異世界放浪記
深い深い森の中。
たくさんの動物、そして魔物が生息する森の奥に突然目を開ける事のできないほどの光がはしった。
「こんな光演出いるのか??」
光が収まるとそこには、人より少し長い耳。
腰ほどまである長く美しい髪、身長175センチほどの男の姿があった。顔はフツメンである。
「おぉ、ゲームで作ったキャラそのまんまだ、、さて、ここからどうしよっかな、、、ん?」
そしてその姿を見つめる赤い目。
その赤い目の持ち主は草むらから飛び出すと、男目掛けて突進してくるのであった。
「ちょ!?いきなりかよ!?」
そうは言っても仕方ないか、、
それに奴の動きが遅く見える。その見た目は、、
人の腰ほどの身長に、緑色の体。
手には木の棍棒だろうか?もしかしなくても、アレってゴブリンだよな??
「まぁ良いや、この身体の使い心地を試させて貰うとするか!」
って言ってもどうしよ?
やっぱ王道通りイメージかな?
とりあえず手の平に力を込めるように、、、って
頭に何か浮かんで?これは詠唱ってやつ?
「風よ 敵を貫け! ウィンドランス!」
すると頭上に5つほどの風で出来た、え?これ電柱??と思わずツッコミたくなる物がゴブリンに向かって飛んで行く。
「ゲギャ!?」
流石に不利を悟ったのか慌てて逃げ出すが、無情にも背後からゴブリンを貫いていき、後に残ったのは荒れた地面と静寂。
え?なにこれ?強くてニューゲームってやつ?