
これは人気の高校バレー漫画ではなく、ダメ人間な何でも屋が描いた漫画だったのだ。
最初のページを見直した。
何でも屋漫画家デビュー!?のページだ。
確かに下の方に気になる作品は次のページからと書かれていた。
コラボか?と思ったが、よく分からなかった。
そして、夢の中でこう思ったのだ。
これ、謎夢シリーズだと。
あれは一体何なのだろう?
きっと怒られないはず。