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第2章 緑山 18.5話 起床

少し短い文章です! 遅くなりすいません!!

「——————————————ん...ここは.....」


 ゼンは意識は覚醒したと同時に見知らぬ天井に困惑した。


「俺はどうしてここに.....」


 ゼンが横になっていたところは、ゼンの知っていた場所であった。


「俺がシェルさんに特効薬を飲ませた場所じゃないか。しかし、どうしてここに.....」


‶ギィーー″


 すると、突然扉と壁が擦れる音がした。


「ゼン、起きないかね」


「そろそろ起きてもいいころだと思いますが.....」


「この声は..........」


 ゼンの耳には最近聞いたはずだが、何だか懐かしいような声が聞こえた。


「そうだよな————————————って.....おいっ! ウヨ! ゼンが起きてるぞ!!」


「本当ですか!!??」


「おはようございます、リロさん、ウヨさん」


「ゼン! ありがとう、お前にシェル様は救われてまたこの国に笑顔が戻った。本当にありがとう」


「ゼンさん、ありがとうございました」


 ゼンに深々と頭を下げるリロとウヨに対して、ゼンは頭を上げさせる。


「頭を上げてください! 俺は当たり前のことをしたまでですから!」


「ははははっ、この行為が当たり前というか!」


「なんかゼンさんらしいですね」」


 そして、話題はシェルに移行した。


「それで、シェルさんは? 俺が今、横になっていたところはシェルさんの部屋のはずですが.....」


 ゼンは不思議に思っていた。シェルの自室に自分が助けたはずのシェルがいなくて、なぜか自分が寝ているのかという疑問があった。


「そうだな。それは詳しく説明する必要がありますね」


「だな」


「はい?」


 再び2人の真剣な顔にゼンは少しだけ戸惑った。もしかしたら、自分の特効薬が効かなくてシェルが亡くなってしまったのではないかという考えがゼンの頭の中で巡っていた。しかし、その悲観的な考えはすぐに消し去った。


「シェル様は回復しました」


「え?」


「シェル様はゼンのおかげで一命をとりとめ、ゼンが寝ている間に日常生活くらいはできるようにはなっているぜ」


「本当ですか!?」


「はい、シェル様はゼンさんに感謝していました」


「起きるのが待ち遠しいとずっと言ってるぜ」


「本当に良かったです.....」


「おいおい、助かったんだからそんな顔すんなよ!」


「そうですよ! もっと明るくしましょ?」


 リロとウヨは今にも泣きそうな赤ん坊をあやすようにゼンを慰めた。


 そのあとは、3人で他愛もない話をして、ゼンの1日は終わりを告げた。


 次の日がゼンの人生の中で最も大変な日になるとは、このときのゼンは知らなかった。


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