第三章 お人形遊び
「おばさん、おじゃましまーす!」
あたしはできるだけ元気よく、拓海くんのママに挨拶した。
拓海くんのママはリビングのテーブルに座っていた。あたしの声に顔を上げると、そこにはやっぱりあの不気味な仮面があった。
「……こ、こんにちは。西条のぞみです!」
「あら。こないだ会ったかしら……。拓海のお友達ね」
「はいっ」
仮面をつけたママは、微笑んだ……ように見えた。
だけどそれは、すごく変な笑顔だった。泣いてる顔の上に無理やり笑顔の仮面を被せたみたい。
「どうぞ、ゆっくりしていってね……」
そう言ったきり拓海くんのママはあたしに構わず、目の前のテーブルにまた向かった。なんだか忙しいみたいだ。
テーブルの上には四つのお人形があった。大人の男の人と、女の人のお人形。お父さんとお母さんかな。それに小さな子供のお人形が二つ。
拓海くんのママはお人形遊びをしていた。お人形を丁寧に座らせたり、あっちこっちへ動かしたり。お洋服を整えながら、小声で何か話しかけている。不気味な笑顔の仮面のまま、すごく一生懸命やっていた。
ママは、人形の一つを胸に抱っこして優しく頭をなでた。それは拓海くんによく似た、男の子の人形だ。
拓海くんの部屋でおやつを食べながらしばらく待っていると、玄関のドアが少し乱暴に開かれた音がした。足音が廊下を通り、話し声が聞こえてくる。
おばあちゃんが来たんだ!
あたしと拓海くんは顔を見合わせ、頷き合った。
まずは様子を探る。それから作戦を練る。あたしと拓海くんは予め話し合って、そう決めてあった。
あたしたちは部屋を出て、忍び足でリビングに向かった。リビングのドアに近づくと、開け放したドアからおばあちゃんの声がはっきりと聞こえる。
「……皆そう言ってるわよ」
「……だし、みっともないでしょ」
全部は聞こえないけれど、おばあちゃんが拓海くんのママに向かって一方的に何か言ってるみたい。
「いつもなんだよ。関係ないのに、いろいろ言うんだ。拓真のこととか、お父さんのこととか。あと、僕のことも」
拓海くんはくやしそうに呟いた。
「どうせ……なんだから」
「こんなのあなただけよ」
開いたままのドアの影から中の様子を見てみると、おばあちゃんはママに向かって低く暗い声でずっと何か呟き続けてる。ママは黙って俯いているだけだ。
あれ……? これってもしかして……!?
「じゅもんとなえてる」
うーたんがあたしに耳打ちした。
「やっぱり!」
あたしも、薄々気づいてはいた。
――おばあちゃんは、幻想魔法の手先だったんだ!
その時だ。
「じゃあちょっと、拓海にも言ってやらないと」
おばあちゃんがそう言って急に立ち上がったので、あたしたちは慌ててドアから離れた。
「あら拓海、そこにいたの」
おばあちゃんが、知らん顔して廊下の隅にいたあたしと拓海くんに声をかけた。
「お友達が来てるの」
そう言いながら、ジロジロとあたしを眺める。
「……こ、こんにちは」
今、あたしが魔法少女だってバレたらまずい。あたしはすました顔で挨拶した。おばあちゃんはあたしを気にもかけず、拓海くんに向かって言った。
「お友達とは遊べるのね。それなら学校だって行けるでしょ?」
「…………」
拓海くんは俯いた。
「どう、少しは良くなってきたの?」
「別に」
「別に、じゃないでしょう。不登校だなんて、そんな事してると将来ニートとかいうのになっちゃうわよ」
その時だ。おばあちゃんの頭が、突然、ムクッと膨らんだ。まあるく大きく、まるで風船みたいに。あたしはビックリしてしまって、口をぽかんと開けておばあちゃんを見つめた。
「!?」
「ただでさえママは拓真がいて大変なんだから、しっかりしなさいよ。拓真は普通じゃないんだから。あなただって分かるでしょ」
ムクムクッ。また、膨らんだ。今度は肩のところだ。まるでお餅みたい。
「まったく、どうしてこんな風になっちゃったのかしら。やっぱり父親がいないと子供ってダメなのね」
「……じゃないか」
「え? 何?」
「りこんしたんだから、仕方ないじゃん!」
拓海くんが怒った声でおばあちゃんに反論すると、おばあちゃんはちょっとだけしぼんだように見えた。でも、すぐにやり返す。
「また、子供が分かったような事を。そういう風に可愛げがないと、世の中やっていけないわよ」
「……!」
ムクムクムクッ。おばあちゃんの身体はどんどん膨らんで大きくなる。
「な、何あれ……?」
「しぃっ」
うーたんは手を当ててあたしの口を塞いだ。
あっという間に、おばあちゃんは頭が天井に届くほど大きくなった。そして天井から拓海くんを見下ろし、ブツブツ呪文を唱え続ける。
「まったく、躾がなってなかったのね。甘やかすから調子に乗って……」
ムクムク。ムクムク。
「いつまでも、そんな事してられないんですからね。現実はそんなに甘くないわよ」
ムクムクムク。おばあちゃんは天井につっかえると、今度は横に広がった。おかげで拓海くんはどんどん廊下の隅っこに追いやられていく。このままじゃ、家中がパンパンになっちゃう!
「お母さん」
拓海くんのママが、おどおどしながら顔を覗かせた。
「今日はお友達も来てるから……、そのくらいで……」
おばあちゃんはとっても残念そうな顔をした。とたんに身体がシュッとしぼんで、元のおばあちゃんに戻った。
「……じゃあ、拓海。不登校なんてみっともない事してないで、ちゃんと頑張るのよ。いいわね」
そう言い残し、拓海くんのママと一緒に行ってしまった。そのまま帰ったらしい。玄関のドアが閉まる音がした。
「…………」
拓海くんもあたしも、思わずほっとため息をついた。
その時だ。
「……だよねえ」
「えっ!?」
あたしが急に声を上げたので、拓海くんは驚いてあたしを見た。あたしたちの目が合った。
「拓海くん、今、何か言った?」
「なんにも言ってないよ」
「そう?」
空耳かな?
「あーあ。こうはなりたくないよねえ!」
また、声が、今度はもっと大きく響いた。あたしは跳び上がるほどびっくりして辺りを見回したけど、そばには拓海くんとうーたんしかいない。
「!?」
「母子家庭ってやっぱ普通じゃないんだよね~」
「終わってるよねぇ~」
やっぱり聞こえる。
「な、何これ……?」
「どうしたの?」
拓海くんはキョトンとしている。拓海くんには、聞こえないの?
「あっ」
廊下の隅で、何か小さなものがすばやく動いた。あたしはすかさずそいつを捕まえた!
「あ、これ……!」
それは、拓海くんのママがさっき遊んでいたお人形だった。
「はなせよぅ!」
お人形はあたしの手の中でジタバタともがく。
「さっき変なこと言ってたの、あんたね!?」
「うるせー! 死ね!」
かわいいお人形のくせに口が悪い。
「黙りなさい!」
あたしはお人形を揺さぶった。
「ひぃ~」
「のぞみちゃん」
「!!」
後ろから急に声をかけられ、あたしは驚いてお人形を落としてしまった。するとそいつは慌ててどこかに走り去った。
振り返ると、拓海くんのママが立っている。薄暗い廊下で、笑った顔の仮面だけが浮き上がるように白く輝いていた。
「どうかしたの……? のぞみちゃん……?」
「あ、あのっ……。いえ、別に……」
「……あのね。おばさんちょっと、拓海とお話があるから。少し待っていてくれる……?」
「……は、はい」
「とにかく拓海がちゃんとしてくれないと、いろいろ言われるのはママなの!」
開いたままのリビングのドアから、あたしはそっと中を覗いた。拓海くんのママがこっちに背を向けて立っている。向かい合った拓海くんは、黙ったまま俯いている。
「ママがしっかりしてないから、って言われちゃうのよ。みっともないでしょ!」
やっぱり。拓海くんの言った通りだ。おばあちゃんの呪文のせいで、ママが拓海くんをいじめてる!
その時、また声が聞こえてきた。
「こういう家の子とは、関わらない方がいいよ~」
廊下に置かれた電話の影から、あの人形がヒョイと顔を出した。それを合図にしたように、辺りはガヤガヤ騒がしくなる。
「やっぱ片親って、ねぇ~」
いつからそこにいたのか、あたしの肩の上で別の人形が飛び跳ねながら言った。
「あ、こいつ!」
人形は振り払おうとしたあたしの手をうまく避け、宙返りして床の上に着地した。
「将来どうなっちゃうんだろうねぇ~」
あちこちから、色んな声が聞こえてくる。声同士が反響して響き合う。
「げんそうまほう!」
あたしの腕の中にいたうーたんが、身体を緊張させた。
声はだんだん大きくなっていく。そして、拓海くんのママの声と混じりあった。
「とにかく学校ぐらいちゃんと行ってちょうだい! ママは拓海だけでも普通の子でいて欲しいのよ!」
「無理なんじゃないの~」
「これぞ底辺家庭、負け組ってやつだねぇ」
「障害児と不登校児の兄弟とか、ウケる~」
お人形たちはそれぞれいろんなことを言った。勝手なことを。
「うちは普通にしてたってそう言われるんだから、普通以上にきちんとしてないとダメなの!」
「頑張ったって同じだよ~」
「恵まれてる人は始めっから恵まれてるし」
「どうせ無駄だって、ねぇ~」
人形たちはすごく楽しそうに囁き合っていた。あたしは人形を捕まえようとしたけれど、小さな人形は身軽にあたしの手から逃げる。
「あの家は母子家庭だから、障害児がいて大変だから……、って!」
「パパも逃げちゃったしねぇ、可哀想に~」
「運が悪かったよねぇ~。クスクス」
「ここまで悲惨なの見てると、なんか癒やされるぅ」
それまで黙っていた拓海くんが急に顔を上げた。
「ママ! 拓真のこと、そういう風に言わないで!」
「ママじゃないわよ、皆がそう言ってるの!」
「みんなって、だれ!?」
拓海くんは強い口調で言った。だけど拓海くんのママは聞く耳を持たない。
「皆って言ったら皆よ! 屁理屈言わないの!」
人形たちは知らん顔であたりをうろついている。
拓海くんは、入り口のところで立ち尽くしていたあたしに気づいた。あたしと拓海くんの目が合った。その瞳から、今にも涙がこぼれそうだ。
拓海くんは叫んだ。
「もういいよ! ママなんか……! ママなんか、魔法でやっつけてやるんだから!」
「いい加減にしなさい!」
ママが――、片手を振り上げた!
拓海くんがぶたれる! あたしは飛び出した。
「やめて!」
拓海くんの前に立ちはだかると、拓海くんのママは戸惑った。手を空中に上げたまま固まっている。
「のぞみちゃん、早く! 魔法でやっつけて!」
よし、今こそ魔法少女の出番! 魔法で拓海くんのママをやっつけるんだ。いじめられてる拓海くんを助けてあげなきゃ!
「うーたん!」
あたしは叫んだ。
「教えて! どうしたら魔法でやっつけられるの!?」
「むり」
うーたんは一言そう言った。
「え。えっ? 無理、って!?」
「うーたん、いった。のぞみ、いまつかえる、ぼうぎょまほうアリ=ピプラ=ゾールだけ」
「そ、それは聞いたけど! でも今ピンチじゃん! なんか特別に、攻撃の魔法も使えるようになるとか……」
「こうげきまほう、むずかしい。いまはむり」
うーたんは落ちつきはらって答えた。
「じゃ、じゃあ、あたし今どうすればいいの!?」
「ぼうぎょ」
「それだけ!?」
「それだけ」
「そんなあー!!」
拓海くんのママは、困った顔で立ち尽くしている。
「の、のぞみちゃん……」
あたしに一歩近づいた。
そうだ。とりあえず、防御だけでも。
あたしは呪文を唱え始め――、
「ママなんか!」
拓海くんが大声で叫んだ。
「ママなんか……もういらない!」
拓海くんは部屋を飛び出した。
「拓海くん!」
拓海くんはそのまま玄関から外に出て行ってしまった。あたしも慌てて靴を履くと、後を追った。
「拓海くん!」
呼んでも拓海くんは止まらない。どんどん走ってゆく。
拓海くんは近くの公園に入って行った。あたしも遅れて後を追う。立ち止まって姿を探すと、拓海くんはベンチにぽつんと座りこんでいた。
あたしは息を整えながら、ゆっくりと拓海くんに近寄っていった。
「拓海くん……」
拓海くんはキッと顔を上げ、厳しい顔であたしを睨みつけた。
「もういいよ、のぞみちゃんなんか! どうしてママをやっつけてくれなかったの!?」
あたしには返す言葉がなかった。あたし、助けてあげるなんて言ったくせに……。
拓海くんは肩を落とし、声も出さず静かに静かに泣いていた。あたしは黙って拓海くんの隣に座っているしかできなかった。
どれくらいの時間がたったんだろう。
「僕さ……」
拓海くんが、まるで独り言みたいに小さな声で呟いた。
「僕、子供だからさ。なんにもできないでしょ。子供だから……、ママを助けてあげることもできないし。ママが僕のこといらないなら、僕、家を出て行ったっていいじゃん。でも子供だから、自分でなんにも決められないでしょ……」
子供だから。なのにそう言う拓海くんの顔は、まるで大人のひとみたいに見えた。あたしは、子供が大人みたいな顔してるのって、悲しいことのような気がした。
「もし僕が大人だったらさ、もっと……」
「たくみ、それちがう」
突然うーたんが言った。
「え、なに? うーたん」
「おとなも。じぶんのこと、きめられない。だれかにかってにきめられる。たくみのままも」
「拓海くんのママも?」
それは違うんじゃないかな、とあたしは首をかしげた。だって大人ってさ、子供よりずっと自由なはずだよね。
「たくみのまま、くるしい。たくみのまま、ほんとはしあわせ。なのにくるしい。ぎゅうぎゅう」
「?」
拓海くんは黙ったままあたしとうーたんを見つめ、話が終わるのを待ってくれている。
「どうして幸せなのに苦しいの?」
「しあわせ、じまんできないから」
「は?」
あたしにはうーたんの言うことがよく飲みこめなかった。でもとりあえず、そのまま拓海くんに伝えた。そしてやっぱり、二人で首をかしげた。
「だって幸せなら、いいじゃん。なんで自慢しないといけないの?」
「じまんして、みんなにいいねっていってもらう。まま、そうじゃないとしあわせみえない」
「何それ? 意味分かんないよ。自分が幸せなら分かるでしょ。大人なのにそんなことも分かんないの?」
うーたんはこくんと頷いた。
「おとな、けっこうばか」
あたしと拓海くんは顔を見合わせた。
拓海くんはまだ八歳だし、あたしだって十四歳だ。大人のこと、あたしたちにはよく分からない。
「まま、くるしい。おにんぎょうあそびやめられない」
「????」
「じぶんのしあわせ、じぶん、きめられない。だれかにかってにきめられる。それ、とてもとてもかなしくてつらいこと」
うーたんは悲しそうな顔で言う。
「だけどさ、悲しくて辛いからって、どうして僕のこといじめるの? そんなのずるいじゃん」
「たくみ、ままにいじめられてる、ちがう。ままが、いじめられてる」
「ママが……、いじめられてる? その、勝手に決めるやつに? 誰がママをいじめてるの?」
「げんそうまほう」
「幻想魔法? なんなの、それ?」
あたしは拓海くんに説明した。
「幻想魔法は、魔法少女の敵。悪いやつなの。ママが拓海くんをいじめるのは、拓海くんをいらないからじゃないんだよ。全部、幻想魔法のせいなんだ。おばあちゃんは幻想魔法の手先で、拓海くんのママを操ってるんだよ!」
「そう。ままのおかあさん、じゅもんとなえる。ままにげんそうみせる」
「幻想?」
「そう。かえられない、かこ。つらいおもいで。しっぱいしたこと。しあわせじゃない、みらい。これからおこるかも、わるいこと。ふあん。それから……」
うーたんは、耳をピンと立てた。
「いま、ここにないもの」
「今ここにないもの?」
「そう。いまここにあるもの、みせないため」
「今ここにあるもの……」
「げんそうみせる。ないもの、みせる。ちからうばう。かめんつける。よい、わるい、かってにきめる」
「だけどママはどうして、そんな幻想なんかにだまされちゃうの?」
「げんそうまほう、げんそうきづかせない。『じょうほう』っていう」
「情報……」
「まほうしょうじょのぼうぎょまほう、やくにたつ。たくみのまま、げんそうからまもる」
うーたんは拓海くんを慰めるように、ぽんぽんと優しく背中を叩いた。
「……うん」
「……ねえ。拓海くん」
あたしは言った。
「あたし、もう一度やってみるよ。どれくらいできるか分からないけど……。でも、できるだけ、やってみる」
あたしの言葉に拓海くんは顔を上げると、
「……うん」
と、小さな声で言ってくれた。
その時うーたんがぴょんと前に一歩出ると、真剣な顔で拓海くんを見つめた。
「たくみ、かしこい。かんがえるちから、とてもつよい。……だから、えらばれた」
「選ばれた? 何に?」
「まほうしょうねん!」
うーたんは、ヤー!とポーズを決めながら言った。
「えっ。でも、拓海くんは違うって」
「たくみ、しらないだけ」
「本当!?」
「うん」
「なに? うーたん、何を言ってるの?」
「あのね、あたしだけじゃなくて、拓海くんもなんだって。魔法少年」
「え?」
「知らないだけなんだって」
「うーたんが、僕もその……魔法少年だって言うの?」
「うん。そうみたい」
うーたんは返事をする代わりに、あたしの腕の中で耳をパタパタと振った。
「たくみもまほうつかう。ままたすける」
「そんなこと言ったって僕、魔法なんて使えないよ」
「つかえる。たくみ、『ことば』もってる」
「え? 言葉?」
「そう。ことば、まほうになる」
「言葉が? 魔法に?」
拓海くんのママに呪文を唱えていたおばあちゃんの姿が、あたしの頭に浮かんだ。拓海くんは黙ったまま、うーたんの言ったことをよく考えているみたい。そんな拓海くんを見ていたら、あたしにもうーたんの言うことが本当だって思えてきた。
拓海くん、考える力、強い。
「拓海くん。あたしも、拓海くんは魔法少年だと思う! 拓海くんの言葉は魔法になるんだよ、きっと」
拓海くんは心を決めたように顔を上げた。
「分かった。僕、やってみる」
うーたんはにこにこしながら、ウンウンと頷いた。
「それにしても、魔法少女だけじゃなくて魔法少年もいるのね。知らなかった」
あたしがそう言うと、
「だんじょこようきかいきんとう!」
うーたんは胸を張って答えた。