お掃除ちーと再び!
「おひさしぶりですガザルさん・・・ギャリンさんはいますか?」
「リョウか・・・一年でずいぶんでかくなったな・・ってか何やったんだ?ギャリンさんめちゃめちゃ怒ってるぜ?リョウを見かけたらぶっ殺してでも連れてこいって・・・。」
「げげ・・・ちょっとね・・・まずいかもしんない」
「生きて戻れたら飯おごってやるよ・・生きて帰れたらな」
あれガザルってこんないい奴だったっけ?
「だからさ・・その時にエリーも呼んでくれよ・・・あんまり堂々と2人で会えないからさ・・なっ?」
え?何この展開。聞いてないんですけど。
「と、とりあえず明日生きてる事に精一杯なのでまたあとで・・」
「し、しぬなよ・・・主に俺とエリーの未来の為に」
「死なないがお前の為じゃない!!」
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深呼吸をするとギャリンの部屋をノックする
コンコンッ
「はいれ」
今まで聞いた事も無いような冷たい声だ。
「失礼します、お久しぶりですギャリンさん」
「挨拶はいい、座れ」
ギャリンの正面に座ると獰猛な目でじっと目を覗かれる。
「・・・。」
「何の用できた?」
「カチュアさんの件で話し合いに来ました」
「娘からの手紙で経緯は聞いている。自分が悪い、リョウを絶対に殺さないでとある。娘からの話とのすり合わせをする。お前の話を聞かせろ」
パラル達の事、聖獣の事とルーアの事、どう感じて何をしたかルーアの借用書の内容もカチュアの借用書の内容も話して見せた。
「見損なった。お前はいつからそんな糞に成り下がった?学園生活で新しい神でも信じるようになったのか?」
「そんなことはありません。やった行いに相応の報いです。100銀貨とは言いませんがそれなりの物は必要だと思います。」
「その金はお前の懐に入るのだろう?そんなに金が欲しいのか?くれてやるぞ?」
「違います!!カチュアさんからのお金は学園に匿名で寄付します!!」
「そんな事は"今"聞いたしそうする保証もない」
「でも・・・」
「でもも糞もない。なぜ寄付なんかする?」
「殺されたパラル達の」
「死んだ人間を言い訳に使うなよ!!死んだ奴はもうしゃべらない。学園に寄付だろうがその親に送ろうがドブに捨てようが決めるのはお前だ!!そしてお前になぜそんな権利がある!!?」
「っ!」
「話を聞く限りうちの娘が参加した狩りでお前に迷惑がかかった、死にかけた。それはわかる・・・が、別にお前だけじゃないし禁止されてることでもない。殺人だ、強盗だと自白まで書かせて法で脅すなら法で禁止されてない事でわめくなよ」
「でもパラル達が!」
「そのパラル達とどんだけ仲が良かったか知らないが、うちの身内に危害があるならあたしはあんたを殺す。友達が殺されたから相手を殺す、あたしは娘に危害があったからお前を殺す、お前の身内があたしを殺しに来る、お前がやってるのはそれさ、お前だってガーリーを殺した、生徒も2人殺した。その親や身内から殺されたって文句は言えない。」
「俺は・・・殺されません」
「ならあたしも殺されないし、お前を殺せる!!」
獰猛な目が一層強くなる
手に汗をかき身動きができない。下手に動けばほんとに殺される・・・
「・・・。」
「・・・。」
ふっと急にプレッシャーが弱くなる。
「ふぅ・・・まぁ脅すのはこのくらいにして本題に入ろうか・・・」
「え?」
「さっきあたしが言ったことは嘘じゃないよ。ただしリョウの考え方は嫌いだね。あたしが怒っている理由がわかるかい?」
「・・カチュアさんの借用書ですか?」
「違うね!そんなのは書いたあいつの責任さ。知った事じゃない。あたしが許せないのはね・・・リョウが正義の味方ぶって人を裁こうとしてる事さ」
「っ!!」
「セキロウムって言ったっけ?あれはお前の身内を傷つけた、尊敬する先輩を殺された。うん・・・あたしでもぶっ殺す。ガロンってやつも闘技祭のお前の話を聞く限り殺しにかかってるし、あたしだって謝罪もなければ顔の一つくらいへこませる。ただこいつパラル?の件に関しては巻き込まれただけだ。そしてうちの娘も同様だ。その場にいたのに止めなかったからとかで責める事が出来るのは被害者本人さ、よく考えてご覧。その先輩たちが仮に生き残った場合3人をどうするか・・・」
「・・・。セキロムは確実に退学以上、犯罪奴隷かその場で殺される。生きていてもぼっこぼこ」
「他の2人は?」
「厳重注意と停学か下手すれば退学・・・死にはしないと思う・・・」
「・・・で?リョウは何をして、何をするつもりだったんだい?」
「2人殺して100銀貨の借金を背負わせて自白の証明を持っています」
「あまりにもバランスが取れないんじゃないかい?いいかいリョウ。アンタは自分の恨みとパラル達の復讐をごちゃまぜにして他がこのくらいの罰を受けたからカチュアもこのくらいが妥当だと、死んだ人間を言い訳に正義の味方になってやりたい放題やってるただの糞ガキだ」
「・・・」
「カチュアに罪がないとは言えない。それ相応の罰があるべきだ。それ相応のな。銀貨100枚はお前の中で相応か?」
「・・・釣り合わないと思います」
「カチュアに関してリョウが裁いたり罪を決める権利はない、親であるあたしがしっかりと罰を下す」
「はい・・・」
「娘だからと言って甘やかすことなく厳しくすることを我が神と先祖に誓って約束しよう」
「・・・はい」
「それとこれだけは言っておく。娘だけじゃないリョウ、お前もあたしの身内だ。だからこそ正義ぶって糞みたいな事をしてるのが許せなかった。正義とか言う糞は衛兵とか貴族とか言うゴミに任せておけ・・・いいな?」
「はい」
「大事な仲間の仇をとる事は大事だ。つらかっただろう。だが熱くなって勢いで行くのは愚策だ、冷静な振りをして結構勢いで行くからなリョウは」
「すみません」
ガーリーの件にしろ初対面にしろ心当たりが多すぎる
「まぁ暴走してたら止めてやる。引き際とバランス感覚を鍛えろ、あと5年もすりゃあたしの後を継げる」
「そんな気ないですよ。暴走してたらまたお願いします」
「意外とあってるとおもんだがな。リョウがいると収入多くて本業しなくていいしな!」
「いっそのこと狩猟団にしたらどうですか?就職考えますよ」
「前向きに検討しておくよ」
カチュアの借用書に返済・・・銀貨100枚と書くと光を放ち燃えカスになった。
「この自白も残ってると面倒になるかもしれないので燃やしますね」
火魔法で火をつけるとあっという間に燃えカスになる
「ちゃんと掃除していくんだろうね?」
「あ・・え・・・はい!」
久々のお掃除チートである
カチュアの復讐の落ち着きどころはこんな所になりました。
いかがでしょうか・・・・?反響が非常に怖いです(笑)




