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僕の命はキミだけの物  作者: ユメのユメ
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復讐の始まり『アリスト王国編』

色々な視点に切り替わります。

「不思議だな......こんなに敵がいるのに......怖くねえ。負ける気がしねえ。」

「ふぉっふぉっふぉ。醜いやつがおるのう」

「んあ?醜いやつ??俺に言ってるのか?」

「ふぉーっふぉっふぉ。なあに。昔に殺りあったやつがおるのじゃよ」

「そいつぁ強えーのかい?」

「ふぁっふぁっふぁ。厄介な奴よ。」

「うし。どこにいる?!」

「ふぉっふぉっふぉ。それよりもあいつじゃ」

「んあ?どいつだって?」

「真っ直ぐ進めばわかるわい。ふぉっふぉっふぉ」

「おーっし。やりますかい。」



裁きの審判(デスジャッジメント)


月が一瞬見えなくなるほど辺りは黒く......月の灯りが見えた直後ものすごい衝撃音が鳴り響いた。



「うおおおおお。すげえすげえ。ルナの姉御すげえっす!!400人、500人......いや1000人くらい軽く消したんじゃないっすか?!俺も負けてられねえ!!」


ロレンは真っ直ぐ走り出した。


「邪魔だ邪魔だじゃまだああ」


右にハンマーを一振り。敵5人の身体は潰れ血飛沫が舞い上がる......が衝撃波でさらに20人程吹き飛んだ。

血飛沫も衝撃波によって霧となったのだ。

さらにそのまま左上に振り上げる。

10人程肉塊となり宙に舞う。


「おらおらおらあ」


ロレンはそのまま地上にハンマーをふり落とすと地面が距離10メートル深さ1メートル程剔れ、削れた地面が周囲にもの凄い勢いで飛び散る。


「ヴァーリー」


ロレンの持っていたトールハンマーが白く発光し周囲に落雷を落としていく。

気がつけばロレンの周囲20メートルに敵が生きている気配はなかった。

たった3振りと魔法一つで100人は殺したのだ。

あの弱かったロレンが。


「すげえ......俺強ええ!!!」

「ふぉっふぉっふぉ。」

「まだまだ足りねえぜー!!」


ロレンはまた真っ直ぐ走り出した。



時間は少し遡る。




「ルナお姉ちゃん」

「どうしたの?」

「僕の親を殺した人はこの中にいる?」

「うーん......分からないかな」

「そっかぁ...全員殺したら分かるかな?」

カリスはそっと魔剣ダーインスレイブを抜いた。

「カリスにこの人数ちょっと厳しいよ?」

「大丈夫。ゼロ兄様が連れてきてくれたんだから...」

「カリスおいで?」

「??」

カリスはルナの傍に行くと身体が宙に浮いたのだった。

「ルナと一緒なら守ってあげれるね」

「ルナお姉ちゃん......肩車恥ずかしいよぉ...」

「しっかり捕まってるんだよー!」


ルナは翼を大きく広げ上空に飛んだ。


周囲には金色の雷と漆黒の雷が広範囲に落雷している。

爆発音と共に人間が飛んでいるのがよく見えた。


「なんか気持ち悪いね......虫みたい...」

「ゴミしかいないからね。」


裁きの審判(デスジャッジメント)



「ルナお姉ちゃんすごい。穴開いた!!!!」

「ふふーん♪お姉ちゃんは結構強いのだあよ!!」

「ゼロ兄様とどっちが強いの?」

「今のゼロ君と比べられないよ...別次元じゃん。」

「別次元って?......あ、あっちから火の玉がこっちに飛んできてるよ?」

「カリスの眼はすごいね。ルナには見えないや。」

「じゃあ僕の出番だね!!」


カリスは剣を横に一振りすると黒い雷を纏った斬撃が目に見える形で飛んでいき、火の玉を呑み込んだ。


「いえい!」

「カリス...いつの間にそんなに強くなったの?!」

「さっきゼロ兄様に少し教えてもらったの!」

「そっかぁ♪無茶はしないでね?」

「うん!!」









「ほぉ...あれを防ぐか...」

「ふざけてるからよ!」

「結構本気出したんだけどなぁ...」

「いじけてないで行くわよ。情報通り多分あいつらが魔王に違いないわ。」

「んじゃあ俺は空飛んでる方いくわ!」

「あ、ちょ!待ちなさいよ!」

「メシア姉さんはあっち頼むね!!」

「もうっ。無理したらだめだからね。」

「分かってるって!」

笑顔で拳を私に向けてきたので私も拳を返そうとした。

その笑顔が最後だった...


始まりの終焉(ゼロフリーズ)


突如何かに呑み込まれ消えてしまったのだ。


「ミニマム...?......ミニマム-?!?」

辺りは広範囲に渡って何もない。

人も、物も、草も、石ころも何一つ残っていなかった。


「嘘でしょ?...ねえ?...ミニマム?ミニマム?返事してよ!!ミニマム-!!」

私は泣くのをこらえた。

嘘だと信じたかった。

こんな現象あり得ないのだから...そうだ。これは夢だ。夢なんだ!こんな夢早く終わればいーのに。


奥の方に一人誰か立っていた。

私は聖剣アスカロンを握りしめそいつの方に我武者羅に走り出した。

「おおおまああえええええかああああああああああああああ」








(ルナ達もロレンも始めたね。)

(ん...)

(僕も行きたいとこだけど......まだ流石にいないか。)

(ん...)

(このまま待ってるのも嫌なんだよね...)

(ん......進む)

(うーん...進むかあ...どこに行こうかな...)

(ん...左)

(うーん...右行こうかなって考えてた...)

(んん...左左)

(右に。右に。右に行こうかなって考えてた...)

(んんん...左左左左)

(えー......間とって真ん中行こうか。)

(ん...素敵...)



始まりの終焉(ゼロフリーズ)



(うん。これで楽に歩けるね)

(ん...)


僕はゆっくりと前に歩き出した。


(なんか聞こえる...)

(ん...女...声...)



「おおおまああえええええかああああああああああああああ」


「だれ?きみ」


走ってきた女がいきなり斬りつけてきたので右斜め後ろに一歩下がり身体を傾け最小限の動きでかわした。


(んー...読めない...)

(ん...アスカロン...)

(覚醒者か...)


「おまえが!!おまえが!!私のミニマムおおおお!!」


女は我武者羅に剣を振るうが全然脅威じゃなく最小限の動きで僕はかわした。


「だからだれ?なんの話し??」


「私のミニマムををををを返せえええええ「神焔の一閃」」


「.........だるい。  「始まりの終焉(ゼロフリーズ)」」




(何だったのあれ...)

(ん...分かんない......)


ゼロはまた歩き出した。



アリスト王国側

勇者ミニマム 勇者メシア その他兵7483人戦死


生存数

約1万3千人

ブックマーク、評価ありがとうございます。


更新はゆっくりしていきます。



読んで頂けるだけで作者は嬉しいので、読んでくださる皆様が楽しんで頂けるように頑張ります!




アリスト王国編まだまだ続きます。

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