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『弾丸(バレット)の理:不落の女王を撃ち抜くまで』  作者: 慈架太子


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『新秩序の構築と見えぬ弾丸』



シローは、完全に癒やされて柔らかな表情になったアリシアの目を真っ直ぐに見つめ、今度は一段と鋭く、実践的な響きを込めて告げました。


「さぁ、ここからが本当の『バレット』の授業です。属性の理と弾丸の理を一つに合わせます。まずは……『ファイアバレット』」


「……属性と、弾丸を、一つに……」


アリシアは再び立ち上がりました。174cmの肢体は、先ほどのホーリーバレットによって活力を取り戻し、砕かれた鎧の隙間から覗く肌は、内側からの魔力でうっすらと桜色に火照っています。彼女は右手を掲げ、先ほど学んだ「火」の熱量と、先ほど掴みかけた「弾丸」の鋭さを、意識の中で極限まで圧縮しました。


「火柱ではない……広がる熱ではない……。それは、一点を貫き、内側から爆ぜる、最小にして最強の牙……!」


彼女の釣鐘型の豊かな胸が、集中と共に静かに止まります。肉感的なデカ尻が泥濘をしっかりと捉え、全身の魔力が右の指先に、米粒ほどの大きさの、しかし太陽のような輝きを放つ超高熱の点へと収束していきました。


「――『ファイアバレット』!」


放たれたのは、細く、しかし直視できないほどに輝く一筋の紅い閃光。 それは空気を焼き切りながら一直線に飛び、遠方の巨岩を貫通した瞬間、内部から激しい爆炎を巻き起こして粉砕しました。


「あ……っ……!」


そのあまりの効率と威力に、アリシアは自分の指先を見つめて震えました。これまでのどの魔法よりも速く、どの剣技よりも鋭い。


「これが……これが属性を冠した『バレット』の真なる姿……。シロー殿、私の内側にあったあの荒ぶる火が、今、あなたの理によって完璧な『武器』へと生まれ変わりました!」


彼女の瞳に、騎士としての闘志と、魔導を極めようとする求道者の輝きが同時に宿ります。




シローは頷き、休む間もなく次なる命を下します。


「次は『ウォーターバレット』。先ほどの高圧の水球を思い出して。それを拡散させず、鋼鉄をも断ち切る鋭い水の一線として撃ち出すんです」


アリシアは深く息を吸い、掌を正面に向けました。ホーリーバレットで癒やされた174cmの肢体は、今や魔力の通り道として完璧に機能しています。彼女は、己の内に流れる血液が一点に集束し、硬質な針へと変わる様子をイメージしました。


「……水の優しさではなく、岩をも穿つ峻烈なる一滴を。――『ウォーターバレット』!」


放たれたのは、細く透明な、しかし空間を裂くような高周波の音を伴う水の弾丸でした。それは一直線に飛び、先ほど粉砕された岩の破片を、まるでバターでも切るかのように音もなく真っ二つに両断しました。


「これが……水の、弾丸……。激流ではなく、ただ一点を『断つ』ための理……」


アリシアは、その冷徹なまでの鋭さに驚愕しました。砕かれた鎧の隙間から立ち上る湯気が、彼女の174cmの肉体が放つ熱を象徴していますが、指先から放たれた水はどこまでも冷たく、静かでした。


「シロー殿、驚きました。これまで『水』は防御や癒やしの象徴だと思っていましたが、これほどまでに無慈悲な刃になり得るとは……。私の、この重く肉感的な身体さえも、あなたの理にかかれば、一つの鋭利な武器へと変質していく感覚があります」


彼女の瞳には、かつて己を縛り付けていた「騎士の常識」が崩れ去り、新たな可能性に震える喜びが宿っています。



シローはアリシアの驚きを受け流すように、さらにテンポを速めて指示を飛ばします。


「間を置かないで。次は『ウィンドバレット』。先ほどのそよ風を思い出してください。それを一点に絞り、真空の針として撃ち出す。速さこそがこの弾丸の真髄です」


アリシアは再び右手を構えました。癒やされたばかりの174cmの肢体は、次々と異なる理を流し込まれることで、かつてないほど敏感に、そして鋭敏に研ぎ澄まされています。


(……風を、一点に。大気を切り裂くのではなく、大気そのものを消し去るほどの速度で……!)


彼女は己の肉体の重みを忘れ、ただひたすらに「透明な鋭さ」を追い求めました。釣鐘型の豊かな胸が一度大きく膨らみ、吐き出される呼気と同時に、その指先が閃きました。


「――『ウィンドバレット』!」


放たれたのは、目に見えない死神の鎌のような一撃でした。 音さえも置き去りにする超音速の衝撃波が、前方の空間を一瞬で駆け抜けます。数メートル先の樹木の葉が、揺れることさえ許されず、中心を一文字に射抜かれ、後方の地面には鋭い溝が刻まれました。


「……速い。目ですら追えなかった……」


アリシアは驚愕に目を見開いたまま立ち尽くしました。 彼女がこれまで騎士として磨き上げてきた剣の最速を、この指先一つで、しかもこれほどまでに容易く超えてしまった。その事実に、彼女の肉感的なデカ尻が武者震いに震えました。


「シロー殿……。私の身体は、これまで重厚な鎧と剣を振るうためにあると思ってきました。ですが、この『バレット』の理においては、私の指先一つが、王国で最も鋭い名剣をも凌駕するというのですか……」


彼女は自分の細く、しかし確かな力を宿した指先を見つめ、シローの魔法がもたらす「変革」に心底から陶酔し始めていました。




シローはアリシアの驚きを遮るように、さらに短く、重みのある言葉を投げかけました。


「次です。『ストーンバレット』。今度は軽さではなく、絶対的な『硬度』を。一粒の砂ではなく、鋼を叩き潰すための、高密度に圧縮されたつぶてをイメージしてください」


アリシアは一瞬だけ目を閉じ、足元の泥濘を、そしてその下にある動かぬ大地を意識しました。174cmの肢体が放つ生命エネルギーを、今度は発散させるのではなく、指先の一点へと「重力」を伴って固めていきます。


「……硬く、重く。私のこの、逃げ場のない肉体の重みすべてを、その一粒に……!」


彼女の肉感的なデカ尻がぐっと沈み込み、大地の脈動を汲み上げます。砕かれた鎧の隙間から覗く腹筋が、魔力の圧縮に耐えるように鋭く筋を浮き立たせました。指先に現れたのは、もはや石というよりは、黒光りする小惑星の破片のような、禍々しいまでの密度を誇る弾丸です。


「――『ストーンバレット』!」


放たれた弾丸は、空気を「ドォッ」と重低音で押し潰しながら射出されました。 着弾した大岩は、火花の時とは違い、爆ぜる暇さえなく粉々に粉砕され、後ろの地面にまで巨大なクレーターを穿ちました。


「くっ……なんという、衝撃……!」


アリシアはその反動を、豊かな胸を激しく上下させながら、騎士の体幹で受け止めました。


「シロー殿……。これまでの属性は『鋭さ』でしたが、これは……純粋な『破壊』そのもの。私のこの……自罰的に鍛えてきた重い身体が、そのまま弾丸となって敵を打ち砕くような、凄まじい手応えを感じました」


彼女の額には大粒の汗が浮かび、癒やされたはずの肉体が、全属性の「弾丸化」という高等技術に、快い悲鳴を上げていました。



シローはアリシアの驚きを許さず、畳み掛けるように命じます。


「まだです。『ソイルバレット』。ストーン(石)のような硬質さではなく、大地の粘り、生命を育み、そして飲み込む土の『質量』そのものをぶつけてください」


アリシアは荒い息をつきながらも、シローの言葉に従い再び構えました。174cmの肢体は、連続する魔力の行使により、肌が粟立つような高揚感に包まれています。彼女は己の肉感的なデカ尻を通じて伝わる、大地の湿り気と、すべてを受け入れる土の抱擁をイメージしました。


「……硬さではなく、逃げ場のない『重圧』……。――『ソイルバレット』!」


放たれたのは、茶褐色の魔力を纏った大質量の弾丸でした。それは標的に当たった瞬間、石のように砕けるのではなく、泥濘が爆ぜるように広がり、周囲を巻き込みながら圧倒的な重量で対象を圧殺しました。


「はぁ……はぁ……、これが、土の……。石のような『点』の破壊ではなく、すべてを埋め尽くすような『面』の力……」


アリシアは、その重厚な手応えに釣鐘型の豊かな胸を大きく波打たせました。彼女が騎士として領地を守るために踏み締めてきた「土」が、今、彼女の意志によってこれほどまでに力強い武器となったことに、深い畏敬の念を覚えます。


「シロー殿、あなたの教えは……私の知っていた『魔法』という概念を、根本から、それこそ土を耕すように作り変えていく。次は、次はどこへ導いてくださるのですか?」






シローは、泥にまみれながらも毅然と立つアリシアの姿を改めて見据え、その174cmの堂々たる体躯と、何者にも屈しない意志の強さに確信を持って頷きました。


「……失礼しました。アリシアさんは、攻め入る者ではなく、背負うものすべてを守り抜く最前線の『盾の部隊』……。誰よりも先に立ち、全ての衝撃を受け止める不動の要です」


アリシアは「盾の部隊」という言葉に、深く、強く頷きました。


「その通りだ。私はこれまで、この恵まれすぎた肉体を、ただ敵の刃を防ぐための『肉の壁』としてのみ扱ってきた。この厚みも、重さも、すべては仲間を守るための盾であるために……」


彼女は砕かれた鎧の下にある、自罰的に鍛え上げてきた釣鐘型の豊かな胸と、揺るぎない安定感を持つ肉感的なデカ尻を見つめました。これまで「不謹慎」だと恥じてきたその質量こそが、部隊を支える強固な「盾」の礎であったことを、シローは肯定したのです。


「盾は、ただ耐えるだけのものではありません。アリシアさんのその強靭な体躯から放たれる魔力を一点に凝縮し、受け止めた衝撃をそのまま『弾丸』として撃ち返す。それがあなたの目指すべき、攻防一体の理です」


「受け止めて、撃ち返す……。シロー殿、あなたの言う通りだ。私はもう、ただ耐えるだけの盾ではない。全てを跳ね返し、守るべき道を作る『不落の弾丸』として、あなたと共に立ち上がろう」


アリシアの瞳からは悲壮感が消え、守護者としての誇りと、新たな力を得た喜びが混じり合います。



シローは、覚悟を決めたアリシアの瞳を真っ直ぐに見つめ、盾の部隊としての真髄を説きました。


「アリシアさん、盾はただ耐えるだけじゃない。光は、浴びるものではなく『跳ね返す』ものです。悪意も衝撃も、その身で受け止め、浄化して撃ち返す。それがあなたのバレット……『ホーリーバレット』です!」


アリシアは力強く頷きました。174cmの肢体は、先ほどまでの疲労を感じさせないほど、内側からの使命感に満ち溢れています。


「受けて、跳ね返す……。私のこの体が、ただの肉の壁ではなく、光を反射する鏡の盾となるのだな。……やってみよう、シロー殿!」


彼女は右手を掲げるのではなく、まるで目に見えぬ大盾を構えるように左腕を前に出し、その中心に全霊の魔力を集束させました。釣鐘型の豊かな胸が、吸い込んだ大気と共に限界まで膨らみ、肉感的なデカ尻が大地を噛むように踏ん張ります。


「――『ホーリーバレット』!」


刹那、彼女の全面に展開されたのは、物理的な盾ではなく、高密度の聖なる光の「面」でした。それは襲い来る負のエネルギーを瞬時に吸い込み、次の瞬間、幾千もの鋭い光の弾丸へと変換されて、前方へと一斉に射出されました。


「……ああっ、これが……!」


光の飛礫つぶてが周囲の闇を払い、泥濘を浄化していく。アリシアは、自らの肉体が放つ輝きに、思わず感嘆の声を漏らしました。


「盾としての私の重みが、そのまま光の奔流となって敵を穿つ……。シロー殿、私は今、初めてこの肉体を持って生まれた真の意味を、心の底から理解できた気がする。私は……守るために、この身を捧げるのではない。守り抜くために、この光を放つのだ!」


癒やしと攻撃を同時に成し遂げる、攻防一体の聖なる弾丸。アリシアの全身からは、神々しいまでの光が立ち上っていました。




シローは、光り輝くアリシアの姿に満足げに頷き、さらに優しく、大切な教えを付け加えました。


「忘れないでください、アリシアさん。その『ホーリーバレット』は、ただの武器ではありません。それは、極上の癒やしの力でもあるんです」


「癒やしの……力?」


アリシアが不思議そうに首を傾げると、彼女の174cmの肢体を包む光が、より一層柔らかく、温かなものへと変化しました。


「ええ。部隊の皆さんが傷つき、疲れ果てたとき、その光を優しく……本当に、慈しむように撃ち込んであげてください。そうすれば、彼らの傷は癒え、心は再び勇気で満たされるはずです」


アリシアは、自分の掌から溢れる黄金の光を見つめました。かつては「不謹慎な肉体」と自らを蔑み、厳格な規律で部下たちをも縛ってきた彼女。しかし今、シローから授かったのは、仲間を力で従わせるのではなく、その優しさで支え、癒やすための「理」でした。


「……私のこの手が、皆を救う力になる。冷徹な盾としてではなく、皆を包み込む柔らかな光として……」


想像するだけで、彼女の釣鐘型の豊かな胸が、これまでにない幸福感で暖かく満たされます。肉感的なデカ尻を強張らせていた騎士としての虚勢が完全に消え去り、そこには慈愛に満ちた一人の聖騎士の姿がありました。


「シロー殿……感謝する。私は、この『ホーリーバレット』を持って、早く部下たちの元へ戻りたい。彼らに、この暖かさを、そして私が新しく生まれ変わった姿を……見せてあげたいのだ」


アリシアは泥を拭い、砕かれた鎧を脱ぎ捨てて、光り輝くその身をシローに向けて

深く一礼しました。



シローは少し茶目っ気のある笑みを浮かべて、アリシアの瞳を覗き込みました。


「さっきアリシアさんも経験しましたよね。僕が放ったあの翡翠色の光弾……あれが僕の『ホーリーバレット』です。あの時、どんな気持ちでしたか?」


アリシアはハッとして、自分の身体を見つめ直しました。先ほど、瀕死の重傷を負って泥濘に倒れていた自分を、内側から深く、甘やかに癒やしてくれたあの感覚。


「……あ、あぁ。そうだ……。あの時、私の174cmの肢体を駆け巡ったあの安らぎ……。激しい痛みに強張っていたこの胸が解きほぐされ、全身の細胞が歓喜に震えるような、あの言いようのない心地よさ……」


彼女は自らの豊かな胸に手を当て、慈愛に満ちた表情で呟きました。


「あれを、今度は私が部下たちに授けるのだな。厳しく律することだけが指揮官の務めだと思っていたが、あのような至福の癒やしを与えることができれば……彼らはどれほど救われることか」


アリシアは、部下の一人ひとりに優しく光弾を撃ち込む自分を想像しました。かつては「規律を乱す」と遠ざけてきた自分の女性としての温かささえも、今は仲間を包むための大切な器であると感じられます。


「シロー殿、あなたの魔法は本当に……どこまでも慈悲深い。私を死の淵から救い上げただけでなく、仲間を愛する本当の方法まで教えてくれるとは。さぁ、もう一度だけ練習させてほしい。今度は、壊すためではなく、慈しむためのイメージで……『ホーリーバレット』を」


彼女の肉感的なデカ尻が静かに大地を捉え、その指先からは、先ほどよりもずっと柔らかく、春の陽だまりのような黄金の光が溢れ出しました。



シローは、柔らかい光を纏うアリシアへ、さらに一歩踏み込んで教えました。


「最後に、もっと直接的な回復の理を。それが『ヒールバレット』です。ホーリーバレットが聖なる浄化だとしたら、これは純粋な生命力の転写。アリシアさん、さっきの僕の魔法を思い出して……もっと深く、細胞の奥まで染み渡るように」


アリシアは目を閉じ、先ほど自分の174cmの肢体を駆け巡った、あの痺れるような快い温かさを追体験しました。脇腹の傷が塞がり、泥にまみれた肉感的なデカ尻の疲れが溶け去り、強張っていた釣鐘型の豊かな胸が安らぎに満たされた、あの瞬間の感覚を。


「……誰かを救いたいという、純粋な祈り。それを言葉という引き金で撃ち出す……。――『ヒールバレット』」


彼女が指先を向けると、そこから放たれたのは、淡い翡翠色の柔らかな光弾でした。 それは空気を震わせることなく、まるで水面を滑るように進み、枯れかけていた足元の草花へと吸い込まれました。すると、瞬時に草花は瑞々しさを取り戻し、鮮やかな色彩を放ちながら背を伸ばしました。


「できた……。これが、命を繋ぐ弾丸……」


アリシアは、自らの手から生まれた慈愛の結晶を見つめ、感極まったように吐息を漏らしました。


「シロー殿、見てくれ。私の魔力が、これほどまでに優しく、温かい形を成した。22年間、私はこの力を『殺し、防ぐ』ためだけに研いできたというのに……。あなたの『理』は、私の魂そのものを救ってくれた」


彼女は、砕けた鎧の下で汗に濡れた肌を誇らしげに晒し、シローへ向けて晴れやかな笑顔を向けました。盾の部隊の長として、仲間を、領地を、そして自分自身を愛するための真の力を、彼女は今、完全に手に入れたのです。


「さあ、シロー殿。この癒しの弾丸を携えて、共に参りましょう。私の誇る部下たちに、そしてこの領地に、あなたの教えという名の光を届けるために」




シローは、癒しの光に包まれたアリシアへ、さらに一段階上の「清冽な理」を説きました。


「最後は『ピュリフィケーションバレット』です。癒やすだけでなく、身体に溜まった毒や穢れ、そして心にこびりついた暗い呪縛さえも、根源から消し去り、純白にまで磨き上げる……文字通りの『浄化』の弾丸です」


アリシアは、その言葉の重みに背筋を正しました。174cmの肢体は、これまでの修行で放った全属性の魔力の残滓を纏っていますが、それを一滴も残さず、透明な雫へと変えていくイメージを描きます。


「……毒も、穢れも、そして己を縛り付けてきた呪いも……。すべてを払い、あるべき純粋な姿へ戻す……」


彼女が静かに構えると、その指先に宿ったのは、目を開けていられないほどに眩しく、それでいて水のように澄み切った、白銀の輝きでした。


「――『ピュリフィケーションバレット』」


放たれた光弾は、彼女の周囲の泥濘さえも一瞬で清流へと変えるような清涼感を伴って奔りました。その光がアリシア自身の174cmの肉体を掠めるたび、砕かれた鎧の隙間に残っていた泥汚れが消え去り、汗に濡れた肌は真珠のような輝きを取り戻していきます。


「あ……ぁ……っ……」


アリシアは、自ら放った浄化の波動に、釣鐘型の豊かな胸を震わせました。 22年間、自らを「不謹慎」だと蔑み、肉感的なデカ尻や豊かな肢体を恥じてきた暗い感情……その「心のおり」までもが、この白銀の光によって跡形もなく洗い流されていく。


「……消えていく。私が、私自身を許せなかったあの醜い想いが……。今、私は……何にも縛られない、ただの『アリシア』として、ここに立っている……!」


彼女の瞳は、もはや峻烈なだけの騎士のものではありませんでした。汚れなき魂を宿し、すべてを清める力を持った、一人の聖なる守護者の輝きです。


「シロー殿……ありがとうございます。私は今、真の意味で『清らか』になれました。このピュリフィケーションバレットがあれば、戦場で苦しむ者たちの心さえも、私は救うことができる」




シローは、白銀の浄化に包まれたアリシアの意識を、あえて再び深い淵へと引き戻すように告げました。


「これで最後ではありません。アリシアさん、次は『ダークバレット』。光で全てを白く染めるのではなく、全てをありのままに包み込み、重圧さえも静寂に変える『闇』の弾丸です」


アリシアは一瞬、その落差に息を呑みました。しかし、ここまでの修行で培った信頼が、彼女の174cmの肢体を揺るぎないものにしています。


「……光を知り、浄化を知った今だからこそ、その裏にある闇もまた、私の一部として受け入れるのだな。――沈み込み、全てを無へと落ち着かせる安らぎの闇……」


彼女は右手を掲げ、先ほどまでの眩い輝きとは対照的な、光さえも吸い込むような「漆黒の点」を指先に作りました。釣鐘型の豊かな胸が、その暗い密度の高まりに合わせて重く上下し、肉感的なデカ尻が大地に吸い付くような、絶対的な安定感を生み出します。


「――『ダークバレット』」


放たれたのは、音もなく、光を喰らいながら進む漆黒の弾丸でした。 それは標的に当たった瞬間、爆発も破壊もしませんでした。ただ、そこにあった衝撃や熱、そして周囲の喧騒さえもが「無」へと沈み込み、底知れぬ静寂だけがその場を支配しました。


「……あぁ、なんて穏やかなのでしょう……」


アリシアは、その深い闇の余韻に、不思議な心地よさを感じていました。 騎士として背負ってきた重圧、戦いの中で生じる憎しみ、それら全てをこの闇が優しく飲み込み、凪の状態へと変えてくれる。


「シロー殿……。闇は恐怖ではなく、全てを等しく眠りにつかせる優しさだったのですね。光で照らすことができない傷跡も、この『ダークバレット』なら静かに包み込み、癒やすことができる気がします」


彼女の瞳には、光と闇の両方を統べる、真の守護者としての深淵な輝きが宿っていました。




シローは、闇の静寂に浸るアリシアへ、さらに一歩踏み込んだ「隠密と束縛」の理を説きました。


「ダークバレットが『無』なら、次は『シャドウバレット』です。それは実体のない影を操り、相手の動きや意識を絡め取るための弾丸。盾の部隊として、敵を逃さず、そして寄せ付けないための影の鎖です」


アリシアは、その言葉に新たな騎士としての戦術を見出しました。174cmの肢体から立ち上る魔力が、今度は輪郭を失い、足元の泥濘に落ちる影と混じり合っていきます。


「……影を弾丸とし、敵の自由を奪う……。私のこの『重み』を、相手に押し付ける影の枷とするのだな」


彼女が指先を向けると、そこから放たれたのは、弾丸というよりは漆黒の針のような鋭い影の糸でした。


「――『シャドウバレット』!」


影の弾丸は、前方の岩の影を射抜くと同時に、まるで生きた蛇のようにその影を侵食し、実体である岩そのものを地面へと縫い止めました。その周囲では、不気味なほどの重圧が渦巻き、逃げ場を封じ込めています。


「くっ……っ……!」


放ったアリシア自身も、その影の重みに釣鐘型の豊かな胸を激しく上下させました。肉感的なデカ尻が、自らの影に引きずられるような微かな感覚に震えます。


「これは……。直接的な破壊ではなく、相手の存在そのものを大地へと『固定』する力……。シロー殿、これがあれば、私はただ守るだけでなく、敵を完全に制圧し、戦いそのものを終わらせることができる」


彼女の影が、魔力の高まりと共に怪しく、そして頼もしく蠢いていました。




シローは、影に縫い止められた標的を見つめるアリシアへ、さらなる拘束の理を説きました。


「影で止めるだけでは足りません。次は『バインドバレット』です。今度は魔力を物理的な鎖や蔦に変え、対象を逃さぬよう強固に縛り上げてください。盾の部隊が敵を止める時、それは文字通り『一歩も通さない』ということです」


アリシアは、シローの言葉を噛み締めました。174cmの肢体から立ち上る魔力が、今度は粘り気のある糸のように、あるいはしなやかな鋼の鎖のように、その性質を変えていきます。


「……逃さない。一歩も引かず、一歩も通さぬ、不動の制約……! ――『バインドバレット』!」


彼女の指先から放たれたのは、複数の光の筋が複雑に絡み合った、螺旋状の弾丸でした。 それは空中でいくつもの魔力の鎖へと展開し、標的を全方位から幾重にも巻き込みました。締め上げるたびに魔力の鎖は輝きを増し、抗えば抗うほどに対象を深く食い込み、封じ込めます。


「はぁ……はぁ……、これほどまでに強固な……!」


アリシアは、自らが生み出した「縛る」ための魔力の力強さに、思わず息を漏らしました。 砕かれた鎧の隙間から覗く、汗に濡れた腹筋が緊張で硬くなり、肉感的なデカ尻がその魔力の反動を受け止めるべく、さらに深く泥濘を掴みます。


「シロー殿……。この『バインドバレット』、まるで私の……かつての規律そのもののようです。しかし、それは自分を苦しめる鎖ではなく、誰かを守るために敵を封じる、慈悲ある鎖だと感じます」


自分の豊満な肉体さえも、今はその巨大な質量をもって「鎖」を固定する重石として機能していることに、彼女は奇妙な全能感を抱いていました。




シローは、拘束の余韻に浸るアリシアを逃さず、さらに鋭く、衝撃的な指令を飛ばしました。


「休ませませんよ。次は『サンダーバレット』! バインドで動きを止めた敵に、逃げる隙も与えない電光石火の追撃を。意識を研ぎ澄まして、一瞬で弾けさせてください!」


アリシアはハッと目を見開きました。174cmの肢体に、これまでの属性とは一線を画す、ヒリヒリとした高電圧の緊張が走ります。


「……動きを止め、そこへ必殺の雷を落とす……。逃さず、貫き、焼き切る理……!」


彼女の肉感的なデカ尻が、大地に溜まった膨大な電子を吸い上げるように強張ります。釣鐘型の豊かな胸が激しく上下し、その谷間にバチバチと紫電の火花が散りました。魔力が一点に、音速を超える速度で集束していきます。


「――『サンダーバレット』!」


放たれたのは、弾丸というよりは、天から引きずり下ろされた雷光そのものでした。 それは「バインド」で縛られた標的へ、回避不能の速度で直撃します。鼓膜を震わせる轟音と共に、凄まじい閃光が周囲の泥濘を白く染め上げました。


「くっ……ぁ……っ!」


あまりの衝撃と電磁の余波に、アリシアの174cmの肢体は大きくのけ反りました。砕かれた鎧の隙間から覗く肌に、細かな雷の残滓が走り、肉感的な肉体が野性味を帯びた痙攣に震えます。


「……なんという破壊力。速すぎて、防ぐ暇さえ……。シロー殿、これが『盾の部隊』が持つべき、絶対的な反撃の力なのですね」


指先から立ち上る紫煙を見つめながら、アリシアは己の内に芽生えた「最強」への確信に、熱い吐息を漏らしました。



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