6/127
異世界放浪記
目の前には肉
調味料などは何も無いがその分、焚き火で炙りながらじっくりと焼き目をつける。
まだだ、
まだ焼き目が足らない
今ここで焼くのを辞めて妥協したらこの肉はそこで終わってしまう
今こそ!最高の一品を作るのだ!!
「にしても、この森広いなー。出口分からないしドコまで繋がってるんだろ??」
そう
俺はまだ森の中だ。何なのここ。
めっちゃ広いんだけど??
迷子なってるうちに、イノシシっぽいの捕まえてその肉を焼いてるんだけど、全然出れる気配ないぜ
それに黒いツノを持つシカっぽいのもいて、保存食にしたんだけどさー
このツノがめっちゃ硬いんだよね!
突進してきたのを避けたら、岩や木に突っ込んだんだけどツノに負けてへし折れるし砕けるし。
下手な武器より強いんじゃね?って事で採取したけど
どーしよ?とりあえず持っとくか
「さーて、そろそろ行くかなー
何か旅って感じで良い気が『ガァァァァ!!』」ってなんだ!?」
大きな声が聞こえた方向を向く。
その空には煙が登っており、今も声や大きな音が響いてきた。これはもしかして登場人物が増える予感!
行くしかないよね!!