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倉庫という名の短編集  作者: 千疾
3/3

Valentine day

バレンタインデー。それは恋する女の子が好きな男の子にチョコと共に想いを伝えたり、お世話になった人たちにお礼参りをしたりするそんな1日。

2/13 セレン自室

セレン:さて、作ろっかな。

セレンの自室。机の上にはドライフルーツやチョコレート、小麦粉やバターなど様々なものが置いてあった

セレン:何作ろう…カイトは甘いの苦手だし…それ以外は割と甘いの苦手だし…クロムは私が作るのならなんだって美味しいって言うだろうし…まぁ作り分ければいっか。

そしてセレンは手際良く作っていく。甘いのが好きなクレア、ユウェル、メリア、セティアにはフォンダンショコラを。甘いのは得意ではないオルハ、アシュタルにはココアスコーンを。甘いのが苦手なカイトとロゥディアにはビターチョコレートとブランデーで作ったトリュフチョコを。クロムには詰め合わせ(余り物を詰めただけともいう)を。

セレン:こんな感じかなー。今年はクロムもいるしちょっと頑張った!さーて…いい時間だし、そろそろ寝よっかな。喜んでくれるといいなー


2/13 クレア自室

クレア:うぅ…今年もこの時期が来てしまった…セレンはいつものごとく凝ったお菓子なんだろうなぁ…毎年クッキーじゃみんなまたかって思うだろうし…少しは調べたから去年より凝ったの作れるよね…?

そういうクレアの机の上には小麦粉やバター、チョコチップや卵、ミルクがある。

クレア:よし…今年はマフィン作る!

そうこうして作り始めたのだが…

クレア:あれ…?生焼け…?なんで……あ…オーブンあっためとくんだ…うぅ…作り直し…失敗作はもっかい焼いて自分用にしよ…

それから更に経って。

クレア:やっと出来た…これなら大丈夫だよね。甘すぎないように砂糖ちょっと減らしたし。…ふぁ…眠い…もう寝よう…


2/13 オルハ自室

オルハ:さて、作るかな。

小麦粉とバターを混ぜるオルハ。

オルハ:甘いのは嫌いではないがあまり好まんのでな。私好みに作るとしよう。毎年同じだがいいだろう。

そういいつつ塩水を混ぜ、折りたたんで寝かせるを何度も繰り返し薄く伸ばし型で抜く。その上から粉チーズや砂糖、ゴマなどを乗せて焼いた。

オルハ:これでいいな。さて、寝ようか。


2/13 メリア自室

メリア:つくるぞー!

そう言ってメリアはチョコを溶かし型に入れて冷やし固めた。

メリア:できた!よろこんでくれるかなー♪

そして寝た。


2/14 バレンタイン当日 朝食前

セレン:おはよクレア。はい。あげるね

クレア:ありがとー!ケーキ?

セレン:ううん。フォンダンショコラ。食べる前に少しあっためるともっと美味しくなるよ。

クレア:相変わらず凝ってる…あ、はいこれ。

セレン:そうでもないよー。これは…マフィン?

クレア:うん!

セレン:頑張ったね〜撫でてあげよう

クレア:わーい…って子供扱いやめてよー

セレン:そうやってふくれてるクレアもかわいいなぁ

なでなでなでなで

クレア:何をどうやっても愛でられる!?

ユウェル:相変わらず仲いいな…2人とも…

アシュタル:おはようございます。

セレン:おはよー。はいあげる

ユウェル:これなんだ?

セレン:フォンダンショコラっていうケーキ。温めて食べるといいよ

アシュタル:スコーンですか。ありがとうございます。あとで紅茶と一緒にいただきますね

セレン:召し上がれー

クレア:はい。あげる

ユウェル:あれ?今年はクッキーじゃないんだな。

クレア:クッキーの方が良かった?

ユウェル:いや、これはこれで美味しそうだしいいと思うぞ。ありがとな!

アシュタル:ありがとうございます。

オルハ:おはよう。そしてこれをやろう

セレン:オルハさんおはようございます。あとありがとうございます

ユウェル:おはようございます。ありがとうございます

クレア:おはようございまーす。ありがとです!

アシュタル:おはようございます。ありがとうございます。

カイト:おはよう。みんな

メリア:おはよーございまーす!はい!チョコあげる!

オルハ:おはよう。ありがとう。メリア

メリア:どーいたしまして!

セレン:おはよう。メリア。かわいい形だね。ありがとう

メリア:ふふー♪

オルハ:カイト、やろう。

カイト:ありがとう。

セレン:あ、私からも。

クレア:私からもあるよー

カイト:毎年ありがとう。

クロム:おはようございまーす

セレン:クロムおはよ。はいこれ。

クロム:お菓子がいっぱいだな。セレンが作ったの?

セレン:うん。そう。毎年みんなに作ってるんだ

クロム:へぇ、そうなんだ。ありがとうセレン


2/14 昼時

セティア:お待たせしてしまいましたか?

オルハ:王女。こんにちは。

ロゥディア:やっと終わった…

セレン:国王さま。お疲れ様です。こんにちは。これを。王女さまもどうぞ。

ロゥディア:ああ。ありがとう。

セティア:ありがとうセレン。あら、お兄様。やっと爺のお説教終わったのですか?

ロゥディア:まったく。少し仕事をサボっただけで説教されるとか理不尽すぎるだろう

セティア:お兄様?お兄様がサボったのはよりによって会議ですよ?しかも兵士達の要望書についてのことでしたのに。

ロゥディア:毎度毎度似たような内容ばっかりで飽きたんだ。

セティア:表面上だけでも聞かないと体裁が保てないでしょう?

ロゥディア:表面上って言い切っていいのか…?

セティア:構わないでしょう。内容はいつも通りそれに対する答えもいつも通りですもの。

アシュタル:セティアさま、ロゥディアさま、一緒にお茶はいかがでしょう?バレンタインなのでお茶菓子はいっぱいありますし。

セティア:もちろんいただきます。

ロゥディア:いただこうか。しかし、なぜお前がここにいる?

クロム:セレン在るところに僕在りですよ。王様。

セレン:私が一緒にと呼んだんです。目障りなようでしたら部屋に閉じ込めますが…

クロム:セレン…なんか扱いひどくない…?

セレン:そう?事実クロムは捕虜なわけだし妥当だと思うけど

ロゥディア:いや、少し疑問に思っただけだ。セレンが一緒なら大丈夫だろう。

そしてソリトゥスの面々に王と王女、あとなぜか捕虜のクロムを交えてのお茶会が始まった。色々な話をみんなでし、ひとときの休息をとる。毎日行われているがバレンタインの今日だけはいつもより少しお茶菓子が豪華になる。


2/14 夜

セレン自室

クロム:どうしたの?部屋に来てなんて。

セレン:…これ。あげる。

クロム:チョコ?

セレン:うん…その…みんなに見られたくなくて…

クロム:ありがとうセレン。食べていい?

セレン:どういたしまして。うん。食べてほしい…な…

クロム:いただきます。…うん。おいしい。ちょっと柑橘系の味がして食べやすいね

セレン:ならよかった。…クロム、今日…一緒に寝よ…?

クロム:いいよ。久しぶりに一緒に寝よっか


2/14 夜

オルハ自室

カイト:久しぶりだな。こうするのも。

オルハ:少し作りすぎたんだ。いいツマミだろう?

カイト:ああ。酒もうまいしオルハの作った菓子もうまい。

オルハ:おだててもなんにも出んぞ

カイト:おだててなんかないさ。事実を言ったまでだ。

オルハ:そういうことにしとこう。

カイト:やれやれ。にしてもこのワイン。高いんじゃないのか?

オルハ:今日くらいはいいだろう。付き合ってくれるだろう?

カイト:ああ。なんなら朝まででも付き合ってやる

オルハ:そんなには飲まんぞ。

カイト:だといいな。

オルハ:むぅ。


こうして夜は更けていく



Next to white day...

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