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僕の命はキミだけの物  作者: ユメのユメ
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復讐?or服従?『アリスト王国編』

ロレン視点とゼロ視点があります。

「はぁ...武器が持ち主を選ぶ......ねぇ。」


その男。ロレンは今悩んでいた。


「目の前に強そうな武器がいっぱいあるのに近寄る事も出来ないなんてな...ほんっとなっさけねーったらありゃしねえ」


俺はその場に寝っ転がった。


「ゼロの兄貴は強かったなあ。俺もあんな力があれば...いや。ゼロの兄貴の言った通りだ。俺は弱い...弱いやつに何が出来るってんだよ。くそっ。」


ふとエレナの姿が頭に浮かぶ。


「あぁ...エレナ。どうすればいいんだ俺は。どうやったらお前と仲良く出来る?」


「ふぉーっふぉっふぉ。若い。若いなあ!!そんなに好いとるんか?」


「別に好きとかそんなんぢゃねーよ。あいつが笑ってるこの世界が......ってああん?おっさん誰よ?どっから湧いてきた?!」


「ふぉっふぉっふぉ。おっさんをあまりいじめないでおくれ。ふぉっふぉ」

「んまあいーか。おっさん弱そうだしなあ」

「ふぉっふぉっふぉ。若いっていーね。エレナとやらはそなたの恋人かなんかか?」

「ち、ちげーよ。そんなんじゃねーよ!!あいつはただの.........幼馴染みだ。」

「ふぉっふぉっふぉ。隠さなくてもよいのだぞ。今ワシとそなたの二人しかいないんだからなあ。ふぉっふぉっふぉ。それにおっさんが話し相手になってやれるぞ?暇だしな。ふぉっふぉ」

「俺はなあ......強くなりてえんだ。圧倒的な強さが欲しいんだよ...」

「何故に力を欲する?」

「俺は世界一強いって思ってたんだ。だが上には上がいるって思い知らされたんだ...弱い自分が恥ずかしいのさ......だから二度と負けたくねー。誰にも。」

「ふぉっふぉっふぉ。若いねえ。ふぉっふぉっふぉ。ふぉーっふぉっふぉ。」

「......っていうのはただの建前なんだ。女一人守れねー男なんて......あり得ないだろ?あいつを守る力が欲しいんだ。」

「ふぉーっふぉっふぉ。ふぉーっふぉっふぉ。ふぁーっふぁっふぁっふぁ。」

「へっ。馬鹿にでもなんでもするがいーさ。今はまだくっそ弱いがな。馬鹿にされたぶんいつか見返してやるぜ。ふんっ。」

「ふぁーっふぁっふぁっふぁ。別に儂ぁそなたの事馬鹿になぞしておらんぞ。ふぉっふぉっふぉ。その気持ち懐かしいなあと思っとっただけよ。」

「おっさんもそうだったのか?」

「随分昔にな。まあ年寄りの戯れ言よ。ふぉっふぉっふぉ。」

「やっぱり男はみんなそうだよな。」

「ふぉっふぉっふぉ。若いのう。だがその若さあ。いいのう。どおれ。そこにあるハンマー持ってみ?ふぉっふぉっふぉ。」

「ああ?このぼろっちいハンマーか?」

「ふぁーっふぁっふぁっふぁ。そうじゃ。そのぼろっちいハンマーよ。」

「まあ俺にはこんくらいの武器がお似合いかもなっ。それに持ってみた感じしっくりくるし、重そうに見えて軽いしな!うん。これに決めるわ。」

「ふぉっふぉっふぉ。武器がそなたを認めたんじゃないか?ふぉっふぉっふぉ。」

「こんなぼろっちいハンマーに認められてもねえ。それが俺の実力ってことかい。アッハッハ」

「ふぁーっふぁっふぁっふぁ。若さ故のってやつかのう。どおれ。おっさんが使い方を教えてやるわい。」

「おっ。おっさんハンマーなんて使ったことあるんか?」

「ふぁーっふぁっふぁっふぁ。だてにそなたより何千年も生きとらんわ!ふぁっふぁっふぁ!!」

「んじゃあ頼むわ!!頼りにしてるぜ!おっさん!!」

「ふぉっふぉっふぉ。ふぉーっふぉっふぉ。」




この時ロレンはまだ知らなかった。

そのおっさんがかつて神の名を継いだミョルニールだったことも。

ぼろっちいハンマーが神々の武器トールハンマーだったことも。

そして次元の狭間が刻の干渉を受けない事も......

それを知るのはまだまだ先のお話である。













僕はルナの所にいた。

「ルナ」

「ゼロ君どうしたの?」

「君...?」

「だってゼロっちと名前一緒じゃややこしいじゃん?」

「んー?まあいいや。カリスは?」

「カリスは書斎で勉強してるよ?連れてくる?」

「そっか。今はいーや。」

僕はルナの隣に座った。

「何かあったのかしら?」

「ルナ。翼広げて?」

「??」

ルナは翼を精一杯広げた。

その翼は大きく、凛々しく、はっきりとした白の方翼に黒の方翼、そして1枚1枚の羽根から発せられる雷。とても美しくとても綺麗で立派な翼だ。

僕はその翼を丁寧に、羽の1枚1枚を大切に撫でる。

するとルナは最初はびっくりしていたが、すぐに落ち着いて目をつむり黙って身を僕に委ねてきてくれた。


その他愛もない時間はあっという間に1時間,2時間と過ぎていく。


「ん。立派な翼だ。」

ルナは無邪気な笑顔をしていた。

「最近話も出来てなかったし、カリスの事任せっきりだったからね。いつもありがとう。」

「ルナは別に気にしてないよ。無理と話する必要もないしね。」

「僕もそう思うよ。ルナには感謝してる。ゼロとルナがいなかったら今の僕はいなかった。だから...ありがとう。」

「ルナはルナのやりたい事をするだけだから。でも今みたいにしてほしいな。」

「うん。」

「いってらっしゃい」

「行ってくる。」



なんか忘れてるような...まぁ。いいや。



そして僕はクレアの所に転移した。

アリスト王国編まだまだ続きます。



更新遅くて申し訳ないです。

この作品を読んで頂ける方々にはすごい感謝してます。

読んで頂けるだけで嬉しいです。

読んで下さる皆様をもっと楽しんでもらえるように、更新頑張ります。

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