お前、このパーティー抜けろ
「お前、このパーティー抜けろ」
「そ、そんな……。俺はこのパーティーで皆と頑張って来たじゃないか……。なんでそんなこと……」
俺は全裸で正座をする男を見下げた。
「スイ、お前がさっき全裸で女子風呂に入ろうとしたからだ」
「そんな……。ただ女子風呂に入ろうとしただけじゃないか……! まだ入ってもいない……。冤罪だ!」
「冤罪じゃねぇよ、未遂だよ」
訳の分からない言い訳をする男に嫌気が刺す。
全裸で女子風呂に入ろうとしてパーティーを追放されない方がおかしいだろ。
同じパーティーの女性だって入っているのに。
「な、なあっ、セリア。もしかして、セリアも同じ意見なのか……?」
「キモイんだけど。二度と近寄らないで」
「アカネッ」
「キモイ」
「くそっ、仲間だと思っていたのに……!」
なんでこいつは被害者面してるんだ?
むしろこっちが被害者では?
まあいい、さっさと追放しよう。
「これっきり、お前を勇者パーティーから追放する」
「く、クソがあああああ!!!」
これにてパーティーに平穏が訪れた。
「お前、このパーティー抜けろ」
「そ、そんなっ……。なんでだ! 私達は仲間じゃないのか!」
俺は血まみれで正座をする女を見下ろした。
「お前があまつさえその仲間を切り伏せたからだ」
「なんでっ……、なんで分かってくれないんだ……」
「分かるもクソもセリア死んだんだが? スイよりたちが悪いぞ」
「冤罪だ!」
「現行犯だよ。……まあセリアは聖女で魂が復活できるから最悪いいが、それでも普通に犯罪だが?」
復活したセリアが戻って来た。
話し合うまでもなく追放だ。
こんなの危なくて傍に置いておけない。
「これっきり、お前を勇者パーティーから追放する」
「な、なぜだあああああ!!!」
これにてパーティーに平穏が訪れた。
「お前、このパーティー抜けろ」
「そんなっ……。私は白魔術でサポートをしていたじゃないですか……! 確かに地味かもしれないけど、それでも役に立っていました……!」
俺は白骨死体を持った女を見下ろした。
「いや、お前ネクロマンサーだろ。この国では違法だが?」
「そんな……、誤解ですっ」
「ついでに聖女を偽ることは死罪にあたる。さっき確認したが、セリアなんて名前の聖女はいなかった。死霊術で聖女の真似事をしたな?」
「まさか……、陰謀……?」
「俺もそう思いたいよ」
「待ってください! 誰かが、誰かが私をはめたんです! 私はネクロマンサーではありません!」
俺は鑑定の宝玉を持ってきた。
これは対象が扱える術を調べることができる。
死霊術。
「これっきり、お前を勇者パーティーから追放する」
「そ、そんなあああああ!!!」
これにてパーティーに平穏が訪れた。
仲間を探さねば。




