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ガロン君お仕置きタイム!


「さぁ次は君の番だ。安心していいよ。殺した分の償いはセキラムが受けた、君は嘘をつかずに正直にすべてを話せばいいんだ」


「しょ、正直にって・・・何をだよ!!」


「君を傷つける気はないんだ。俺は真実が知りたいだけさ。なんでセキラムが死んだかわかるかい?」


「う、嘘を突いたり人を殺したからだろ!!?」


「そう・・ここで嘘をつくことは死に直結する。」


「やめなよ!!リョウ!!!殺すなんて聞いてない!!」


「うるせぇよ、言ってねーもん。知ってるわけないよな。今いい所なんだあんまりわめくとお前も殺すぞ?」


「っ!!ヒッ」


「さぁ続きを始めようガロン君。そうセキラム君・・彼は嘘をついた。賢い君に面白い話をしてあげよう・・・。ここはパラル達のPTが全滅した13階。君たちが何とか魔物を殲滅しパラル達から剣を奪った時・・・さぁ君たちはといた?」


「セキラムさん、カチュアさん・・・俺だ」


「おや不思議だねぇ?・・・ここにいない誰かさんのお名前が出たねぇ。彼女はちょーっとお話を聞いたらペラペラしゃべってくれたよ。いいかい?もう一度言っておく、セキラムが死んだのは俺に嘘をついたからだ。さぁ賢いガロン君・・・。君は善いガロン君かい?それとも悪いガロン君かい?」





-----------------------------



ガロンはその日の事をポツリポツリと話し出した。


セキラムは俺が救出された日の事を強く恨んでいた。


ガロンは公爵家の次男だが御用達の商人であるハンガー家にかなりの借金があり頭が上がらない事。


あの日ダンジョンに潜ったパラルのPTを追いかけてちょっと脅かすつもりだったこと。


パラル達に話しかけ救出の感謝を言った後別れ、驚かそうと思った直後いきなりセキラムが高火力の魔法を使いパラル達を焼き尽くした事。


口止めに銀貨やパラル達の持っていたアイテムなどをもらった事。




-----------------------------



(くっそ!!!!!やっぱり不意打ちで殺してんじゃねーか!!!!!)


もっと苦しむような殺し方をしてやればよかったと後悔する。


「わかった。お前は善いガロンのようだな。いいよ殺さない。ただ俺にも保険が必要だ。」


「保険?」


「そうだ、学園をでれば公爵家のお前なら俺程度自由にできるだろ?お前が俺や俺の家族、仲間に手を出さないと約束が欲しい。」


「や、約束する絶対に何もしないよ!」


「口約束じゃなく形にしてもらう。この紙に書け、パラル、ラウリー、リン、エスメダ、ガイこの5人をダンジョン内で不意打ちして殺し、装備を奪ったのはセキラム、カチュア、ガロンこの3人だと書いてお前のサインで署名しろ」


「で、でもそんなのばれたら!」


「お前が何もしなければばれない。いいかこの署名は俺の信用できるある人に封をして預ける。俺に何かあった場合は学園に届けるように伝えてな。お前が何もしなければばれない。いいかこれは契約だ。お前の罪をばらせば俺もセキラムを殺したことがばれる。お互いがお互いを裏切らなければいいんだ。」


「で、でも・・・」


「でももくそもない。俺は別にここでお前を殺して証拠を消してもいい。いいか?夜に救助PTで入ったお前らの行先なんて誰も知らないんだ・・・わかるな?これはお前が生きてここから出るために必須の条件だ。」


「わ、わかった・・・。」


「・・・。よしサインもちゃんとあるな」


「で、でもルーアがしゃべったらどうするんだよ!!」


「ルーアは俺の借金使用人だ。俺に対する利敵行為は禁止されている。セキラムを殺したのは犯罪だからしゃべっても構わないが俺とガロンのは契約だ。内容がどんなものかをしゃべればルーアが捕まる。」


「わ、わかった・・・。」


「さて・・・話は終わりだ・・・そういえばガロンとは闘技祭の決勝戦で戦ったな。」


「あれは実際俺の負けだよ。あんなの勝てるけない!」


「いやいやガロンもなかなかすごかったさ」


「いや・・・リョウ?・・さんほどじゃないさ・・・」


「いやいやなかなかの魔法剣だったぜ・お前の方が強いって」


「いや・・・勝てないって。」


「じゃぁどっちが勝ってたかここで決着つけようぜ?」


「いやいや・・・俺勝てないって」


「本気を出せばお前の方が強いはずだよ。俺の目に狂いはない。」


「え・・ちょ・・・」


「お前の好きななんでもありだ・・・さっさと本気を出さないと・・・死ぬぞ?」


「え・・・」


バスン!・・・無属性魔法で頭が吹き飛んだ。


「だから本気出さないと死んじゃうって言ったのに・・・まぁいいか。」


「ぐぇぇぇぇ。げぇぇぇぇ」ルーアが耐え切れず吐いている。



「パラル、ラウリー、この剣はここにおいていくよ。俺に使う資格もないし技術もない。俺が持ってるのもおかしいし、壊すわけにもいかない。誰かに使ってほしいのか誰にも使われないように隠したり壊したりした方がいいのか俺には分からないんだ。・・・だからここにおいていく。使われたくなければ飲み込まれて2度と出てくるな・・・。誰かに使ってほしいならそいつが来たとき宝箱として湧いてくれ。神様だってそのくらいのわがまま・・・聞いてくれるよな?」


結界球のコアを壊すと魔法剣や死体が消えるまで見守る。

寄ってきていた魔物は無属性魔法で蹴散らした。


妙な証拠は残したくないのだ帰り道までに消費媒体は使い切ってしまうつもりだ。





最後に残った衣服を燃やすと地下一階まで戻ってきた。

きっと外はもう明るい。

次回ルーアおしりぺんぺん回に乞うご期待!!

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