表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/48

第3章 魔界 30話 ミッドナイトポーション

今回はポーションの材料の説明です。少し、会話が少ないですがご了承を。


もう一作品である「少女たちを助けるために一度きりのスキルを使いました~助けた少女は未来の勇者でした~」も読んでいただけると幸いです。 https://ncode.syosetu.com/n6157fu/

「今から作るのは何ていうものなんだ?」


 ダンは問うた。


「ミッドフルポーションです」


 魔族に適したポーションはこの世界でゼンしか作れない。そのためゼンはオリジナルでこの名前を付けた。


「材料は何だ?」


「ドッキントマト、セツゴウリ、善キノコ、仙王米、スライムゼリー、マッドピラエルを用意します」


「足りないドッキントマトとマッドピラエルは仕入れてくるが、仙王米だけはどうやっても無理だぞ?」


「それだけで大丈夫です、ありがとうございます」


 ドッキントマト。これは一般的な家庭でも食事の場で出されるほど普及されている食べ物だ。効力は欠落した部分をドッキング、いわゆるつなげるという役割を果たすものだ。


 セツゴウリ。これもドッキントマトと効力は同じだが、ドッキントマトと合わせて混ぜることにより効力が通常の10倍以上出ることから、ゼンはこの組み合わせをチョイスした。


 善キノコは、シェルを助けた際に大活躍したキノコである。レア度は非常に高く、滅多に手に入らないものであるはずなのだが、なぜか魔界には腐るほどラボに置いてあったため、ゼンは安心していた。


 仙寿米。今回の中で最も入手が難しい品物である。仙王米とは、文字通りお米の中の王様であり世界で最も希少な品物十点の中の1点として有名である。理由は、なんといっても入手方法である。仙王米は、その栽培方法が分からず、数千年間謎のままである不思議な食べ物である。では、栽培方法が分からないなら、どうやって入手するのか? それは、落ちているのだ。不定期に色々な場所に落ちているのだ。何年もない場合もあるし、数日に数回落ちている場合もある。一説では、天空に栽培所があってそこのこぼれ品なのではないのか? という説である。何人もの研究者が仙王米の研究をしたが、未だ謎のままである。効力は、自然治癒能力を数億倍上げるという規格外の効力を持つ。この効力はこの世でゼンだけしか知らないため、仙王米を手に入れた貴族は、ポーション等に使用せず食してしまうのだ。勿体ないと思うかもしれないが、味のほうも他の米とは比べものにならないほどの甘みと、まるで餅かのような弾力に食したもの誰でも魅了されてしまうという。


 ポーション作りには絶対に欠かせないスライムゼリー。Eランクモンスターのスライムから入手できる普及しすぎた品物である。


 そして、今回最も重要な代物であるマッドピラエルという液体である。これはピラエルというC級の黒い魚モンスターの体液のことである。魚と言えば海の中で生息するイメージが湧くが、このピラエルと言う魚は、大方陸で生活をするため、魚のようなヒレなどはなく、ヒト族みたいな手足が魚の胴体に生えている。このマッドピラエルには、これと言った効力はない。しかし、魔族に適したポーションを作る際に、このマッドピラエルを混ぜることで魔族にも適用できるポーションを作り出すことが可能になる。


 そして、ゼンにはやるべきことが1つあった。


「さぁて、俺は栽培をしなくてはですね」


「栽培? ..........ま..まさか!」


 









 そう、ゼンは知っているのだ。数千年間誰も解読出来なかった仙王米の栽培方法を。

ブックマーク・感想・誤字チェックお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ