忘れられた「いらない」令嬢は、実は隠しヒロイン　～役立たずで空気な私でも、初恋の次期宰相様から愛されて、幸せになってもいいですか？～

身分差の厳しい貴族学院で、新興貴族ゆえに“貴族もどき”と蔑まれ、無視され続けてきたエミリー・ランベーヌ。彼女は、友だちがほしいとずっと夢見ながら、一人ぼっちの学院生活をひたすら耐え忍んでいた。

そんなエミリーはある日、初めてできた転校生の友だちをいじめから庇い、命を落としかける。しかし、初恋相手であり、学院一の秀才にして次期宰相、生徒会副会長のフェルナンに救われる。

「僕のことはフェルって呼んで。ね？　エミリー」
友だちを守るため生徒会に飛び込んだ彼女は、彼から次第に迫られ、戸惑いながらも満たされていく。

フェルナンや親友と、かけがえのない絆を深めていくエミリー。しかし、学院に君臨し、ヒロインに成り代わろうと暗躍する“姫”――転生令嬢の冷たい影が忍び寄る。

奪われた幸せを取り戻すため、壊された乙女ゲーム世界の救済ルートに無自覚に立った“もう一人のヒロイン”――エミリーの選択は。

（改題しました）