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僕の命はキミだけの物  作者: ユメのユメ
16/19

復讐の始まり『アリスト王国編』

コンコン


「少しいいかしら?」


.........


コンコン


「ミント-??」


コンコンコンコン


.........まさか...


バアン


「ミント大丈夫?!?」


私はドアを思い切り開け周囲を見渡した。


「ん...ふぁーーぁ......マナなんおはよ......スースー」

「二度寝しないでほしいかな。それになんで服着てないの?!」

「ふにゅう......5分待ってぇ...」

「んもう。」


10分後。



「おはよー♪」

「おはよーじゃないわよ!夜になるんですけど?」

「夜?!大変!!」

「ミントも知ってたの??」

「ええ。」

「アリスト王国がこちらの領域に侵入してくるのも時間がないわ。」

「へ??」

「え?」

「なんの話し?!」

「え?!ミントは何の話しをしてたの?!」

「私はお昼ご飯食べ逃したっていう......」

「んもう!ばかっ!ばかっ!!王女なんだからちゃんとしてよね?!」

「マナ怒らないでよ...泣いちゃう...」

「ふざけてる場合じゃないのよ?」

「ごめん。それで詳しく教えて頂戴。」

ミントの雰囲気が一瞬で変わった。


「アリスト山脈が無くなったとされている調査に調査部隊と勇者が派遣されたみたい。」

「それで?」

「人数が2万は超えているらしくて......」

「え??2万?!?本当なの?!」

「はい。ですがなぜかおかしいのです。」

「色々おかしいわよね?」

「アリスト王国に潜んでいる偵察隊も事前までそんな動きは全くなかったと申しておりました。ですがつい先程城の中からぞろぞろと出てきたらしいのです。アリスト城の規模からしてもあり得ない人数なのですが......それにアリスト山脈とは真逆......この国に向かっているのです......」

「.........嘘でしょ...??」

「.........事実です...」

「!?.........パパ達は?!」

「国王様は内密に指揮をとっておられますが、結界を張るだけで限界だとおっしゃっておりました。こちらはこちらで動くから何も心配はいらないと伝えてくれとの伝言です。」

「......どうしてこんな事に...?!もしかして内通者がいるの...?!動きが早すぎるし、意味が分からないわ......」

「私にも...理解できません......」

「この国にたどり着くまであと何時間余裕あるの...?」

「予測ですが......6時間かと......」

「えええ?!おかしいでしょ。どれだけ離れていると思ってるの?!」

「残念ながら......事実です......何らかの移動手段でこちらに向かっております...」

「どうすればいいの.........あ。ゼロ達を今すぐ呼んでちょうだい!ゼロ達を呼んだらみんなをここに!!」

「はい!!」


私はそれから走り回った。

「どこなの...どこにいるの......?」

探しても探しても見当たらない。


「ゼロ?!?」

「3万419 3万420 3万421 3万422」

「ちょっとクルミ?!顔真っ赤じゃない?!何をしてるの?!」

「ゼロが待ってて言ったからずっと待ってた......」

「ゼロはどこにいるの?!」

「分からない...」

「もう出なさい!のぼせすぎて死んじゃうわよ?!」

「.........」

クルミは黙ったままお風呂から出て行った。



「もうこんな時になんなの......もう。どこにいるのよ......」


それから走り回ったがゼロもルナもカリスも。そしてロレンまで見当たらなかった。


「ミント......どこにもいなかったの...」

「そう...」

「どうしよう......裏切られたのかな......」

「あの子ってそんな子に見えた?」

「ううん...でも...」

「私達には今出来る事しましょう。」

「私達に何が出来るの??」

「パパ達のお手伝いに。」

「分かったわ。」


マナ達は何かを思いながらその場を離れた。









その頃ゼロ達はその場所にいた。

ゼロは分かっていたかのように。


「うーん。つまらないなあ......」

「ゼロ兄様?なんかあの人達うじゃうじゃと気持ち悪い...」

「ゼロの兄貴!あいつらどうするんです?!」

「どうすると思う?」

「分からないっす。」

「あはははは。正解はね......」

「正解は......?」

「........................」






「悪い人達はみんな死んじゃう運命なんだ」




「ゼロの兄貴!あいつら悪い奴らなんすね?!」

「あはははは。ははははは。カリス!行ってらっしゃい!」

「ゼロ兄様......ありがとう...」

「ルナはカリスと一緒に!」

「俺は??」

「好きにしていーよ!」

「いやっほい。試したい技がたくさんあったから嬉しいぜ!!ゼロの兄貴!全て片してきます!!」



(ゼロ?)

(ん...)

(大好き......)

(ん...知ってる...)

(あはは......)

(ん...)



僕達も行こうか。


タルタロス......キミは今日は狩られる側だよ。

ゼロの行動はいつも予測不能。

だがゼロは確実に動いていた。


ゼロの見据える道には何があるのでしょうか。

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