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初めてのデート!?その2

11階からの移動を開始し、周囲探知を使いながら前に進む。


注意深く確認すると人が良く通る跡目印があるので多い方に進むと階段にたどり着ける。


中には間違った矢印などもあるがこれはこれで書いた人の意味があるのだろう。書いてあるものを勝手に信じるのは危険だ。最終判断はすべて自分の責任だ。

敵も2~5階に比べれば強くなってきたがさほど苦労する強さでもなかった。普段と違いあまり魔物を避けないので素材も集まりがよく、魔宝石も小さいながら1つゲットした。

イメージの力と体外魔力との融合が素早くできる魔力操作技術があればあまり魔宝石の恩恵はない。攻撃型ではなく回避や防御型の高位魔術を考えてパニックになった時のお守りとしてキーワードを刻み込んだ魔宝石もいいかもしれない。


もっともその場合このサイズではなくもっと大きいサイズが欲しいが……

拾った魔宝石は魔宝石の欠片と呼んだ方が適切なサイズで小指の爪ほどの大きさしかなかった。


階層をさらに降りると真新しい人間の痕跡がある。

足跡だったりわずかな匂いがする……

周囲探知にはまだ人の気配はないのでおそらく下の階にすでに移動済みだろう。


ダンジョンの広さは階によって違うし、すべて周囲探知の範囲ではないが意識して人間を探知しようとすればかなりの距離まで探知できる自信がある。


魔物は魔力生物として探せるが瘴気が邪魔してあまり遠い位置はわからない。方角だけはなんとなく程度である。もちろん近ければ精度は上がりほぼすべてに対して先制で不意打ちできる。



「ジュリア、次の階層くらいで他のPTに遭遇するかも知れないから覚えておいてくれ」



「よくわかるなそんな事……」



「匂いと足跡だよ、ほらこの足跡とか新しいだろ?……多分4~5人のPTだな、結構いろんな方向に歩いてるから探索系かこのあたりの階層が初めてなんだと思う」



「犬みたいなやつだな」



「心外だな!賠償としゃざ――」



「はいはい。さっさと行くよ!」



「っ!くそ!!」



(こいつといるとなんか調子が狂う。なんとなく逆らえないような、なんか変な感じ)



その後13階に降り短く祈ると14階に降りる。

その階に降りるとすぐに周囲探知に人間が引っかかった。



(数は5、色々動き回ってるようだな……)



特に興味もないし、ダンジョン内では他のPTに不干渉なのが基本なので数多い目印や痕跡から階段を目指す。すると階段の前で偶然そのPTと遭遇した。



「ふむ……きさまらも探索PTか?」



「昨日から入って探索と素材集めをしています」



「たった一日半でここまで来るとは寝ずに進んでいるのか?あまり無理しない方がいいぞ?ところであまり見ない顔だな?それに他のメンバーが見えないようだが貴様ら斥候役か?」



自己紹介もなくずけずけと人のPTを詮索しやがって……印象は最悪だ。




「お気遣いは無用です。では先を急ぐので失礼します」



「まて貴様、俺を知らないとは無礼な奴だな!俺は深くは言えんがとある有名な侯爵家の次期当主ケイフだ!何度も遭遇してはこの先面倒だろう、俺のPTの後ろを歩かせてやるついてこい!」



「お言葉はありがたいのですがこちらは2人PTで進んでいるうえ、後から来た俺らの方が追い付いてるので、この先こちら引き返すことがあった時に一度遭遇するかどうかでしょう。お気遣い感謝しますが失礼します」



ついて行くメリットも何もないので普通にスルーさせてもらう。



「俺は侯爵家の次期当主だぞ!!素直に話を聞けば卒業後雇ってやる。それに2人PTなんか無謀だ。ここまで来られたのが奇跡だ、意地を張らずにさっさとついてこい!!」



「すみません。時間もあまりないので先を急ぎます。失礼します」



「おい女!お前だけでもこっちに入れてやるこっちにこい!!」




「あたしのリーダーは"あれ"なんでね……それに直感がリーダーについてけって言うんでね、失礼するよ」




「この先で魔物に襲われてても知らんからな!!」




「ダンジョンは自己責任ですよ。……そういえば結界球なしでここまで来ると危ないですよ?」



スティールで意識したがこのPT誰も結界球を持っていない。



「ふん馬鹿め!目に見える所にぶら下げるか!!俺は5つ持っている。何があっても平気だ!!」




「はいはいそうですかーじゃぁご武運をー。では」



そういってさっさと階段を降り15階に向かう



「なぁリョウ、あいつらがなんで結界球持ってないとか言ったんだ?わかるのか?」




「なんとなくのだな。それに次期当主って言ってる奴が家名も名乗らないなんておかしいだろ?」




「だが身の危険とかしつこく迫る奴とかの対策じゃないか?」



実際貴族というだけで将来目当てにやたらすり寄る連中が湧く。猫も杓子もだ。そんなのに辟易し身分を家名や身分を隠す貴族も多い。むしろ将来有望な貴族は大体そうだ。それでも学園以外のパーティなどで会った貴族などにいはばれるのだが……



「あいつは自分から卒業後の仕事などの話を出してる。なのに家名は隠す貴族を騙ってる場合だってあるし、あーゆー奴嫌いなんだよ。なんていうか"俺はえらいぞ君"って言えはわかるかなぁ……」



「あーなんとなくわかる、おたしも嫌いだあーゆー奴!」




「まぁそーゆーことだ先に進もうぜ!」



その後は問題もなくサクサク進み宝箱をいくつか開け金属装備だけを持ち帰り後はそのままにした。


無事20階まで到達し、マッピングを確認しながら今度は戻る。

予想外に早く20階に来たので18階と17階の階段の近くで今日の宿泊先を作る。

明日は宝箱と素材を集めながらゆっくり帰って十分夕方までには帰れる。

早めに休息をとって疲れを溜めない事……とダンジョンに長年潜り続けた元冒険者の伝記にあった。



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「それにしても色々と規格外だなリョウは……」



「そうか?」



「結局危ない目どころか罠にもかからずあたしが戦闘をすることもなく20階まで到達とか何の冗談かと思う。夢だといいんだがな」



「夢だとお前が俺を意識してるって事だな」



「ばばばば馬鹿な事を言うな!何を根拠にそんなことを!!!」




「昔なんかの本で見たんだよ、夢は本人の深層心理にある事を映し出すって。一緒にダンジョンで冒険するなんて何かしら思う事があるから夢に見るらしいぜ?」



「そ、そうなのか……」




「まぁ確証はないけどな」




それでも現代日本でニートをやってた俺でも聞いたことある話だ、フロイトの夢なんちゃらだっけ?よく知らない。あまり教養はないのだ。



ちょくちょく休憩はしていたが何か食べるような休憩はしてないので夕飯はしっかり取る。食べれる時に食べておくのだ。



他愛もない話をすると昨日と同じくさっさと寝る。

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