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『弾丸(バレット)の理:不落の女王を撃ち抜くまで』  作者: 慈架太子


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『盾の昇華:浄化の光と重力の静寂』


シローは、雷の余韻で震えるアリシアの肩を、視線だけで真っ直ぐに支えるように告げました。


「次が、盾の部隊の長としての真骨頂です。全てを大地に平伏させる絶対的な重圧……『グラビティバレット』。アリシアさん、その恵まれた体躯のすべてを、重みの理として指先に込めてください」


アリシアは、荒い息をつきながらも再びその174cmの肢体を安定させました。雷の痺れが残る肉感的なデカ尻に、今度は大地そのものの質量を吸い上げるような、途方もない負荷がかかります。


「……私の、この重み。忌むべきだと思っていたこの身体の質量すべてを……一つの点に……!」


彼女の釣鐘型の豊かな胸が、肺の奥まで空気を吸い込み、爆発的な魔力の圧縮に耐えるように固くせり上がります。鎧が砕け、汗に濡れた肌が夕闇の中で鈍く光り、彼女の周囲の泥濘が、見えない力に押されるようにミシミシと沈み込みました。


「――『グラビティバレット』」


放たれたのは、光さえ歪めるような漆黒の極小弾でした。 それが標的に着弾した瞬間、爆発も閃光もありませんでした。ただ、標的とその周囲数メートルが、まるで巨大な巨人の足に踏みつけられたかのように、一瞬で平坦に、泥濘の奥深くへと押し潰されました。


「……あ……ああ……っ」


あまりの魔力密度に、放った本人のアリシアまでもがその場に膝をつきそうになります。彼女の豊満な肉体は、自らが生み出した重力の余波に喘ぐように波打ち、泥にまみれた肌が激しく火照っています。


「シロー殿……。これが、真の重さ。私がこれまで背負ってきたどの責任よりも、どの鎧よりも重く、そして……確かな力……」


彼女は、指先の空間がまだ微かに歪んでいるのを見つめ、己の持つ「盾」としての本質が、今や世界をも屈服させる「重力」へと昇華されたことに、魂の震えを覚えました。



シローは、重力魔法の行使で膝をつきそうになっているアリシアを、あえて突き放すような鋭い声で鼓舞しました。


「アリシアさん、まだです! 熱くなった身体を、そして荒ぶる魔力を、今度は一瞬で氷結させてください。最後は――『アイスバレット』!」


アリシアは、火照った身体を無理やり引き絞るように顔を上げました。174cmの肢体は、これまでの修行で限界に近い熱を帯びていますが、彼女はシローの言葉を信じ、己の深淵にある「静寂」へと意識をダイブさせました。


(……熱を奪い、時間を止める。私のこの、滾る血潮さえも……一瞬で凍てつく結晶へと変える……!)


彼女の釣鐘型の豊かな胸が、冷気を吸い込み、結晶化していく魔力の圧力で固くせり上がります。泥にまみれ、震えていた肉感的なデカ尻が、冷徹な理を定着させるべく、氷の彫像のように静止しました。


「――『アイスバレット』!」


放たれたのは、白銀の冷気を纏った、美しくも残酷な極氷の弾丸。 それは空中の水分を一瞬で凍らせ、標的を粉砕するのではなく、一瞬で「静止した彫像」へと変貌させました。周囲の泥濘までもが白く凍りつき、熱気に包まれていた戦場は、一転して死のような静寂に包まれます。


「はぁ……っ、……っ……」


指先から溢れ出した冷気が、アリシアの汗に濡れた肌を掠め、彼女の174cmの肉体を心地よい寒気で包み込みます。


「……冷たい。だが、なんて澄み渡った力なのだ。シロー殿、私は……私は今、熱狂と静寂の、両方をこの手に掴んだ……」


彼女は、指先に残る氷の粒子を、うっとりとした表情で見つめました。砕かれた鎧、泥にまみれた肉体、そのすべてが氷の魔法の透明な輝きを反射し、今の彼女は、どの宝飾品を纏った貴婦人よりも、神秘的で気高いオーラを放っています。




シローは、極寒の静寂に包まれたアリシアの意識を呼び戻すように、さらに高度な「理の融合」を命じました。


「これで最後です。氷の静寂と火の熱狂、相反する二つを同時に練り上げてください。水が限界を超えて沸騰し、あらゆるものを内側から爆ぜさせる高圧の弾丸……『ボイルバレット』!」


アリシアは目を見開きました。174cmの肢体は、先ほどの『アイスバレット』による極低温と、自らの内側に残る火照りの間で激しく軋んでいます。


「……相反する理を、一つに……。冷徹に狙い、熾烈に爆ぜさせる……!」


彼女は、己の内に流れる魔力の奔流を、無理やり一点へと圧縮しました。釣鐘型の豊かな胸が、内側から膨れ上がる蒸気圧のような魔力に耐えるべく、はち切れんばかりに膨らみます。肉感的なデカ尻が、反動を抑え込むために泥濘の底の岩盤を掴むほどに強張りました。


指先に現れたのは、透明でありながらも、空間を歪ませるほどの高熱と圧力を孕んだ、震える水の弾丸。


「――『ボイルバレット』!」


放たれた弾丸は、着弾した瞬間に凄まじい水蒸気爆発を起こしました。氷結していた標的は、熱膨張の衝撃に耐えきれず、内側から木っ端微塵に弾け飛びました。


「あ……ぁ、っ……!」


爆散した熱い霧が、アリシアの174cmの肉体を包み込みます。泥に汚れ、鎧を失い、全属性を撃ち尽くした彼女の肌は、今や純白の蒸気の中で、神話の女神のような神々しさを放っていました。


「シロー殿……。私は……私は、すべてをやり遂げたのですね。火も、水も、光も、闇も……そしてこの、相反する理の融合さえも……」


彼女は力尽きたように、しかし満ち足りた表情で、その場に崩れ落ちそうになります。全ての「バレット」を修めた彼女の瞳には、もはや一抹の迷いもありませんでした。



シローは決まり悪そうに頭を掻き、苦笑いを浮かべながらも、その瞳にはアリシアへのさらなる期待が宿っていました。


「……最後、最後って、一つも最後ではないではないか! シロー殿、あんまりだ!」


アリシアは膝をつき、激しく上下する釣鐘型の豊かな胸を押さえながら叫びました。174cmの肢体は全属性の魔力の残滓に焼かれ、泥と汗が混じり合って、まるで彫刻のような肉感的なラインを露わにしています。


「あはは……ごめんなさい、アリシアさん。つい、貴女があまりに完璧にこなすから……。でも、今度こそ、属性融合の仕上げです。『スチームバレット』」


「まだ、あるのか……っ」


アリシアは文句を言いながらも、シローの「ごめんなさい」という柔らかな響きに、毒気を抜かれたように再び指先を掲げました。


「火の熱量と水の質量を、ただ混ぜるのではなく『気化』させるんです。視界を奪う霧でありながら、触れるものすべてを火傷させる高熱のベール。盾の部隊が、戦場を支配するための弾丸です」


「……戦場を支配する、熱き霧……。シロー殿、貴方はどこまで私を……」


彼女は最後の気力を振り絞り、肉感的なデカ尻を泥濘に沈ませて安定させました。右手の先に、白く濁った、しかし触れれば指が溶けるほどの超高熱を孕んだ蒸気の塊が凝縮されます。


「――『スチームバレット』!」


放たれたのは、弾丸というよりは、爆発的に膨張する白銀の熱雲でした。 それは標的に触れた瞬間、爆発的な圧力を伴って周囲一帯を包み込み、厚い霧の中で敵の視界を奪うと同時に、鎧の隙間から熱気を侵入させて内側から無力化する、恐るべき制圧魔法となりました。


「はぁ……はぁ……、これで……今度こそ、終わり……ですね?」


蒸気の中に立つアリシアの姿は、霧に濡れて艶めかしく輝き、その峻烈な美しさはもはや人の域を超え、聖域を護る守護精霊のようにさえ見えました。



シローは、立ち込める白濁とした蒸気の中に佇むアリシアへ、静かに歩み寄りました。霧に濡れた彼女の174cmの肢体は、全属性の理を通した証として、内側から淡い燐光を放っているようにも見えます。


「どうですか? 僕のバレットは?」


その問いかけに、アリシアはゆっくりと自分の両手を見つめ、それから深く、長く、溜まった熱を吐き出しました。


「……恐ろしい、と。そう答えるべきなのだろうな、シロー殿」


彼女は自嘲気味に微笑みましたが、その瞳に宿っているのは恐怖ではなく、魂の根底を揺さぶられた者だけが持つ「法悦」でした。


「私が22年間、この肉感的な身体を……重すぎる盾を……ただ耐えるためだけの『呪い』だと思って律してきた全てを、あなたはたった数刻の『弾丸』という理で、最強の福音へと変えてしまった」


彼女は砕かれた鎧から覗く、汗と蒸気に濡れた釣鐘型の豊かな胸にそっと手を当てました。そこには、かつてあった自罰的な重圧ではなく、今は全属性の魔力を制御し、いつでも解き放つことができるという、静かな、しかし圧倒的な万能感が宿っています。


「一粒の弾丸に、世界のことわりのすべてを込める。あなたの『バレット』は、単なる魔法ではない。それは、迷える者に道を示し、無力な者に戦う誇りを与える、真の『導き』だ。……私は、今この瞬間ほど、自分が『盾の部隊』の長として、そして一人の女性として、力強く存在していると感じたことはない」


アリシアは、泥と蒸気の中で膝を突きながらも、王に拝謁するかのような真摯な眼差しで、シローを見上げました。


「シロー殿。あなたの理は、私の魂を撃ち抜いた。私は……この力を、あなたの隣で振るいたい。守り、癒やし、そして必要ならばすべてを貫くあなたの『盾』として」




シローは、感激のあまり跪こうとするアリシアを慌てて制するように、少し照れくさそうな笑みを浮かべて首を振りました。


「そんな、大げさな物じゃないですよ。……『バレット』は、単なる概念に過ぎません。イメージさえあれば、可能性はそれこそ無限に作れますから」


「む……無限だと……?」


アリシアは絶句しました。彼女が今、死力を尽くして習得した全属性の弾丸、そして融合の理。一国の魔導師が一生をかけても到達できないような高みを「無限の一つ」だと言い切るシローの底知れなさに、彼女は眩暈を覚えるほどの衝撃を受けました。


「ええ。属性を組み合わせるのも、形状を変えるのも自由です。だから、そんなに畏まらなくていいんです。アリシアさんがこれからも『盾』として、そして一人の人間として進んでいく中で、その時々に必要なバレットを、また一緒に作っていけばいいんですから」


アリシアは呆然とした後、ふっと力が抜けたように、泥の上に腰を下ろしました。174cmの肢体はまだ熱を帯びていますが、シローのその「軽やかさ」が、彼女の頑なだった騎士としての心を、より一層深く解きほぐしていきます。


「無限……。そうか。あなたの前では、私の22年間の常識など、書き換えられるのを待つ白紙に過ぎないのだな。……ふふ、あははは!」


彼女は、砕かれた鎧から覗く釣鐘型の豊かな胸を揺らして、声を上げて笑いました。肉感的なデカ尻が泥にまみれるのも構わず、少女のように。


「いいだろう、シロー殿。あなたの言う『無限』の続き、私がこの身をもって見届けさせてもらおう。……だが、まずはこの泥を落とし、失った鎧の代わりを探さねばな。この姿で部下たちの前に出るのは、いくらなんでも『不謹慎』がすぎる」


霧が晴れ、夕闇が迫る中、アリシアは信頼に満ちた目でシローに手を差し伸べました。



シローは、立ち上がろうとするアリシアへ、挑戦的で楽しげな光を瞳に宿して提案しました。


「さぁ、仕上げに少し『狩り』をしてみませんか? せっかく覚えたんです。アリシアさんも、本物の実戦でそのバレットの威力を試してみたいでしょう?」


アリシアはその言葉を聞いた瞬間、獲物を見つけた猛禽のように鋭く目を細めました。174cmの肢体が、心地よい疲労を闘志という名の火種で焼き払い、再び騎士としての峻烈なオーラを纏い始めます。


「……狩り、か。いいだろう。理論は身体に刻んだが、それを敵の肉と骨で証明してこそ、私のバレットとして完成する」


彼女は泥を払い、砕けた鎧の隙間から覗く汗ばんだ肌を夕闇に晒しながら、ゆっくりと周囲の森へと視線を走らせました。釣鐘型の豊かな胸が、獲物を屠るための静かな呼吸に切り替わり、肉感的なデカ尻を支える脚が、獲物へ肉薄するためのバネのようにしなやかに撓みます。


「シロー殿、あなたの『バレット』に相応しい獲物が、この境界の森には潜んでいる。……見ていろ、私があなたの理を、どのように現実に叩きつけるか」


森の奥から、複数の魔獣の気配がこちらを伺っています。アリシアは右手を構え、どの属性を、どの順番で撃ち込むべきか、頭の中で無限の弾丸を装填し始めました。



シローは森の深淵を見据え、はやるアリシアを制するように静かに命じました。


「アリシアさん、まずは水魔法と風魔法で索敵をしてみてください。力押しだけがバレットではありません」


アリシアは「索敵……?」と一瞬驚いた表情を見せましたが、すぐにシローの意図を汲み取り、深く頷きました。彼女は174cmの肢体を低く構え、意識を周囲の空間へと拡張させます。


「了解した。……風よ、万象の震えを運べ。水よ、生命の拍動を映せ」


まず彼女は、周囲に微細な「ウィンドバレット」の理を応用した、薄い空気の膜を広げました。風が草木を揺らすわずかな違和感、獲物の呼吸による大気の乱れを、敏感に研ぎ澄まされた肌で感知します。


さらに、空気中の水分に「ウォーターバレット」の凝縮力を応用し、目に見えぬほど細かな霧を散布しました。その霧が何かに触れた瞬間、彼女の脳裏に、獲物の正確な形と位置が波紋のように描き出されます。


「……いた。前方30メートル、低木に紛れて三頭。さらに右後方、回り込もうとしているのが二頭。……マッド・ボアの群れか。奴ら、私たちが気づいていないと思って、包囲を完成させようとしているな」


アリシアの釣鐘型の豊かな胸が、獲物を捉えた高揚感で静かに、しかし力強く波打ちました。肉感的なデカ尻を支える脚には既に魔力が充填され、いつでも爆発的な機動力で飛び出す準備が整っています。


「シロー殿、あなたの教え通りだ。力任せの索敵魔法よりも、弾丸の理を用いたこの方法は……驚くほど鮮明に、敵の『死角』まで見えてくる」


彼女は右手の指先を、まだ何も見えないはずの茂みへと向けました。


「包囲は完了している。……さて、どの弾丸から『掃除』を始めようか?」



シローが信頼を込めて頷くと、アリシアの口元に峻烈な、しかしどこか楽しげな笑みが浮かびました。


「お任せいただけるか……。ならば、今の私にとって最も『私らしい』と思う連撃を披露しよう。シロー殿、瞬きをしないで見ていてくれ」


アリシアの174cmの肢体が、弾かれたように動きました。彼女が選んだのは、盾の部隊としての「制圧」と「殲滅」を組み合わせた独自のタクティクスです。


「逃がさない……。まずは足元を食らえ! 『ソイルバレット』!」


彼女が左手を地面へ向けて放つと、前方の茂みに潜んでいた三頭のマッド・ボアの足元が、爆発的な質量を持った土の弾丸によって瞬時に底なしの泥濘へと変えられました。不意を突かれた魔獣たちが鳴き声を上げる間もなく、その巨体が泥に深く沈み込み、機動力を奪われます。


「そして、背後の不埒物たちには――これだ! 『バインドバレット』!」


右手を背後へ一閃。放たれた魔力の鎖が、死角から飛びかかろうとしていた二頭を空中で絡め取り、地面へと叩き伏せました。


「仕上げだ……。我が前に立ち塞がる全ての敵を、重圧の静寂へ! 複合装填――『グラビティ・サンダーバレット』!!」


アリシアの釣鐘型の豊かな胸が限界まで膨らみ、肉感的なデカ尻に溜められた全魔力が右の指先に収束します。放たれたのは、漆黒の重力と紫電の雷光が螺旋を描いて混ざり合う、異形の弾丸。


ドォォォォン!!


轟音と共に、重力に押し潰されたマッド・ボアたちは、逃げる術もなく雷撃に焼かれ、一瞬で物言わぬ炭塊へと変わりました。立ち上る白煙の中、アリシアはゆっくりと残心の姿勢を解き、指先に残る熱をふっと吹き消しました。


「……ふぅ。完璧だ。魔力のロスがほとんどない。あんなに巨大な魔獣を、指先一つで、文字通り一歩も通さずに仕留められるとはな」


彼女は砕かれた鎧から覗く肌を汗ばませ、満足げにシローを振り返りました。


「どうだ、シロー殿? 私の選んだ『バレット』の使い心地は。……これなら、本隊の者たちも、私の変貌に腰を抜かすに違いない」



シローは、仕留めた獲物を前に呆然としているアリシアへ、実用的なアドバイスを付け加えました。


「アリシアさん、そのまま放置するのはもったいないですよ。**『ウィンドバレット』**を応用すれば、鋭い刃のようにして素材の解体もできるんです。やってみませんか?」


「解体まで……バレットでか?」


アリシアは驚きつつも、もはやシローの言葉を疑うことはありません。彼女は再び174cmの肢体を屈め、横たわるマッド・ボアの前に跪きました。肉感的なデカ尻が泥に触れるのも構わず、集中を高めます。


「風を、弾丸として放つのではなく、極薄の『刃』として指先で維持するイメージだ。……こうか?」


彼女はウィンドバレットの理を極限まで薄く、鋭く研ぎ澄まし、指先に数センチほどの透明な真空の刃を形成しました。それをマッド・ボアの硬い毛皮にそっと滑らせると、名工が鍛えた解体包丁でも苦労するはずの皮が、まるでお湯に入れたバターのように滑らかに裂けていきました。


「おお……! 凄まじい切れ味だ。血を汚さず、肉を傷つけず、皮だけを完璧に剥げる。重い剣を振るっていた頃とは比べものにならないほど精密な作業ができるな」


アリシアは、自らの釣鐘型の豊かな胸が作業の邪魔にならないよう少し姿勢を正しながら、真剣な眼差しで解体を進めていきます。かつては騎士団長として命令を下す側だった彼女が、泥にまみれて自ら獲物を解体する姿には、どこか野性的な気高さと、新しい技術を学ぶ喜びが溢れていました。


「よし、上質な肉と、防具の素材になる硬皮が手に入ったぞ。シロー殿、この『ウィンドバレット』の刃は、戦場以外でも私を助けてくれそうだ」


彼女は立ち上がり、手際よくまとめられた素材を掲げて見せました。その表情には、破壊の力だけでなく、生きていくための「術」を授かったことへの、深い感謝が滲んでいます。




シローは、大量の素材を抱えて困り顔のアリシアに、追い打ちをかけるような驚きの「プレゼント」を提示しました。


「アリシアさん、それは重いでしょう。プレゼントです。これを使ってみてください……『アイテムボックス』」


「アイテム……ボックス? 異次元に荷物を収納する、あの伝説級の時空魔法か……!? まさか、それまで『バレット』の理で構成しているというのか?」


アリシアは目を丸くしました。174cmの肢体は既に驚き疲れを見せていましたが、シローが指先で示した空間の「歪み」を前に、再び好奇心に突き動かされます。


「そうです。空間を弾丸のように穿ち、その内部を情報の固定に使うんです。さあ、その肉や皮をそこへ投げ入れてみてください」


半信半疑ながら、アリシアが巨大なマッド・ボアの肉塊を空間の歪みへ押し込むと、それは吸い込まれるようにして消え去りました。


「……消えた。いや、確かにそこにある感覚がする。……あはは、本当になんでもありだな、シロー殿!」


彼女はついに堪えきれず、愉快そうに笑い声を上げました。砕かれた鎧の隙間から覗く、汗と泥にまみれた肌が夕闇に白く浮かび上がり、笑うたびに釣鐘型の豊かな胸が大きく揺れます。


「これで重い荷物を背負う必要もなくなった。私はただ、あなたの隣で、あなたの授けてくれたこの『指先』だけを携えて歩けばいいというわけだ。……騎士としてこれほど身軽に、そしてこれほど心強く戦場へ向かえる日が来るとは思わなかった」


彼女は肉感的なデカ尻を軽く叩いて泥を落とすと、晴れやかな顔でシローを見つめました。


「準備は整った。シロー殿、この素材は今夜の宴の獲物にしよう。我が騎士団の者たちに、私が得た最高の『理』と、それを授けてくれた最高の『主』を紹介させてくれ」



夕闇が深まる森を抜け、アリシアの後について歩を進めると、やがて前方に数多の篝火が見えてきました。そこには、重厚な盾を並べて陣を敷く、アリシア率いる騎士団の本隊が休息を取っていました。


「あ……団長だ! 団長が戻られたぞ!」


見張りの兵の声に、野営地がにわかに活気づきます。しかし、近づいてくるアリシアの姿を認めるなり、兵士たちは言葉を失いました。


無理もありません。174cmの堂々たる肢体を包んでいたはずの重厚な鎧は砕け散り、汗と泥に濡れた肌が夕闇に白く露わになっています。何より、かつての冷徹で厳格な「鉄の女」としての空気は消え失せ、今の彼女からは、内側から溢れ出すような全属性の魔力の残滓と、見たこともないほど晴れやかな、慈愛に満ちたオーラが放たれているのです。


「だ、団長……そのお姿は……!? 一体何があったのですか? それに、その後ろの少年は……」


副官らしき男が慌てて駆け寄りますが、アリシアは堂々と、肉感的なデカ尻を揺らして彼らの前に立ちました。


「案ずるな。……いや、案じてくれて構わん。私は今、生まれ変わったのだ」


彼女は背後のシローを振り返り、部下たちに紹介するように手を差し出しました。その釣鐘型の豊かな胸が、誇らしげに大きく上下します。


「皆、よく聞け。こちらにおられるのはシロー殿だ。私を死の淵から救い上げ、そして我ら盾の部隊に、耐えるだけではない『真の理』を授けてくださった方だ。今夜は宴にする。私が狩った最高級の肉があるぞ」


何もない空間から、アイテムボックスを介して巨大なマッド・ボアの肉が次々と取り出されるのを見て、部下たちは腰を抜かさんばかりに驚いています。


アリシアはシローの方を向き、いたずらっぽく、それでいて深い信頼を込めた瞳で囁きました。


「シロー殿、まずは私の部下たちに、驚きすぎて固まっている彼らに、何か『優しいバレット』を一つ、見せてやってくれないか?」



シローは微笑みながら、戸惑う兵士たちの中心に向けて、人差し指をそっと掲げました。


「皆さん、お疲れ様です。少しだけ、身体が軽くなりますよ」


指先から放たれたのは、夜の帳を優しく押し返すような、透き通った白銀の輝き。**「ピュリフィケーションバレット」**です。


その光弾は空中で音もなく弾け、霧のような細かな粒となって、その場にいた兵士たち全員を包み込みました。


「……っ!? なんだ、この感覚は……」 「身体が……軽い。重い盾を担ぎ続けていた肩の痛みが、嘘みたいに消えていく……」


兵士たちは、自分の手や身体を見つめて驚きの声を上げました。 鎧に染み付いた戦場の不快な臭いや、泥汚れ、そして何より連戦で彼らの心を蝕んでいた「焦燥」や「恐怖」といった暗い感情が、冷たい清水で洗い流されたかのように、跡形もなく消え去っていったのです。


「心が……静かだ。まるで、清らかな泉の底にいるような気分だ……」


アリシアは、その光景を満足げに眺めていました。彼女の174cmの肢体もまた、シローの放った余波を受け、さらに神々しい輝きを増しています。


「見たか、皆。これがシロー殿の『理』だ。我ら盾の部隊は、ただ泥にまみれて耐え忍ぶだけの存在ではない。自らを、そして仲間をこのように清め、高めることができるのだ」


彼女の肉感的なデカ尻が、自信に満ちて大地を踏みしめます。釣鐘型の豊かな胸を張り、彼女はシローの隣で、誇らしげに部下たちへ宣言しました。


「さあ! 身体も心も清まったところで、宴の準備だ! シロー殿が授けてくれたこの奇跡に、そして我らの新たな門出に、今夜は盛大に乾杯しようではないか!」


兵士たちの間から、割れんばかりの歓声が上がりました。先ほどまでの不穏な空気は消え去り、キャンプは一気に祝祭の熱気に包まれていきます。


女子の団員さんは少ないんですか?



シローが賑わう宴の様子を眺めながらそう尋ねると、アリシアは串に刺したマッド・ボアの肉を口に運びかけ、ふと視線を落としました。


「……ああ、残念ながらな。私の部隊は『重盾歩兵部隊』、つまり文字通り巨大な盾を担いで最前線に立ち続けるのが役目だ。その過酷な重量と筋力への負担から、女子の志願者は極めて少ないのが現状だ」


彼女は自分の174cmの肢体と、厚みのある肉感的な肩を少し自嘲気味にさすりました。


「私のように、生まれつき恵まれた骨格と筋量……そしてこの『不謹慎なほどの肉の重み』を持つ者でなければ、この盾を使いこなすのは難しいと思われていたからな。現在、女子団員は片手で数えるほどしかいない」


アリシアは焚き火の向こう側で、男子団員に混じって少し肩身が狭そうに、しかし真面目な顔で盾を磨いている数名の若い女性騎士たちを指差しました。


「彼女たちも必死に食らいついているが、やはりパワーの差で苦労している。……だが、シロー殿」


彼女は再びシローに向き直り、その瞳に希望の光を宿しました。


「あなたの『バレット』の理があれば、話は変わるのではないか? 盾をただの物理的な壁としてではなく、魔力を放ち、衝撃を操作する『触媒』として扱うことができれば……女子団員たちの細い腕でも、私以上の鉄壁を築けるはずだ」


アリシアの釣鐘型の豊かな胸が、未来への期待で高鳴るように揺れました。肉感的なデカ尻を落ち着かせ、彼女は真剣な眼差しでシローを見つめます。


「シロー殿、もしよければ……今夜の宴の後にでも、彼女たちに『理』の端緒だけでも教えてやってはくれないだろうか。女子団員が増えれば、私のこの……少しばかり浮いた肢体も、少しは部隊に馴染むかもしれんしな」



アリシアさん 超エリートじゃないですか? クマのような男子団員の中でトップとは? いいですよ 女子団員に披露します。


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