つぎに、その【カオス】の幻想をぶち壊す
法
③ ② ①
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悪⑥-⑤-④-善
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⑨ ⑧ ⑦
混沌
法治国家である日本で育つと、混沌=悪のイメージがつきやすいのではないでしょうか。
ですが、女神転生Ⅱでは、大日如来は混沌に属していました。
混沌=悪ではありません。
善と混沌
正義のために、法さえも無視して行動できる人。
ヒロイックファンタジーの主人公が主にこのアライメントになります。
【そげぶ】と【精神攻撃】で有名な、上条さんもここですね。
自らの【善意】のために、既存の【法】を無視する。
聖騎士の規範を破ってでも、正義を行う(格好いい!)
腐った国家の、強者のための法を打ち破る(格好いい!)
などの行動原理をもちます。
実の父神の暴虐に対抗するために立ち上がり、勝利したゼウスなどもここに位置します。
自己保身が行動のきっかけでしたが、当時の【法】。【天空】から簒奪した【時】の神様を倒す。法律どころか、世界法則ともいえる象徴に対抗しました。
神々の頂点になっても、女性関係で問題を起こしたり、かなりいい加減だったり・・・。
公私両面において、混沌で善(独善?)な神様かもしれませんね。
他にも、ヘラクレスなどの英雄もこのアライメントであることが多いですね。
ギリシア系、北欧系、神道。
多神教やシャーマニズム(自然崇拝)が起源にある宗教には、このアライメントの神様が多いようです。
また、体制の敵であり、民衆の味方なら、おそらくこのアライメントになります。英雄的行動によって、神格を得たものもここに属することが多いですね。
同類に見られることがあるけど、【法と悪】に属するギャングとは相対する存在なんですよ。
混沌の位置にある者が、300年にも及ぶ新王朝を開く。
その新王朝が、衰退した時に法によって国民を苦しめる。
中国における王朝交代。
【易姓革命】は寄せては返す法と混沌の循環が生み出したものです。
国家=必要悪
国家運営=犯罪
政治家=生産活動に寄与しない国家的寄生虫
こんな風に割り切る理論や思考があるのもうなずけますね。