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僕の命はキミだけの物  作者: ユメのユメ
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復讐という名の冒険『アリスト王国編』

転移魔法で学院長と呼ばれる人間に会うゼロ達。


そして主導権を握っているゼロはこれから何をするのか?

僕は転移魔法で1番魔力が強い場所に飛んだ。

勿論ルナとカリスには認識阻害魔法をかけているが、僕にはかけなかった。

僕が飛んだ先には一人の男の人がいた。

僕はこの部屋に飛んだ際に結界を張るのは忘れてはいなかった。


「こんにちあ」


僕が挨拶すると杖を持ち振り返ってくる。

警戒をしているが、即座に魔法を打ちにこないのは僕の見た目が7歳だから幼くてだからなのか、それとも転移魔法は魔王クラスにしか使えないから何が起こっているのか理解出来ていないのか。


「お前は何者だ?どっから来た?」

「僕はゼロ。うんとね?下からびゅーんてきたの」

「紅き業火にして潜熱の前に我はあり。汝の示す道我が信念に答えよ。紅蓮の咆哮(イグニスレイジ)

男の目の前に真っ赤な魔法陣が浮かぶが何も起きずに消えて無くなる。

「なっ。何をしたあああ」

「おじさんどうしたの?」

僕は人差し指を口に当て首を傾ける。

「ばかなっ。あり得ない。

黄泉の門開からずは混沌の名において命ずる。信の示す先に死の鉄槌を。死光の吹雪(デスパレード)

僕の周りに紫色の魔法陣が浮かぶが何も起きずに消えてなくなる。

「おかしい。そんなはずはない。一体何をしたんだああ」

男は怒声を上げるが僕は笑って返事をした。

「おじさんどうしたの?あ、そうだ。僕と遊ぼうよ。」

「お前は一体何者なんだ」

男は話ながら後ろの窓に思いっきり杖を振るうがガンっと男がなっただけでびくともしない。

「もしかして逃げれると思った?この部屋にね結界を張ってるの。認識阻害もかかってるから外からも中からも結界は壊せないよ?むしろ外からは全く気付けないと思うけどね?そんなことより遊ぼうよお」

僕は男にゆっくり近づいていく。

「なっ。結界だと?それに認識阻害魔法だと...?先ほどの転移といい貴様何者だ。近づくな!」

男は先ほどの態度と打って変わって焦った声で表情も真っ青になっている。

僕は指をパチっとならすと男はそのまま倒れた。

魔法で眠らせたのだ。

「ルナこのおじさん見覚えあるよね?」

「はて...誰かわからないゎ」

「おじさんの記憶だとね。勇者って呼ばれてて4人でルナの所に向かったみたいなんだ。魔王を倒したと思ったらルナが現れて逃げ出した人達みたい。」

「ああ。そんなこともあったかもだけど寝起きだったからあまり覚えてないわ。クススッ」

(これからどうするの...?)

「このおじさんの記憶があるからゲームをするつもりだよ。

僕とルナとカリスの服も変えないと!」

僕は認識阻害魔法を解除し魔法でみんなの服を変えた。

「キャーッ。ゼロもカリスちゃんもかわゆー」

ルナが僕を抱きしめようとしたので転移魔法でカリスと位置を変わる。

「ギューッ...ってあれ?カリスちゃん?まぁいいわ」

「ルナお姉ちゃんくすぐったい」

ルナはカリスを抱きしめて顔をすりすりしてる。

無邪気な笑顔は少し可愛かった。

カリスはちょっと顔を赤くしてるが満更でもないらしい。

(今ルナのこと可愛いって思ったでしょ)

(僕はあの笑顔は好きかな。)

(ばかっ)

(ゼロ?なんで怒ってるの?)

(別に怒ってないよ)

(なになにー?ゼロっち嫉妬しちゃってるぅ?てか前と大分話し方も変わったよねぇ。クススッ)

(私はゼロに合わせてるだけだし。ゼロは私だからね。)

(よく分からないけど、ゼロはゼロのままでいーよ?僕に合わせなくてもいい。)

(...)

「さて...移動しようか。」

兎の着ぐるみをきたゼロと猫耳に猫の手、猫の尻尾をつけたルナとカリスが眠った男と一緒に転移した。




『アリスト魔法学院演習棟』

「あれ?なんでここにいるんだ。」

「私は資料室にいたのに。」

「せんせー!せんせー!」

「みんな静かに!怪我はない?怪我してる人いたらすぐに報告して!」

「各クラスに至急分かれて生徒会の人達至急人数確認を。」

「一体これはどういう事かしら...それに魔法も使えないわ...エレナはどう?」

「私も駄目ね。それに逃がしてはくれないみたい。入り口共々どこも開かないわ。嫌な予感がする。」

「ふん。どうせ学院長の仕業だろ?こんな事出来るのは賢者である学院長以外いないだろ?退屈だったし寝るわ。」

「ロレン?こういう時くらいしっかり動いてくれないかしら?いくらあなたが学園のトップクラスだからって許さないわよ?」

「エレナぁ。言うようになったなあ。なんなら今勝負つけても俺は構わねーぜ?魔法だけじゃねーってとこ見せてやるよ」

「私に勝てるような言い方ね?好きにすればいーじゃない。威張るだけなら誰でも出来るわ」

「ああん?もっぺん言ってみろ」

「あら聞こえなかったの?何度でも言ってあげるわよ?」

「クソヤロウ」

「エレナもロレンももうやめて!今こんな事してる場合じゃないでしょ!」

「クレア..ごめんなさい。」

「ふんっ。気分わりーわ。あーめんどくせっ」

「報告します。A3クラスB3クラス合計21人怪我無しです。」

「A2、B2クラス15人無事」

「A1クラスB1クラス24人無事でーす。」

「生徒会も5人揃ってるわ」

「報告ありがとう。みんなは大人しく待っていて下さい。

先生のいうことをしっかり聞くように。」

「せんせー!学院長が見当たらないのですけど何かするんですか?」

「今確認中です!ですが心配する事はありません。落ち着いて待っていて下さい!」

ピンポンパンポーン

ざわざわしていた空間が奇妙な音によって静寂する。

みんなの視点が一気に上に集まる。

上から学院長と兎と獣少女二人が降りてきたからだ。

「あれ学院長じゃない?やっぱり学院長の仕業だったのね!」

「何かするのかな?てかてかやばくなーい?超可愛いんだけど!兎とあれは猫?かなかな?」

「ふんっ。くだらねー。」

兎達は生徒達の前に降りてきた。

「エレナ。なんかちょっと様子おかしくない?」

「ええ。なぜ兎達が立ってるのに学院長は寝たきりなのかしら。」

「まさか...死んでる?」

「学院長に限ってそれはないわ。最強賢者がやられるわけないじゃない。ただ念には念を入れて会長の傍に行ってもらえるかしら?会長にはあれがあるから。」

「分かったわ。エレナ気をつけて」

騒がしくなった瞬間兎達の言葉にまた静まり返る。

「魔法学院のみんなぁ...こんにちあ。僕の名前はウサギマル。」

兎はみんなに手を降りながらくるくる回っている。

「キャー!かわゆすぎぃ」

「これから何をするんですかあ?」

生徒達は一部を除いて楽しそうにはしゃいでる。

「これからみんなで楽しくゲームをするよお!」

兎が左手を振り下ろした瞬間その場にいた猫達を除く全ての人がその場に一斉に倒れこんだ。

「な...にこ..れ?痺れて動けない...」

「何をしたの...」

「...油断したわ...最悪...間に合わなかった...」

「みんな安心してね!僕の魔法でみんな痺れてるだけだからぁ!後あとぉ...ルール説明の前に見て貰うものがあるから静かにしてね!」

ウサギが手を挙げると静寂が訪れた。

エレナ(くっ...喋れないわ。会長とクレアは無事かしら...)

クレア(喋れないし動けない...それにあいつら魔法を使ったって...?私達は使えないのに意味がわからないわ。)

「それでは少しの間これをご覧下さい!知識の鏡(ルナリックピラー)


生徒達の頭の中に映像が流れ出す。

クレア、エレナ(これは...過去の映像...?)

そこには魔王と戦う学院長と勇者3人の映像が流れていた。

エレナ(流石ね...簡単に魔王を倒してしまうなんて。ぁら...?あの光は何?)

光の中から真魔王が現れた時である。

過去の真魔王「妾の眠りを妨げる奴等は皆殺しじゃ」

過去の学院長「んなっ...馬鹿な...魔王は倒したはず。あれは一体何だ?!」

過去の勇者A「わからない。でも今倒したのが偽物であれが本物の魔王?!」

過去の勇者B「偽物だろうが本物だろうが関係ねー!叩っ斬るだけよ。」

過去の勇者C「連戦は辛いわ...それに相手の能力もわからない。一旦立て直しましょ?」

過去の学院長「いや、俺達なら余裕だろ?俺の最強魔法にエデンの神剣アルの神盾にティアラの最強回復魔法があればどんな敵でも無敵よ。逆に今退いたら逃げた事になる。臆病勇者のレッテルを貼られたくない!」

過去の勇者Aアル「俺に防げないもんはねーから安心しろ!」

過去の学院長「詠唱の時間頼む!漆黒の...」

過去の勇者Bエデン「ウルフ任せろ!ちょっくらあいつの翼切り落としてくらあ」

過去の勇者Cティアラ「みんな待って!もお!いつもこうなんだから!神光に連なる息吹の篝火よ。わが声に祝福を授けたまえ。聖なる鎧(シャイニングフォース)

過去の勇者Bエデン「さんきゅ!」

過去の勇者Aアル「これなら盾無しでも無敵だぜえ」

過去の勇者Bエデン「くらえっ!七色の真空刃(レインボースラッシュ)

過去の学院長ウルフ「みんな避けれえ!漆黒の隕石流星群(ダークネスマター)

過去の真魔王「ん?何かしたか?」

過去の学院長ウルフ「なっ。馬鹿な。最強魔法を打ち込んだのに傷一つついてないだと?それにエデンの斬撃すらだめなのか?!何が起こった?!」

過去の勇者Bエデン「確かに当たったはず...何かがおかしいぞ?」

過去の真魔王「妾は眠たいから終わらせるぞ。裁きの審判(デスジャッジメント)

過去の勇者Aアル「俺に任せろ!神の盾(かみのたて)

真っ黒な閃光と衝撃音が襲う。

過去の勇者Cティアラ「アル?アル?アル-?なんで?なんでこんな事になったの?ねえ?なえ?」

過去の勇者Bエデン「くっ...」

過去の学院長ウルフ「なっ...神の盾もろともアルが木っ端みじんだなんて...あり得ない。こんな事あり得ない。ティアラ逃げるぞ」

ウルフはティアラの手を引くとその場から去ろうとする。

過去の勇者Cティアラ「待って!待ってねえ待って!!!まだエデンがいる!エデンも連れてかないと死んじゃう...」

過去の学院長ウルフ「あんな足手まとい連れてけん。両足が無くなったのにどうやって助けるんだ?俺等まで死んじまう。」

過去の勇者Bエデン「た..頼む...助けてくれ...」

過去の学院長ウルフ「エデン悪いな。長い付き合いだったがお別れだ。あいつの足止めになってくれ」

過去の勇者Bエデン「裏切るのか?」

過去の学院長ウルフ「裏切る?馬鹿を言うな。戦略的生贄だ!足手まといのお前に用なんてない!」

ウルフはティアラを強引に引っ張って立ち去る。

過去の勇者Cティアラ「エデン.エデン..エデーン」

過去の勇者Bエデン「俺はお前を許さない...死んでも殺してやる...ころしてやるーー」

過去の真魔王「ふむ。反撃の余地無し。ふぁあ...もう少し寝よぉ」


ハッハッハッ

過去の学院長ウルフ「ここまでくれば大丈夫か..ハァハァ」

過去の勇者Cティアラ「どうして見捨てたんですか!私はエデンを助けに行きます!」

過去の学院長ウルフ「うるせぇっ」

大泣きしているティアラの顔にウルフの拳がとぶ。

過去の勇者Cティアラ「貴方は間違っています!賢者だから何でも出来ると思ったら大間違いですっ!貴方はクズです。いや、クズ以下ですっ。」

過去の学院長ウルフ「ふんっ。せっかく助けてやったのに死にたければ一人で戻るんだな」

ウルフはそう言って背中を向け歩き出した。

過去の勇者Cティアラ「ええ。助けて下さいなんて一言も頼んだ覚えはないわ!言われなくても助けに行きます!そしてクズのしたことを世間に公表しますっ!」

過去の学院長ウルフ「報...告だと?」

ウルフはピタッと足を止め振り返るとティアラの首を掴んだ。

過去の勇者Cティアラ「ぐっ...クズの分際で私に触らないで下さい」

ウルフはニヤーッと不気味な笑みを浮かべた。

過去の学院長ウルフ「報告はまずいなあ...報告は。

ああ、そうだ。物語はこうよ。魔王と激戦をし、勇敢なエデンとアルが命をかけて隙を作る。二人が死んでも尚作ってくれた時間で俺の最強魔法でやっと魔王を殺す。死んでたと思った魔王は命が絶える寸前残りの力で自爆するがとっさにティアラが俺を庇う。魔王とティアラは同時に死んで俺は名誉と金を得るんだ。素晴らしい筋書きじゃないか。一度は魔王を倒したんだからその後の魔王なんて俺には知らねえ。ワッハッハッ」

過去の勇者Cティアラ「離しなさいくずがっ。狂ってるわ」

過去の学院長ウルフ「おいおい。今の現状を理解してるのか?ハッハッハッ。攻撃魔法を持たないお前に何ができる?」

ウルフはティアラを思いっきり殴った。

過去の勇者Cティアラ「くっ...」

過去の学院長ウルフ「そういえば最近はご無沙汰だったんだよなあ。死ぬ前に犯してやるよ」

ウルフはティアラの服を破り捨てて乱暴に唇を貪る。

過去の勇者Cティアラ「んっ..んっ.ふぅ..んっ..ハァハァ貴方に犯されるくらいなら死んだ方がマシよ!」

ティアラは自分の舌を噛みちぎって絶命した。

過去の学院長ウルフ「ちっ。遅かったか。まぁ死んでもやれるか」

2時間後

過去の学院長ウルフ「はぁ..すっきりした。死なせたのは惜しかったが女なんて腐るほどいる。さて...燃やしとくか」

ウルフは死んでいるティアラに魔法をかけ消し炭になったのを確認してから街に向かっていった。


「はーい。まず1個目はこれで終わりね」

エレナ(さっきのはなんなの...?洗脳魔法...?いや..あんなに鮮明になるもの?!これが真実なの??分からない...分からないわ...でもリアルすぎて気持ち悪い...)



「んぢゃあ2個目いっくよお!」

また頭の中に映像が流れ出した。

アリスト王国編まだまだ続きます。

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