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プロローグ

さて、行き当たりばったりで書き始めましたがまあ作者の癖を丸出しにしているだけなので目に止まって読んでくれたら幸いです。

特に何の面白味もない人生はよくあるトラックの悪質タックルにより唐突に終了したかに思えた。


 だが、目が覚めると赤ちゃんになっていた。産まれて5秒で全てを理解した俺は今後の人生に大きな期待を膨らませたが、この世界は剣と魔法の世界ではない特に前世と変わらない世界だった。


変わったことといえば、自分が神楽麗(かぐられい)という名の女性として産まれたということだ。


 生後4ヶ月でハイハイを習得してテレビを盗み見ることで漸く今世の状況を把握することが出来た。それで判明したのは、この世界が男女比30:1の貞操逆転世界ということである。


悔やんだ。大層悔やんだ。男泣きした。赤ちゃんだったので普通にあやされ、羞恥心で死にたくなった。男にさえ生まれていれば人生イージーゲームだったものを、女性に生まれたことで男の夢と言っても過言ではないハーレムは泡と消えた。


 しかし、そんな世界だ。人類の科学力は大幅に進歩しており、女性同士の結婚、出産も可能となっていた。


 前世では年齢=彼女いない歴だった俺は、可愛い子と付き合えるならそれでも良いかと考えを改めて、すぐに自分磨きを始めた。


 しかし、すぐに自分の見通しの甘さを後悔することになる。


 小中学校までは良かった。一学年に6、7人程いる男性に選ばれる為にと身嗜みや言葉遣いにも気を遣っている女子達で溢れており、俺もまたそんな女子から炙れないように自分磨きに勤しんでいた。


 だが、風向きが変わったのは高校に入ってからだ。元々、男と付き合う気も無かった俺は予定通り県内1の女子高を受験し、それまでの努力の甲斐あって前世ではあり得なかっただろう国内でもトップクラスの偏差値の高校に入学することが出来た。


 しかし、入学して一ヶ月で俺は現実を思い知った。貞操逆転世界とは、男女で貞操が逆転しているのだ。当然男らしさと女らしさは真逆となっており、女性しか居ないというのは即ち前世での男性しか居ないということである。異性が居なくなったことで気にすることが何もない女子は無敵だった。


 口を開けば、下ネタ下ネタ下ネタ下ネタ、勿論全員が全員ではないが、服装だって校内では全く気を遣っておらず、暑いからという理由でトップスを脱ぎ捨ててブラだけだったり、大股開きで股間を扇いでいたりと彼女達からは1ミリも羞恥心を感じとることが出来なかった。


 俺の理想はお淑やかな大和撫子系女子であった為、普通に絶望した。というか、話してて前世の男友達を思い浮かべてしまうのだ。恋愛感情を持てる訳が無い。


 しかし完全には絶望してはいなかった。それは、お世辞にも良い趣味とは言えない趣味のお陰である。


 俺が昔、親のおつかいで外に出た時のことである。前世が元々男性だったこともあり、普段着や部屋着などは男性のファッションをして過ごしていた。


 だが、今世の俺の顔面偏差値は国宝級並みに整っており、そこにあまり無い胸と我ながらスレンダーな体型が組み合わさると、あら不思議!美男子の誕生である。


 前世の記憶から滲み出ていた男の時の癖なども男らしさに拍車を掛け、極め付きは女性にしてはかなり低いダウナー系のボイスで自分からボロを出さない限り完璧な男性像を演じることが出来たのである。


 そんな奴が一人街中を歩いていたらどうなるか?

 分かりきった事だが、途轍もなく絡まれる。


 それが高校に上がってすぐの頃である。


 そして俺は気付いてしまった。この姿でなら男として扱って貰えるのでは?と、それから外に出る時は完璧な男装を心掛けて外出するようになった。


 しかし、そんな事をしていると面倒な人とも関わることにもなる訳で、ある日街中をブラブラ歩いていると開口一番『一目惚れしました!付き合ってください!』と、白昼堂々と告白されてしまった。


 気持ちは嬉しかったが、そんなに親しくない初対面の相手と普通に考えて付き合える訳がない。


 どう断ったものか考えに考えた結果、告白してきた子には女である事を明かして断ることにした。


 相手の子は驚いた表情を浮かべた後、今の状況を遅れて理解したのか顔をうっすら赤らめて俯く。


 その可愛らしい反応にどうしてだか意地悪したくなった。

 女子である事を強調する為に、低めの地声を女性らしい高い声へと変えて話しかける。


 「私、女なのに男子だと思って告白してくれたの?嬉しいけどごめんね?私、女子なんだ」


 無意識のうちに揶揄う様な口調で話していた。

告白してくれた女の子は、顔を真っ赤に染めて、涙を浮かべていた。


 その様子にゾクゾクとした何かを感じた。

この感情が何なのか分からないが、凄く楽しい。


 俺はそんな少女の様子をもっと近くで見たくなり、距離を詰めると顎クイをしてさらに畳み掛けるように言う。


 「ねぇ、そんなに私格好良い?」

 「は、はい・・格好・・良い、です」


 恍惚とした表情を浮かべながら、そう答える少女。俺はニコッと微笑むと耳元で囁いた。


「ありがとう」


 どうやらその子には刺激が強すぎたようで、その場にへたり込んでしまった。


 動機が止まらない。これ以上ここにいたら、おかしくなりそうだった。


 結局その後すぐにその場を離れたが、この出来事が俺の異常とも言える趣味を生み出したんだと思う。


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