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第1章 出会い 8話 引っ越し

ブックマーク5500ありがとうございます!! 文章力をあげるため日々精進します!! 日間ランキング1位ありがとうございます!!

 ゼンと聖女マリーとの一連の出来事から1週間が経った。マリーは3日の間ずっとゼンの家でゼンの看病をしていた。回復魔法で治ったとしても、体力的な面は治せないためである。


 マリーは以前からゼンの家に住んでいるかのように馴染んでいた。ゼンは何度も帰るように促したが、それでも一向に帰ろうとしなかった。


 しかし、5日目のある日、急に用事が出来たと出ていったきりゼンの家には来ていない状況であった。


「今日は、ギルドでも行ってクエストでもやろうかな」


 ベットから身を起こし、支度をしていると、


 ‶コンコンコン″


 玄関の扉をノックされている音がしたため、ゼンは玄関を開けた。


「来ちゃいました♡」


 ‶バタンッ!″

 

 ゼンは何も答えることなく扉を閉めた。


「ゼン様!!! ひどいじゃないですか!」


 ‶コンコンコン、ドンドンドンドンドンドン、バンバンバンバンバン!!!!″


 余りにもノックする音がうるさくなってきているため、ゼンは再び玄関を開けた。


「ひどいですよ~~」


「す、すみません。つい........」


「ついって何ですかそれ! ついって!!」


「あのぉ、聖女様? その後ろにある荷物は........?」


「マリーですけど? ふふふ、よく気づいてくれました! お引越しセットです」


「ん?」


「お引越しセットです!」


「ん? 何か幻聴が............」


「だ! か! ら! お引越しするための荷物です!」


「ど、どうしてですか?」


 困惑しながらも理由(わけ)を聞き出すゼンに対して、その質問を待ってましたかのような顔をしている聖女マリー。


「ゼン様と『加護の契約』をするた———————————」


「ごめんなさい」


「早いですよ!! でも、ゼン様は絶対に()()()と契約させますから!」


 ゼンはこの一週間で10回以上は、『加護の契約』を断っている。それなのに断るごとに、さらに闘志を燃やしている聖女マリー。最近はゼンとの挨拶ぐらいの感じになっている。


「まぁ、それは置いといて、今日からここに引っ越すことになりました! 改めてよろしくお願いします!」


「ほ、本気なんですか!?」


「本気中の本気です♡」


 これを機に、彼女とゼンの同棲生活の幕が開けた。ゼンが彼女と『加護の契約』をする日もそう遠くないかもしれない。



「マリー本当にここに住んでいるんだ」


「当然です!」


 リンに対して、なぜか胸を張るマリー。最近、ゼンの自宅が『崋山烈火』のメンバーの溜まり場になりつつある。しかも、いつも果物などのお土産を持ってくる。


「あのぉ、そろそろ皆さん帰った方が.........」


 ゼンはここ数日でドッと疲れが出ていた。原因は言わなくてもわかるだろう。


「えぇ、もう外も暗いですしね」


「帰るとするか」


 レイとリンは帰りの支度をしていると、


 ‶グゥウウウウウーーー″


 お腹の囀り(さえずり)とでも表現できるようなお腹の鳴り方が部屋中に響いた。


「エリ、まさかあなた?」


「ぷっ。エリ......あんたなの? ぷっ」


「ごめん............」


 模範的なお腹の鳴り方をしたのは、一番鳴らなそうな人物であった。


「大丈夫です! ゼン様が作ってくれますから!!」


「ほんと...........?」


「い、いや.......その」


 すると、マリーが言ったことが最悪な結果を生んでしまった。


「じゃ、じゃあ、私もいただこうかしら!」


「ゼン殿に甘えるとしよう」


「やった............」


 そのあと、ゼンは彼女たちにご飯を作ったが、信じられないほどの喰いっぷりに家の食材がなくなってしまった。ゼンはこれを機に彼女たちに料理を作る際はセーブしてもらおうと心に決めたのであった。











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