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契約の少女
聖人と赤島夏穂の願い
「私は聖人だ」
目の前が閃光に飲み込まれた
「誰だ?」
「聖人」
目の前に立っている聖人と名乗る男は、そう呟いた
その目はまさしく聖人という名にふさわしい輝きを宿していた
ただ今はそれを信じる事しか考えられなかった
この男は何者なんだろう、またその男はポツンとこう呟いた
「私と、:契約:しないか?」
「契約?何で?」
「自分を見なさい、足が折れてるだろう」
今気づいたが、足が折れていた。
「痛っ!」
聖人は苦笑いをしながら手を私の足にやった
「じっとしていなさい....」
聖人が手を触れた瞬間に足が光り、折れていた足が治った
まるで今まで骨折したとことありませんと自慢するように
痛みも無くなった
「痛ーー痛くない....」
聖人はこう言った
「これが契約だ、君の足を直したから私をこの世界に居させてくれないか?それができたら君の願いも叶えてあげよう」
契約、それは神と人間との間に結ばれた約束。
足を直してくれたからこの世に居させてほしい
それは聖人の願いだった。
私の願いはーーーー
「神様になりたい。」