流浪 下巻 村の記録
流浪 下巻 村の記録
Data 作 者 山谷麻也
(やまやまや)
発行日 2025年10月15日
<Amazon 電子書籍>
定 価 500円(税込み)
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[目次]まえがき/第1話 インターバル 第2話 リセット 第3話 山村今昔 第4話 医療難民 第5話 カントリーロード 第6話 語り部/あとがき
[こんな作品です] 四国の寒村に生まれ、各地を転々としてきた筆者の自伝風フィクション。上下巻の二部構成。上巻の主な舞台は東京・池袋だったのに対し、下巻では埼玉県内および東日本大震災の被災地と四国で物語が展開する。
鍼灸マッサージ師の資格を取得して開業、順風満帆かに思えた人生に、再び転機が訪れる。数々の困難を乗り越えてUターンした故郷ではあったが、過疎化と環境破壊により存亡の危機にあった。地域医療に献身するかたわら、村の語り部となっていく主人公の姿が描かれる。昔なつかしい地方の生活は貴重な記録でもある。(表紙写真:落合集落=徳島県三好市東祖谷)
[つまみ食い=第2話 リセット=] 下巻の核心部分。埼玉に根を降ろす主人公の生活を、東日本大震災が襲う。地震と津波、原発事故は大パニックを引き起こし、文明の危うさを白昼のもとにさらした。災害ボランティアに応募するも、阪神淡路大震災時に行動できなかった負い目が、心のどこかにあった。「アリバイ的に参加しているのでは」と煩悶する主人公に、ある高齢女性が声をかけた。その一言が、気持ちを故郷に向かわせたのだった。避難先での出口の見えない過酷な生活、被災地に残る自然の脅威、一方で力強い復興への歩みが始まっていた。
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