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はじめての
光がまぶしい。
フラッシュのように瞬く光が頭上高くにある。
それは、あの有名な光の巨人が表れる――いや、変身するときの光にしごく似ていた。
その光を浴びるたび、息が苦しくなった。
なぜかこれは夢だとすぐに分かった。――しかし、目は覚めない。
光は瞬き続け、時間が経ってゆくことだけを刻々と伝えてきた。
――目覚めたい。しかし、目覚めることができない。そんな悪夢。……そして、初めての悪夢――
* * * * *
これは、謎でしかない。
どこか、博物館のような場所。展示物は鬼の蝋人形のみ。
そして――私は追いかけられている。
共に逃げ、扉を勢いよく閉めたのは父だった。扉の向こうに母と兄。
「……ごめん……」
――やつらが扉を破るまでの時間。イコール、2人が……亡くなるまでの時間。
追いかけられる2人の姿に謝罪した。
――これは初めての…… 人が死ぬ夢。
身内が死ぬ、唯一の悪夢。
小学生の、とりわけ心の弱い私を深く痛め付けた――悪夢。




