閑話第一話:超魔王ジークハルトシリーズその1
構想も軸もなく突っ走った閑話です。
訂正箇所がのちのち多々出るかと思いましがご容赦ください。
俺は気が付くと犬に転生していた・・・。
転生前の記憶はない・・・しかし前は何かだったのだ!!!
どこかの世界の偉大な王か、偉大なる勇者か・・・
とりあえず何かだったのだ・・・それだけは間違いない。
しかし偉大であったはずの俺はなぜか檻に入れられ見世物のように道端に置かれている。
「さぁいらっしゃい!本日限定の聖獣出張販売だよ!どれでも1匹10銀貨ぽっきり!入学するお子さんにどうですかー?」
あぶらぎったおっさんが何かわめきながら声をかけいる。
どうやら俺は犬ではなく聖獣と言う生き物らしい。
何か響きがかっこいいな・・・うぅ頭が痛む"あの時"の戦いの名残か・・
・・ん?・・"あの時"あの時とはどの時だろう・・・戦い・・俺は戦っていたのか!!
「母様!聖獣だって!!オ、・・・僕欲しいです!」
「そうアルベルト、貴族たる者聖獣の1匹や2匹持っていないとね。これ、聖獣売りの店主うちのアルベルトに1匹お売りくださいな。」
「へぇご貴族様。ありがとうございます。どれでも好きなのを選んでください。どれでも1匹10銀貨です。」
「強くてかっこいいのがいい!!」
「でしたらこちらなどお勧めですね。犬の聖獣ですが狼の血が混ざってると鑑定士は申しておりました。大きくなればそれはもう強くなる事間違いなしでございます。」
「母様!これにする!!これがいい!!!」
「はいはいアルベルト・・・店主銀貨10枚じゃよい買い物をした。礼を言う」
「へへぇ、もったいないお言葉で・・・」
青い透き通るような目にマッシュームカットので茶髪のその少年は俺の入った檻ごと抱えると歩き出した。
ん・・・?マッシュルームカット?・・なんだっけ・・?うぅ頭が痛い
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うげぇ・・ゆらゆら揺れて気持ち悪い船酔いみたいだ・・。
ん・・・"船"思わず頭をよぎったが・・・船とはなんだ?うぅ・・頭が痛い
「うわぁ・・・0番寮かよ・・・ヤトウェル様がいる1番寮がよかったのになー。一年も我慢しなきゃいけないのかよ!!」
とりあえず早く降ろしてくれ・・・吐く・・マジで吐く
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「時間ギリギリだ!荷物を部屋に置いて食堂に集合しろ!!」
「はーい」
「いそげ!!」
なんかものすっごい筋肉おっさんに怒鳴られてる。
「部屋はここか・・・同室の奴は平民だったら使用人にすると言って言う事を聞かせる・・・だったな・・よし」
ガチャ
「ん?貴様らがこの偉大なるオレ様と同室の者か?
オレ様は偉大なるフォブスリーン伯爵家の長男。アルベルト・フォン・フォブスリーンである。偉大なるオレ様と同じ部屋になったことを感謝するがいい。」
俺を抱えているこの少年は貴族なのか。
「は?」
「失礼だな貴様達、こちらが名乗ったのだから貴様らも名乗れ!」
「ぼ、僕はジン。苗字はありません。よろしくお願いします貴族様」
緑の目をしたカールショートの緑の髪だ気の弱そうな丸顔でいじめられっこみたいだな・・。
ん・・・?カール(以下略・・いじめら(以下略
「うむ・・平民か・・よいオレ様を呼ぶときはルームメイトとして特別にアルベルト様と呼ぶことを許可しよう!貴様の名前は?」
「あ~俺はリョウ。同じく苗字はない。よろしくなアルベルト」
目じりが上がっている鋭い目つきに真っ黒な目。短髪に墨のような真っ黒な髪
ん・・・・?墨?(以下略
「貴様も平民か・・・しかしオレ様を呼ぶときは様をつけろ様を」
「ここは学園だろ?生徒である以上みんな平等って聞いたぜ?」
どいつもこいつもガキくさいな・・・ってかガキなのか俺と違って!
「リ、リョウ・・・」
「たとえ学園でも貴族と平民の隔絶した差は埋まらん。謝れ。今なら世間知らずという事で許そう」
「自分が悪くないのに謝るなってのが死んだばっちゃんの遺言でね。悪いけど無理だ!・・ってか17時に送れるジン行こうぜ。アルベルトも急がないと遅れるぞ」
「くっそぉぉぉぉぉ」
とりあえずアルベルト君うるさいよ?
檻ごとベットに置くとアルベルトも部屋から出ていく。
やっと穏やかな睡眠時間だ。
「・・・一応聞くけど・・・よな・・。一緒し」
「僕のじゃない荷物ね」
「それな・・はぁ・・・」
何やらぼそぼそしゃべり声が聞こえる我が眠りを妨げる奴はどこのd
そう思った瞬間宙に浮く
ドスン
「あっ・・・勝手に荷物触っちゃまずいんじゃない?」
「向こうが俺のベットに荷物を置くのが悪い。」
あのクソガキー今俺の事檻ごと投げたな!!ぶっ殺してやる、俺の魔法は最強なんだぞ!!!
ん・・・?魔法?・・最強???
俺の転生前は魔法が使えて最強だったのか・・・
魔術師・・・勇者・・・悪魔・・悪魔・・・悪魔!!何か近い気がする!
「なぁアルベルト・・・その犬のことなんだが」
えぇい集中できない!!邪魔するなクソガキがぁぁぁ!
「貴様目がよく肥えているな。この犬は入園の祝いに母様が学園の入り口で買ってくださった犬の聖獣だ!名前は・・ジークフリート!」
ジークフリト!!!どこかで聞いたことがあるぞ。俺の転生魔の名前か!!?
「それ・・・聖獣じゃなくてただの犬だぞ?」
馬鹿を言うな俺は聖獣だ!お前の目はふしあなか!!
ん?・・・ふしあなさん・・・なんだ今までで一番痛い頭痛が!!
「馬鹿な事を言うな!この犬は由緒正しき聖獣屋から買ったのだ!そもそもなぜただの犬だとお前にわかる・・・ははーんなるほどな・・・ただの犬だと言って俺が捨てた所を拾う気か!!いやしい平民め!!」
「まぁどうでもいいけどさー明日は入園式か・・・ジンおやすみ。朝食楽しみだな!」
「そうだね!リョウおやすみ!」
「貴様らぁぁオレ様を無視して寝るんじゃなぁぁぁっぁい!!」
うるさいぞーアルベルト!!!あ・・・電気消えた・・・。
ん・・・電気?(以下略
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何度も同じことをやられればなれるのだ。もうすでに檻ごと抱え移動はゆりかご気分で眠れる。
ん?なんだ?うるさいな・・・
「ジーックフリぃぃぃトぉぉぉお。っ返事してくれよぉぉ」
なんだアルベルト腹が減ったぞ、飯をくれ
眠いなぁ…
「ピュロロロロロ」
む!何奴!!
クソガキの腕に馬鹿でかい鳥がとまっている。
「今日の朝飯何喰った?」
次の瞬間魔法陣が金色に光る。
すげーかっけーあれが魔法か?
「ネズミ!」
ふんネズミが餌とは情けない・・・・。俺なんか・・・・俺なんか。
すみません分けてください!!
なんかゴチャゴチャ言ってるが俺は腹が減ったし眠いんだ!
「オレ様のジークフリートは強いんだ。魔物なんかに負けるか!!いくぞ!ジークフリート!!」
おぉよくわかってるじゃないかアルベルト。
そうだ俺は魔物なんかに・・・・
!!!
王・・・勇者・・・魔術師・・悪魔・・・魔物
王勇者魔術師悪魔魔物・・・
王勇者魔術師悪魔魔物王勇者魔術師悪魔魔物王勇者魔術師悪魔魔物
・・・!!魔王!!そうだ俺は魔王だったのだ。
最強の魔法を操り数々の世界を混沌に叩き込んだ超魔王だったのだ。
生まれ変わってつけられた名前もなんとなく記憶にある!!
そうだ俺は超魔王ジークハルト様だったのだ!!!!
彼の転生前はご察しです(棒)
感想の鈴木茂様のご意見によって生まれたお話です。
思いのほか犬に転生させられた元中学生(不正チート(最強の魔法)でネトゲ(色々な世界)荒し)が当てはまりすぎました。今後本編での活躍もあるかもしれません。鈴木茂様に感謝いたします。(※後書きのでは匿名にして下さいと希望あれば消します)




