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第2章 緑山 12話 シキノコ探索

ブックマーク11000ありがとうございます!! 昨日は投稿できずにすいません...

「ゼン様、緑山とはどんな場所なんでしょうか?」


「緑山は、今までに見たことがない植物や果物、木の実、薬草などが溢れかえっている場所です」


「では、そこにシキノコもあるのか?」


「シキノコなんてそこらじゅうにありますよ」


「すごい.........」


 ゼンと彼女たちは『緑山』に向けて歩み始めていた。月日は経ち、1週間が経過した。そして、


「ここから入るんですよ」


「ゼン様ここって........」


 彼女たちの目の前には小さな洞窟が見えていた。


「本当にここから入るの!?」


「マジかよ」


 洞窟というのは、モンスターの住処であるのが一般的で、モンスターの糞尿も洞窟でするため、信じられないほどの異臭がするのだ。そのため、彼女たちは洞窟に入ることだけはしたくなかった。


 しかし、ゼンがつかつかと入っていく姿を見て、彼女たちも急いで後を追う。


「吐きそう........」


「我慢しなさい!」


 この洞窟もモンスターの糞尿がたくさんあり、異臭が充満していた。それでも、歩き続けること数分、


「皆さん、もうすぐで着きますよ!」


 洞窟の奥には、地獄に仏とも言うべき小さな光が差し込んでいた。そして、


「ここが、緑山」


「なんてきれいな場所なんでしょうか」


「ヤバすぎだろ...これは」


「すごい.........」


 光の先には、今まで目にしたことがないようなきれいな景色が、いっぱいに広がっていた。


 ジャングルとも言える場所であろうか、何百メートルかわからないほど大木が無数に生えており、地面にもきれいな花や植物で埋め尽くされていた。


 また、大きな滝が流れており、水は鏡のように澄んでおり、今までに見たことがない昆虫やモンスターも存在していた。


「見て! あれ黄金蝶じゃない!?」


「ホントだ!」


 彼女たちが見て盛り上がっていた『黄金蝶』とは、あらゆる土地を豊かにすると言われている神秘の粉を常に出し続ける昆虫である。王都では今までに一度もお目にかかったことがなく、伝説の存在として歴史書に載っている昆虫なのだ。


 しかし、彼女たちの目の前には、数十匹の黄金蝶がひらひらと優雅に飛んでいる。ゼンは何度も来ているため、この信じられない状況に慣れてしまったが、初めての彼女たちは興奮が抑えきれない様子であった。


「すごすぎだわ!!!」


「これは予想を遥かに越してきたな」


 彼女たちの興奮がある程度収まってきたのを機に、ゼンはシキノコ探しをしようと提案した。


 ゼン&リン&マリーとレイ&エリの二手に分かれ、それぞれシキノコを探索することになった。


 シキノコが生える場所は、だいたいは湿気が多く、陰になっている場所に多く生える。だから、大木の下で、川の近くなどに多く生えているため、踏まないように要注意しなくてはならない。


 シキノコ探しをしてから、数分が経過したところでようやく1個が見つかった。


「やっぱりきれいですね」


「マリー様、シキノコがここに生えていたということは、まだ近くに何個かあるはずです!」


「よし! 探そう!!」


 すると、ゼンの言う通り4つのシキノコが見つかった。こんなに早く見つかることは普通ではありえないことなのだが、黄金蝶など伝説とされていた昆虫や、植物などがたくさんあったことで、シキノコに対しての驚きが薄まってしまっていた。


 そのあと、数分で10個以上のシキノコを集めた、ゼンたちはレイたちと合流するために待ち合わせていた場所へと向かった。


(あれは! 善キノコではないか!! 取りに行こう)


 ゼンはマリーとリンに採りたいものがあるから、先に合流場所に行っててくれと伝え、『善キノコ』を採りに行く。


 ゼンは何事もなく善キノコを採り、合流場所に戻ろうとするが、目の前には先ほどまでなかった巨大な門があった。


 ゼンは興味本位で門に触れようとした瞬間、


「貴様何者だ!!」


 ゼンの周りには百を超える矢が向けられていた。


 


月間8位ありがとうございます!!

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