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倉庫という名の短編集  作者: 千疾
2/3

年明け

セレン:だいぶ遅いけど新年あけましておめでとう。


クレア:なにそれ( ˙-˙ )


セレン:どっか遠い異国の地では1年が終わって新しい一年が始まる時にこういうらしいよ


クレア:( *¯ㅿ¯*)ホヘ-そんな文化あるんだねぇんー…あけおめ!


セレン:略したねぇ…wでも言いやすいね。あけおめ


クレア:でしょー(`・ω・´) ドヤッ


ユウェル:何を話してんだ?


クレア:ユウェルあけおめー


ユウェル:は?( ˙ㅿ˙ )


セレン:遠いとこの新年の挨拶なんだ。あけましておめでとう。


ユウェル:そんな文化あるんだな…


セレン:ふふっそれクレアも言ってたよ


ユウェル:クレアと同レベルかー…ッチ


クレア:おいこらユウェル!今舌打ちしたでしょ!


ユウェル:してねーしー?聞き間違いじゃねーのー?ヒュ-


クレア:出来もしない口笛吹いてすっとぼけるなー!


カイト:相変わらず仲いいなーあのふたり


セレン:カイトいつからそこに


カイト:んー?ユウェルが来たあたりでもういたぞ


セレン:カイトって気配消すのうまいよね


カイト:ありがとう。新年か…HAPPY NER YEAR


メリア:はっぴーにゅーやー!


セレン:ハッピーニューイヤー?


カイト:これも異国の新年の挨拶らしい


セレン:色々あるのねー異国って。


カイト:ほんとにな。…お、クレアがユウェル捕まえたぞ


セレン:うん。というかあの子思いつきのぶっつけ本番でやった感じかな。あれ


カイト:怪我はなさそうだな


セレン:まぁユウェルってお人好しだし。風で勢い弱めてぶつからないようにした上で着地させてあげたっぽいね


クレア:やーっと捕まえた!


ユウェル:怪我しないように緩めてやったのに捕まえるのかよ!?


クレア:それとこれは話が別!


ユウェル:理不尽だー!


アシュタル:皆さんおはようございます


セレン:おはよアシュタル。新年あけましておめでとうございます


アシュタル:あけましておめでとうございます


カイト:HAPPY NEW YEAR


メリア:あしゅたる、はっぴーにゅーやー!


アシュタル:ハッピーニューイヤー?


カイト:これも異国の新年の挨拶らしい


アシュタル:へぇ…そうそう、新年ということでちょっと面白い料理を作ってみたんです。あけましてーって挨拶をする国で新年に食べる汁物です。餅と野菜を一緒に煮たものなんですが食べませんか?


クレア:食べる!


ユウェル:俺も!腹減った!


セレン:2人はとりあえずお風呂に入ってからね。


クレア&ユウェル:はーい


カイト:せっかくだから御二方も呼ぼうか。メリアはオルハを呼んできてくれるかい?


メリア:はーい!


アシュタル:オルハさんと一緒に緑の間に来てください。そこで待ってます


メリア:わかった!


カイト:緑か。そこに行けばいいんだな?


アシュタル:はい。どうせなら異国っぽい感じの部屋にしようとちょっと変えてあるんです


セレン:ちょっと楽しみね。


アシュタル:いつもと勝手が違って戸惑うかもしれないですけどなかなかいいですよ。


1時間後


クレア:ふぅ…すっきりした


ユウェル:クレア風呂長くね?まってる間すげぇ暇だったんだけど


クレア:女の子は長いんですー


ユウェル:え、お前女だったの?


クレア:ひどくない!?私女だよ!?


ユウェル:知ってるけど。


クレア:ユーウェールー?


ユウェル:悪かったって!


セレン:ほんと仲いいねぇ…


アシュタル:夫婦喧嘩は犬でも食わないと言いますけど。


クレア:誰が夫婦よ!?


ユウェル:夫婦じゃねーし!


アシュタル:はいはい。


オルハ:待たせたか?


アシュタル:まだカイトさんとロゥディア様とセティア様が来てませんから大丈夫です


オルハ:なかなか珍しいものを用意したらしいな?


アシュタル:えぇ、異国の味付けバージョンといつもの味付けバージョンで作ってあるんで楽しみにしててください


カイト:俺たちが最後か


ロゥディア:待たせたな


セティア:お待たせして申し訳ありません。ひと段落つくまで待ってもらったんで…


アシュタル:大丈夫です。さて、ではみなさん。靴を脱いで部屋に入ってください。


ロゥディア:靴を脱ぐのか。ふむ。…ほぅ


セティア:まぁ…アシュタル。これは…?


アシュタル:こたつというものらしいです。どうぞ入ってみてください。


ロゥディア:ふむ。…これは…


セティア:足があったかいんですね。


アシュタル:さ、みなさんも入ってください。


ユウェル:あったけー!


クレア:あー…なんか幸せかもー…


カイト:体の水分持っていかれそうだ。


オルハ:こら、メリア。潜ったらダメだ


メリア:中暑いー…


セレン:…これ…入ったら出られなくなる魔性のものじゃない…


一同:!?


アシュタル:セレンさんなら知ってると思いました。


セレン:冬にこれに入ると外の寒さも相まって出られなくなるのよねー


クレア:あ、そういえば似たようなのセレンの部屋にあったかも…


セレン:そうそう。文献で見て作って入ったら予想以上に良くてねー…お蔵入りにしたんだよねー…オレンジ食べたい


アシュタル:メイン食べてからですね。どうぞ。


セレン:みんなお餅つまらせないようにねー


アシュタル:一応メリアの分は小さめに切っといたんで大丈夫だと思いますけどね。


セレン:一番詰まらせそうなのはユウェルとクレアね。


アシュタル:一応水も多めに用意してありますから大丈夫だと思いますけどね


ロゥディア:器が二種類あるのはどういうことなんだ?


アシュタル:異国風の味付けといつも通りの味付けです。二種類楽しんでもらおうかと


セティア:美味しそう。食べてもいいの?


アシュタル:はい、大丈夫ですよ。


セティア:いただきます♪まずは異国風から…


ロゥディア:変わった味付けだがなかなか美味しいな


セティア:いつものでも美味しいけど異国風のがやっぱりあってる気がしますね


メリア:おもちくっつくー


オルハ:ちゃんとよく噛むんだぞ


カイト:異国風のが俺は好きだな。おかわりもらえるか?


アシュタル:そうですか?頑張ったかいがありますね。はいどうぞ


カイト:ありがとう


ユウェル:んぐ!んー!


クレア:はいお水!


ユウェル:ゲホッゲホッ!あー…死ぬかと思った…


クレア:ちゃんとよくかんで食べなさいよねー


ユウェル:お前もつまらせろよ。面白くない


クレア:やーよ。私そのへんちゃんと噛んで食べるから


セレン:はー…幸せねぇ…


アシュタル:セレンさん食べ終わるの早くないですか?


セレン:美味しくてついねークスクスあ、あとでレシピ教えてほしいな。自分でも作りたい


アシュタル:いいですよ。割と簡単なんですぐ作れると思います。


セレン:ありがと…たまにはこんな日もいいよね。


アシュタル:ですねー。物騒な仕事もなく平和ですよね


セレン:ほんとにねー


ユウェル:クレア!雪合戦しようぜ!


クレア:負けないからねー?


ユウェル:臨むところだ!


セレン:風邪ひかないようにあったかい格好するのよー


クレア:はーい!


メリア:あたしもお外いく!


カイト:じゃあ一緒に雪だるま作ろうか


メリア:うん!


オルハ:私も手伝おう


セレン:…クレアとユウェルは夫婦っぽいしカイトとオルハとメリアは親子みたいねぇ


アシュタル:僕もそれ思いました。ロゥディア様とセティア様は相変わらずの仲良さですし


セレン:さしずめ私たちはおじいちゃんおばあちゃんかしらw


アシュタル:そこまで老けてるつもりは無いんですけどねぇ


セレン:ぁふ…眠くなってきちゃった


アシュタル:ここで寝たらダメですよ?


セレン:わかってるわよ。…ずっとこんな日が続けばいいのにな…


アシュタル:セレンさんオレンジ食べます?


セレン:あ、もらうー(こういうのはたまにだからいいのかもしれない。いつかクロムと一緒にこうやって過ごしたいな)



幸せも平和も、永遠に続かないからこそ、綺麗でいいものなのかもしれない。いつかこんな日々に終わりが来ても、みんなといられたらいいな…




fin

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