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エクソシストは死神の夢を見るかforZERO  作者: サトウイツキ
2人の願い
82/82

???

少女は、濡れた足でペタペタと歩いていた。


「お姉ちゃん達ったら、全っ然ダメね……」


少女は呟く。


少女の歩く道の両脇には、人が入る程の円柱形の水槽が並べられている。


水槽は青みがかった液体で満たされていて、その中に、何本ものケーブルで繋がれた少女がプカプカと浮いている。


水槽に浮かべられた少女は、今目の前を歩いていった少女と同じ姿をしていた。


しかし少女はそんなこと気にかける素振りも見せず、その水槽を、破壊した。


どうやって破壊したのかはおそらく本人でもわからない。

ただ「いらない」と少女が感じた瞬間、水槽は音をたてて破裂するように割れるのだ。


ケーブルで水槽に浮いていた少女は、そのまま人形のようにその場に倒れ、二度と起き上がることはなかった。


「つまんないの……」


少女はハッとしたように振り返ると、道の両脇に破壊された水槽と、その中で倒れている、少女と同じ姿をした人形たち。


そして、道の中央で、少女の方を向いてかしづく男性。


「ねえ、あなた知ってる?私は誰なの?」


少女の問いに、男性は用意されていた答えを述べる。


「全ての罪を食らいし、真なる悪魔。そしてその王となる存在」


「ふーん……」


少女は何か考え事をしながらかしづく男性に歩み寄る。


「あなた、《いらない》」


少女が呟いたその刹那、かしずいていた男性は、突然魂を抜かれたようにその場に倒れ込み、やがて黒い霧となって消えてしまった。


かつて《傲慢》ないしは《ルシファー》と呼ばれていた彼でさえ、真なる悪魔には到底及ばなかった。しかしそれが彼の望む全てであり、全てが彼の想定通りの結果となった。


少女は、自分が何者なのかおおよそ理解したようだった。

しかしその正体を知るものをついさっき《いらない》と言ってしまったがために、現段階では、少女の正体を知る者はいなくなってしまった。


ただひとつ、わかることがあるとすれば、少女の豊満な胸元には13という数字が刻まれ、青白い光を放っていることと、その少女は、緩いウェーブのかかった金髪をしているということだけだった。

この話はまだ終わらなさそうですね……

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