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異世界放浪記
朝日が眩しいな
しかし昨日のイエローブルはうまかった
また食べたいもんだ
「いつまで寝ている?そろそろ出発するぞ?まぁ寝ときたいなら無理に起こさないが俺はもう行く」
「起きるわよ!それに行くあてあるの??」
行くあて?
そんなの無いに決まってるじゃないか
「言わなかったか?風の向くままに進むと。」
そんな変な奴を見た顔をするでない
この世界の事なんて何も知らないんだから行くあて無いのは当然じゃないか
「今日中に森を抜けて近くの町に行こう。所持金が寂しくなってきたから補充しないと」
「ん?ギルドでクエスト受けるの?お金稼ぎは良いと思うけど、冒険者登録してないんだから私が受けて2人でクリアするってのはどう?貴方はお金が手に入る、私は素材や知名度が上がる。良い話じゃないかしら?」
「なんでも良いぞ。だが無難な依頼にしてくれよ?目立つのは苦手だ」
それに色々大変そうだし、なによりメンドウだ
話してる内に出口近くまで来たのだろう
明るくなってきた
この先はどんな光景なのか楽しみだ