異世界放浪記
「おーい、大丈夫か?」
「あなた、凄い魔法使うのね!それにその姿はエルフかしら?エルフなら納得だけど、森の賢者がなぜこんな場所に?」
冒険者は興奮したように話しかける。
まぁ自分が苦戦した相手を魔法一発で倒したのだから分からなくもないが、、
「武器で戦うより魔法のが得意だからね。
それに俺はエルフじゃないよ?ハーフエルフなんだ。
なぜここに居るかについては、旅をしているから。
この辺に来たのは最近だから色々教えて欲しくて手を出したんだけど良かったかな?」
「そーなのね、でもハーフエルフってあまり言わない方が良いわよ?私は気にしないけど、町の中にはハーフエルフを良く思わない人も多いから、、」
やっぱハーフってのに禁忌感があるのかな?
貴族とか差別とか?そんな小さいこと気にしてもつまらんのになー、、
「そうなんだ。でも俺は気にしないけどね!旅人だし嫌ならまた旅をするだけだしね。あっ、俺はハーフエルフのアキ。冒険者じゃなくて旅人してます」
「そう?なら良いけど。それにしても旅人してるハーフエルフって変な感じね!私は冒険者のマヤ!今日は採取の依頼で来たんだけど、魔獣に会うし大変だったわ」
そう明るく言うマヤは、命があるだけ幸運よねと笑っている
偏見や差別意識を持っていないようでホッとするな
絡まれるとメンドイからすぐ逃げるけど!