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大好きです。だから。

作者: 匿名

「おはよう。」と私たちは当たり前の朝をともに過ごしていた。私たちは今、一緒に暮らしている。いわゆる付き合っているというやつだ。

「おはよ…眠い…」

彼はそうつぶやいた。私はこんな当たり前の日々がとても幸せだと思う。

「もう早く起きなよー?大学に遅れちゃうよー」

と笑いながら私は言った。私たちがこんなに自然な会話ができるまで、いったいどれだけの時間がかかったのだろう?


私たちが出会ったのは高校二年生のときだ。最初は見ず知らずの相手だったのだ。出席番号が近いだけ。それだけのことだった。その時の彼はとても無愛想で話せるのかなととても不安だった。あるとき彼が私の大好きな作者さんの本を読んでいた。これが彼に話しかけたきっかけだ。

「ねぇねぇ!その本好きなの…?」

私は不安げに聞いた。すると、

「あぁ。お前も好きなのか?」

と興味津々にに聞き返してくれた。それから私と彼の距離が少しずつ縮まっていった。


彼と仲良くなってから初めての夏休み。彼から夏祭りに誘われた。そのときに彼からいわれた「俺と付き合ってくれませんか?」と。私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。その日は彼と一番最初の思い出をつくった。大切な大切な思い出を。この夏祭りで彼との距離がさらに縮まった。ゴールがあるのならまだまだ先だと思うけど…。彼とたくさん過ごしてそこへ近づいていけると思うだけで嬉しかった。


あれから何年、何ヶ月、何日もの月日が経った。彼とは、たくさんの思い出ができた。様々な所に出かけた。彼とたくさんケンカした。つらいことも乗り越えてきた。こんなことがあって、私たちは一緒に暮らしている。いつかこんな幸せな日が終わってしまうんじゃないかと不安だったけど、彼といるときはそんな不安はきれいさっぱりとなくなっていた。ゴールに確実に近づいているなと思っている。


一緒に暮らそうといわれてから二ヶ月が経った。今日もいつも通りの幸せな日がくると思っていた。いや、思っていたんじゃない、願っていたんだ。私はいつも通り起きて、いつも通り朝ご飯をつくった。

「あ、おはよ〜朝ご飯できてるよ。」

そう着替えの終わった彼にいった。テレビをつけて彼と朝ご飯を食べた。

「今日の天気は晴れだって〜。洗濯物がよく乾くね。」

「あぁ…。」

「今日は乙女座はビリだ。えへへ、嫌だなぁ。あ、だけど、双子座は一位だね!よかったね。ラッキーアイテム持っていけば?笑」

「いや、いい。空港であったら買うよ。」

「そうだね…。」


彼から一緒に暮らそうといわれたときにあることも一緒に告げられた。二ヶ月後、留学するからそのときまで一緒に暮らして下さいと。私はとても悲しかった。だけどそれが彼の選ぶ道ならば応援してあげなければ…。だから、私はこれから二ヶ月、とても幸せで楽しい暮らしをしようと決めた。


「 「ごちそうさま。」」

朝ご飯が食べ終わった。

「じゃあいってくる。」

「いってらっしゃい…。」

彼は玄関へ向かった。

「がんばっ…」

そう言おうとすると彼が突然振り返って言った。

「なぁ、俺と離れたくないとか思わない?俺お前のこと大好きだから!この二ヶ月でさらに大好きになった。お前に止められたら、俺は今からでも留学やめるよ?どうする?」

突然のことにとてもびっくりした。複雑な気持ちが混ざりあっている。居て欲しいという気持ちと留学して彼に頑張って欲しい気持ちが。どうしよう…。悩みに悩んだ。そして、私は選んだ。

「留学頑張ってね。」

微笑みながら言った。

「っ…わかった。いってくる。」

彼はとても悲しげな顔をして無理矢理微笑んだ。そうして、ドアを開けて出ていった。扉が閉まり、足音がどんどん遠ざかっていく。その瞬間、私はその場に座り込んだ。するとだんだんと涙がこぼれおちた。

「頑張ってね、いつまでも、応援してるから。」

私はいった。もう、ゴールは闇へと消えた。消えてしまったけれど、

「私はあなたのことが大好きです。」

と泣きながらいった。





今回は初投稿で短編を書かせていただきました。恋愛を書こうと思っていてこの話を考えてこの話が感情をいれて書きたいと思ったのでこのような物語にしました。

こんな文でも一応中学生です笑漢字など誤字があったらすみません!m(_ _)m

評価、感想などぜひおねがいします!




初投稿で短編を書いてみました

まだまだ文章力が低い中学生なので練習していきたいと思います!

評価、感想などぜひおねがいします!

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― 新着の感想 ―
[一言] 留学しても帰ってくるのであれば、お互いがんば!ですよ。 お互いの事をこれだけ思っているのだからきっと大丈夫! って応援したくなるようなお話でした。 なかなか素敵なストーリーだったと思いますよ…
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