After The War それぞれの戦後
After The War それぞれの戦後
囚人小屋 日輪
Data 作 者 山谷麻也
(やまやまや)
発行日 2025年9月10日
<Amazon 電子書籍>
定 価 500円(税込み)
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[目次]まえがき/囚人小屋 第一話 訪問客 第二話 主婦の店 第三話 街道の盛衰 第四話 黄金時代 第五話 脱走者/日輪 第一話 空き地 第二話 口減らし 第三話 手に職 第四話 遺産相続 第五話 フェーズアウト/あとがき
[こんな作品です] 戦中・戦後を生きた市井人の物語。
『囚人小屋』では四国の山奥の村をスーツ姿の男が訪ねる。父親の遺品を整理していたら住所録に見知らぬ名前があったという。男はただひとり生き残っている末っ子を訪ねあてる。しかし末っ子にも雲をつかむような話だった。
『日輪』は大陸から引き揚げてきた母子のその後を描いたもの。一家は貧困の中で生きる。母親が病死し遺産相続手続に行くが、母親の戦後は終わっていなかったことを主人公は痛感するのだった。
ともにウエブに連載してきたものに加筆訂正した。
[つまみ食い=『日輪』第二話 口減らし ] 主人公は小学生のころ、旅館を経営する伯母のもとに預けられる。口減らしだった。伯母には使用人のように扱われるが、三食が食べられるだけで十分だった。級友には弁当を持たせてもらえない子もいた。昼休みになると、ひとり校庭に出て行く。真冬のある日、級友に弁当を食べさせる。級友は寒い校庭でも平気だった。彼女もまた、ハルビンからの引揚者だった。
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