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白線  作者: 青菜
7/8

電車7

駅のホームから少し離れただけで、風景は広也の知らないものへと変わった。

在来線しか乗ったことが無いものだから、当然だった。


飽きない。

未知の風景は飽きない。


知らない建物ばかりだった。

このワクワクは、隣に母が居る事にも起因する。

平日の昼過ぎに母親と一緒に居る事など、年に何回かあるかと言う感じだった。

当然だが、母親は夜に仕事を終えて帰ってくる。

隣に居る母親の安心感と、窓から見える未知の風景に、広也は自分の胸の鼓動が聞こえそうな位、心地よい興奮を味わっていた。


「広也、もう三十分も、そうしてる。」


母親が広也に言った。


「嘘!そんなにっ!」


楽しいと時間が経つのが早いと言うが、その通りだと広也は思った。

幸せに感じている時間が過ぎるのは早い。


「実はね、広也に聞いて欲しい話があるの。」


「ん?何?」


顔を窓から母親の顔に移す。

結構、真剣な表情だった。


広也は体の向きを正面に戻し、顔だけ母親に向けた。

どうやら、どうでも良い話と言う訳では無いらしい。


「今から行く、おばあちゃんの話ね。」


「うん。」


(田舎のおばあちゃんの話か~。どんな人なんだろ?田舎ってどんなトコなんだろ?)


広也は母親の話を楽しみにしていた。

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