2.セーフハウス
前作反省:
誤字が見受けられる。
世界観表現の違和感。
会話進行の違和感。
文法の不均一さ。
暗い暗い空から雨粒が眠らない街へ降り注ぐ
ここ機械区へ降り注ぐのだ
その雨の中
「ハァ.......ハァ.......」
グレーのポンチョを被った者が走っていた
まるで人と人とを縫わんとするかのような身のこなしで人々で溢れかえるメイン道りを進むその者をかなり後ろからまさにギャングと言いたげなゴツゴツの男たちが追いかけて来ている
「おい!待ちやがれ!」
力はあるだろうがさすがに人々で溢れかえる通りはそのガタイではなかなか進めない
「くそ!見失っちまうぞ!」
「どこ行きやがった!探せ!」
ポンチョの者は男たちが見失ったことを悟ると一瞬で路地へ入り素早く建物に据え付けられたファンやパイプを伝いものの5秒で三階建ての建物を上がった後、後方を確認し方向を変えてまた家々を飛び伝い走っていくのだった。
ココは何故か屋上からしか入れない薄暗いカフェのような場所で7、8人の男女が各々のことをしている、その片隅のテーブルで男2人が向かい合いながら語らっていた。
「そういや、この前バイディの奴ヘマしたらしいな。俺はアイツはいつかすると思ってたぜ」
と呆れ顔を右に左にと振っている褐色の体付きのいい男が言った
「おいおい、お前少し前までアイツはきっと大成功するぜ!って言ってた覚えがあるんだが?」
呆れ顔に対し呆れたその顔の持ち主は白人の中肉中背、仕事終わりに1杯しに来た男だ
「そうか?まぁ小さいことは気にすんなよ。」
語らう中、雨の降る外ではこのカフェのドアを開け階段を物音せず降りてくる小柄な影に包まれた輪郭があった
「丁度今リリーがその尻拭いに行ってるよ」
「アイツはほんと仕事が早いから助かるよ」
その輪郭はカウンターへ物を置き仕事の始末をしている、輪郭がスタンドチェアに腰掛けるとそこには部屋の明かりが届いた。白人の男は眼中に入ったその姿をリリーと認め話に出たその人をアイコンタクトでこのテーブルに招いた
「俺はアイツがどうして仕事が出来るか知ってるぜ、アイツは子供と勘違いするくらいチビで狭い場所に入るのに突っ掛かる胸も無いからな。」
「もう本当に子供なんじゃないか?ガハハ!」
嗚呼、まずい、額にギットリした汗をかき出した
リリーは席を立ち既にそちらへ向かって歩いてきているのだが男にはまるで恐怖の体現が猛進してくるように見えていた
どうにか彼女がテーブルに来る前に話をそらさなければ…
「あ····そ、そんなことはないんじゃないか?」
「アイツは俊敏に動けてAタイプのカジェットをも持ってるからな····」
「おいおい、あんな奴はそのうちヘマして首くくることになる!、賭けてもいいぜ、そしたら次は俺がここのエースだ!ガハハ!」
もうダメだ彼女は既に話を聞ける場所でこちらを光のない冷血な目でこちらを見ている
私は言いたい、この話を聞かせたかったんじゃない。
辞めてくれ、すまない、そんなつもりは…この馬鹿な男と一緒になって嘲笑う気なんて無いんだ。
「その賭け私も入れろよ」
遂に彼女が声をかけてきた
無理に笑顔を作っているが眉間に皺を寄せて口元は引きつってきる
「嗚呼、いいぜ!まぁ俺の予想はぜっ···た....い......」
調子に乗りながら饒舌に言い放っちながら振り向いた顔が徐々に青ざめて行く
この後、外のゴミ捨て場に饒舌な褐色の男と弁解も無意味に終わった白人の男が転がる事になったのは想像に固くない
「うぅ....」
目を覚ました2人
男たちの額に今だ降り注ぐ雨はあと35分後に止む、そう設定されている昔は雨はいつ降るかいつ止むか決めれなかったらしい
だがココ、コロニー内では自然の雨は降らない
空を見たまま、また目を閉じた